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【はじめての乳がん検診】痛いって聞いたけど、怖くない?はじめて乳がん検診を受ける方へ

【はじめての乳がん検診】痛いって聞いたけど、怖くない?はじめて乳がん検診を受ける方へ

日本女性がかかるがんのトップは乳がん。でも生存率が比較的高いがんでもあります。早期発見すればするほど生存率は上がり、安心感も増します。そのためには怖がらず、検診を受けるのが大事です。はじめての乳がん検診、ぜひ受けましょう。

Evelyn

この記事のアドバイザー

Evelyn

スローライフ派/元編集者


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目次

1.乳がんとはどんな病気なのかを知っておこう

乳がんとは・・・日本女性の罹患率トップのがんです

乳がんは、名前の通り乳房にできるがんです。多くの場合、お乳を乳頭まで運ぶ「乳管」にできる悪性腫瘍です。遺伝的要素が高いと言われていますが、がんができる大きな要素のひとつは、女性ホルモンです。

乳がんは女性ホルモンをエサに成長するがんと言われていて、女性ホルモンにさらされている時間が長いと、乳がんの発生率は高いという統計が出ています。日本の女性が罹るがんのなかでトップは乳がんで、11~14人に1人の割合で乳がん患者がいます。

かかるとどんな症状が出るの?

一番わかりやすい症状は、乳房の中のしこりです。指で触ると、消しゴムのようなコリコリしたしこりがある、というのが、乳がんを疑った時の症状です。あとは、鏡に映った時に、片方の乳房だけにへこみや引きつれがある、乳頭から分泌液が出ている、等の症状も見られます。痛みはあまり感じられないことの方が多いです。

・比較的早い年代で発症するがんです
他のがんは、50代以降に発症が増えてくる傾向があるのですが、乳がんに限っては、30代から40代に罹患率が急激に上がり、50代でピークになるという特徴があります。

年を取ってから「そろそろ気を遣わなければ」と、身体に目を向けた結果見つかる他のがんと違い、乳がんの場合は、まだ自分の身体が、十分体力に満ち溢れている状態で発症するがんです。「今、全然元気だから」と検診を受けないでいることが、どんなにリスキーであるか、おわかりいただけると思います。

2.乳がんの検査はこのような形で行います

・乳がんの検査は2種類
一般に乳がんがあるかどうかを調べる検査は2種類あります。マンモグラフィー検査エコー検査です。それぞれに利点と難点があり、乳房の状態や年齢によっても適用できるかどうかが変わります。

マンモグラフィー検査

乳がん検診として、罹患しているかどうかの発見率を上げ、死亡率を下げられることが科学的に認められている方法が「乳房X線検査(マンモグラフィー)」です。自治体で行われている乳がん検診の検査は、マンモグラフィー検査です。

マンモグラフィーは、透明なアクリル板を使った、乳房専用のX線検査装置です。アクリル板と台座の間に乳房を片方ずつ、縦方向と横方向の両方から薄く挟み、X線を照射してレントゲン写真を撮ります。左右ともに2枚ずつ撮影することになります。

・マンモグラフィー検査の長所
『石灰化が見つけやすい』
早期の症状として見られる微細な「石灰化」が見つけやすいという特徴があります。石灰化は乳がんではないのですが、乳がんの副産物としてつくられる場合があり、これが見つかると精密検査の対象となります。石灰化そのものはとても小さく、手で触ってもしこりとしても触れられないほどの大きさですので、マンモグラフィーで見つかると早期発見につながりやすいのです。

・マンモグラフィー検査の短所
『若い方の検査には不向き』
40歳より若い女性は乳腺がまだみっしりと乳房内にあり、レントゲン写真はかなり過密に白くもやがかって写ります。乳がんの所見は白っぽい毛玉のようなもので、それが、乳腺濃度の密な画像の中ではっきりと確認することは難しく、結果的に見逃されることもないわけではありません。

マンモグラフィー検査による乳がん検診が40歳以上を推奨しているのは、40歳以上であれば乳腺密度が比較的薄くなり、マンモグラフィーで早期発見につながりやすいという効果がはっきり確認されているからです。ですが、40歳以上であっても、妊娠中や授乳中、断乳をしてから6か月以内の方も、まだ乳腺が十分に発達している状態での検査になるため、マンモグラフィー検査を行うのはしばらく待った方がいいでしょう。

『痛い』
もう一つの短所として、痛い、ということです。乳がんの徴候を見つけやすくするために、できるだけ薄く乳房を挟んで撮影をするので、やはり痛いことは否めません。そういう意味でも、まだ乳房に張りのある若い方はマンモグラフィー検査は難しいです。

エコー(超音波)による検査

エコー(乳房超音波)検査は、乳房用のプローブ(探査端末)を使って超音波を乳房に当て、はねかえってくる反射波から乳房内の様子を検査するものです。プローブを少し強めに乳房や脇の下に押し付けることはありますが、基本的に痛みはありません。

検査は、モニターに映し出されるエコー画像をよく見るため、薄暗くした部屋で行います。乳房全体と鎖骨・脇の下にプローブの滑りをよくするゼリーを塗り、プローブを滑らせて検査します。

・エコー検査の長所
『乳腺濃度が高くても検査できる』
エコー検査は、40歳以上でないと推奨できないマンモグラフィーと比べ、40歳以前の方でも所見を得やすい検査です。内部のしこりや乳管内の異常などは、繊維や脂肪組織の中で黒い影になって見えますので、乳腺密度が濃くても問題ありません。
また、手には触れないような小さなしこりも、エコー検査によって見分けることができます。

『痛くない』

マンモグラフィーのように、乳房を挟むような検査ではありませんので、痛くはありません。

・エコー検査の短所
『石灰化を見つけるのは難しい』
マンモグラフィー検査で見つけられる微細な石灰化は、エコー検査では見つけることは難しいです。
また、全体的に広範囲に映像を撮るマンモグラフィーと異なり、プローブを滑らせた範囲でしか目で確認できないため、滑らせたところにムラがあったり、範囲に入らない部分があると、全体的な検査での所見は難しくなります。

『検査する医師の技量による』
マンモグラフィーのようにはっきりした画像診断ができるわけではないので、異常ととらえるかどうかは技師や医師の判断が大きいです。もちろんマンモグラフィーも読影の技術は問われるのですが、それがもっと顕著にあらわれる検査だと言えるかもしれません。

3.乳がん検診の受け方を知ろう

自治体で受ける場合

自治体によってさまざまな形があるのですが、「がん検診のおしらせ」という形で通知が来るところが多いようです。乳がんに限らず、いろいろながんの検診の申し込み方法が入っているので、それに従って申し込みをします。

日時指定で一斉に行う場合もあれば、指定されている医療機関に自分で検診の予約を入れるよう案内をしている自治体もあります。自治体によってはネットからの申し込みが可能なところもあるので、お住まいの地域のおしらせやHPで調べましょう。

乳がん検診のおしらせ(例)
※自治体により異なります。

乳がん検診は基本的に40歳以上の女性で、2年に1回推奨される検診です。前年に検診を受けた方は、今年度受けることはできません。自治体で行う乳がん検診はマンモグラフィー検査ですので、現在妊娠中・授乳中・断乳後6カ月以内の方、それから乳がんの治療中・経過観察中の方は検診は受けられません。検診を受けても正しい検査結果が出るかどうかが不明なためです。

自己負担金も自治体によって変わりますが、おおよそ数百円~2,000円弱のところが多いようです。40歳で初めて乳がん検診を受ける場合は無料、というところもあります。

自分で自発的に受ける場合

会社や団体等で受ける健康診断や人間ドックの中のオプションにも、乳がん検診があります。自治体で受けた検査に納得がいかなかったり、まだ40歳未満で自治体の検査が受けられない等の理由で、オプションの乳がん検診を受ける方はけっこういらっしゃいます。

マンモグラフィー検査、エコー検査のそれぞれに別途料金がかかります。中には医師による視触診を行うところもあります。自発的に受ける健康診断は、健康保険が効かないので、自費での支払いになります。検査の金額は健康診断を行う場所によってかなりの差がありますので、HP等で確認をするのがいいでしょう。

何らかの違和感があるなら、検診ではなく「受診」で

乳房や脇の下に何か触るものを感じたり、乳頭から分泌物が出る、乳房にしくしくとした痛みがある、等の違和感があるなら、乳がん検診ではなく、医療機関での「受診」をしましょう。異常を感じて医療機関にかかるのであれば、健康保険が適用になります。基本的に3割負担です。

受診する医療機関は、診療科目にできるだけ「乳腺科」「乳腺外科」と揚げられているところを受けて下さい。乳房だから婦人科だろうと思う方がかなりいらっしゃいますが、乳がんは婦人科ではなく外科の疾病です。そこで、検診と同じように、医師による視触診とマンモグラフィー検査、エコー検査を受けることになります。医師と話すときに、自分が感じる違和感をしっかりと伝えた上で検査を受けて下さい。

早期発見で生存率は大幅UP!普段からセルフチェックも行おう!

乳がんは確かに女性罹患率の高いがんなのですが、他のがんにくらべて生存率の高いがんでもあります。しかも早期であればあるほど、長く生き延びられるがんです。だからこそ、普段からの自己チェックもしっかり行いたいものです。

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セルフチェックは、胸の張りのなるべく少ない時期(生理終了4~5日後)に、お風呂でせっけんで洗っている時に行うといいでしょう。大事な自分の身体です。怖がらずに、常にコンディションを見ながらチェックをしていきましょう。

Evelyn

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