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初めての川柳!17文字で様々な思いを伝えよう

初めての川柳!17文字で様々な思いを伝えよう

俳句よりもラフなイメージの川柳。決められたリズムと文字数の中で、身の回りの色々な出来事や自分の気持ちを魅力的に伝えることができたら楽しいですよね。今回は、川柳の歴史や必要な知識、他と差がつく川柳の作り方など、初めての川柳に役立つ様々な情報をお届けします。

えりりこ63

この記事のアドバイザー

えりりこ63

元日本語教員で2児の母


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目次

1.川柳とは?俳句と何が違う?

5・7・5」の17文字で情景や気持ちなどを表現する川柳ですが、「5・7・5」といえば俳句を思い浮かべる人の方が多いのではないでしょうか?

・川柳
季語や切れ字(「や」「けり」など)は必要ない。表現は口語が主。歴史や人事などを面白く描写する

・俳句
季語や切れ字が必要。表現は文語が主。自然や四季の描写やそれによる心情を表す

簡単に言えば「俳句は決まりが多く難しい。川柳は「5・7・5」にあてはまればあとは比較的自由」という感じになります。とはいえ俳句にも季語や表現に囚われない自由なもの(自由律俳句・無季俳句)もあるので、一概に難しいとも言い切れません。

1780年代に始まったと言われる川柳

俳句よりもラフな印象の川柳ですが、そもそも始まりはいつなのでしょうか。川柳の歴史は江戸時代にまで遡ります。当時流行していた俳諧連歌(「5・7・5」の上句を1人が詠み、それに続く「7・7」を他の人が詠むもの)の逆スタイル、下の句に前句をつけるものの前句のみが独立したのが川柳の始まりです。

川柳は始まった当時から季語や切れ字にとらわれず、口語体でダジャレを取り入れるなど自由なスタイルを確立していました。その後も時代時代の歴史などを風刺した川柳は多く作られ、現代でも多くの人が川柳に親しんでいます。一般公募の数も増え、その道のプロでなくても作品の面白さやクオリティの高さが認められやすい時代だと言えるでしょう。

俳句よりも「ラフ」にできる川柳

川柳は前述の通り、俳句よりも様々な「縛り」が少なく、専門知識も必要ないためとても作りやすいものだと言えます。初めて川柳に親しもう、という人にとっても敷居が高すぎないのは嬉しいですね。

「5・7・5」の語呂合わせが気持ち良い言葉遊びは、道具も何も必要ないので思い立ったらすぐに始めることができます。ちなみに毎年8月25日は「川柳発祥の日」。これは1757年の旧暦8月25日に柄井川柳(からい せんりゅう)が初の万句合(まんくあわせ)を行った日であることが由来しています。

2.なぜ人気?川柳の魅力とは

自由なスタイルで思いや出来事を詠むことができる川柳。最近はコンテストや公募も多く、川柳人口が増加していることが良く分かります。俳句や短歌と同じようなジャンルにも関わらず、こんなにも川柳が人気なのは一体なぜなのでしょうか?

川柳はいつでもどこでも作れる

川柳の魅力の1つは、いつでもどこでも作れることです。自分が見たもの、感じたことを川柳にするのには道具も準備も必要ありません。1人で部屋にいるとき、デートの最中、友だちとのおしゃべりの中、仕事場でのハプニングなど、日常の中にも川柳のテーマはたくさん落ちています。

川柳と言えば短冊と筆、というようなイメージがあるかもしれませんが、思いついた川柳は手帳にメモしたりスマホのメモ帳にサっと入力したり、SNSに投稿したり…色々な方法で記録に残しておくことができるのも便利です。

川柳は、表現力や語彙力、発想力もアップする

口語でどんなことでも歌にできる川柳ですが、ただ感じたことや見たことをそのまま言い表すだけではあまり面白い作品になりません。最初はとにかく川柳を数多く詠むことが大事ですが、慣れてきたら色々な言い回しを学び、川柳に取り入れていきましょう。

川柳を詠むことで語彙力アップにもなり、また人を感動させる、あっと驚かせる、面白いと言われるような表現力を身につけることもできます。更に、川柳のテーマを見つける、そのテーマを膨らませるということで発想力も磨くことができるかもしれません。

また、他の人が作った川柳を読むことで「こういった言い回しは良い」「この視点は新しい」など学べる部分も多いです。川柳は「5・7・5」ですぐに読めるので、ぜひ色々な人が作った川柳を参考にしてみてください。

川柳コンテストや公募で力試しも

川柳のコンテストや公募は多く行われており、テーマに沿っていれば誰でも応募することができます。特に人気が高いのは第一生命の「サラリーマン川柳」や、全国有料老人ホーム協会主催の「シルバー川柳」、など。掲載されている入選作品は本当に秀逸で思わず「ふふっ」と笑ってしまうものや、「わかるわかる」と共感できるものばかりです。

この他にも「オタク川柳」「OL川柳」「就活川柳」「夫婦川柳」「トイレ川柳」など、面白川柳や心に響く川柳を公募しているものはたくさんあります。初めての川柳で良いものができたら、ぜひこういったコンテストなどに応募して力試しをしてみるのも楽しいかもしれません。

こういった川柳は基本的に匿名やペンネームでの投稿、入選者の作品のみ発表となりますので、恥ずかしがらずにどんどん挑戦してみてください。

シルバー川柳9 ブログよりコンロ炎上気をつける | 全国有料老人ホーム協会, ポプラ社編集部 |本 | 通販 | Amazon

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物忘れも、医者通いも、はたまたビミョーな夫婦関係も。シニア世代を中心とした、まさに人生の達人たちによる川柳傑作選。政治も経済も、暗い話の多いニッポン、お達者パワー全開の、笑えてしみじみ、そして家族で仲間で楽しめる1冊です。

3.これで差がつく!選ばれる川柳のポイントとは

どこでもすぐに始められて、コンテストにもどんどん挑戦できる川柳。初めての川柳はとのかくたくさん詠むこと、人の作品を読むことでスキルアップをはかると良いのですが、コンテストで選ばれる、注目を浴びるような川柳を作るためのポイントとは一体何でしょうか?差がつくポイントをご紹介します。

楽しく上達できる 川柳入門 表現のコツ50 (コツがわかる本!) | 杉山 昌善 |本 | 通販 | Amazon

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本書は川柳に興味を持ち、作句に挑戦してみようという方へ向けて、句を詠むうえでの基本的な事項を踏まえて紹介しています。
本文中には、たくさんのお手本となる句も掲載し、川柳をつくると同時に鑑賞する醍醐味も味わうことができます。

時代の流れを汲んだ川柳を作る

人から注目を浴びる川柳を作るためには、時代の流れを汲むことです。俳句とは違い、川柳はその時代時代に合った内容を詠むことで、多くの人の共感を得ることができます。

また、コンテストなどに応募する際には時代の流れと共に、テーマに沿った内容で詠む必要もあります。どれだけ面白く、時代に合った内容でも、サラリーマンの思いや日常を詠んだ川柳を「老人川柳」に投稿しても入選することはありません。自由に川柳を詠むことも良いですが、コンテストなどのテーマを見て、それに合った川柳を詠んでみるというのも、スキルアップのために良いのではないでしょうか。

人とは違う着眼点を意識する

川柳のテーマや内容は日常の様々な場面に転がっています。が、厳しいことを言いますとあなたが注目したその題材は、別の複数の人も取り上げていることが多いです。

単純な発想では同じようなテーマや内容の川柳に埋もれてしまい、あなたの川柳が注目を浴びることはありません。始めは難しいかもしれませんが、なるべく他の人が見つけないような内容をテーマにすることで、他の人と差がつく川柳を詠むことができます。

「他人と違う着眼点」を養うのはなかなか難しいですが、他の人の作った川柳をたくさん読むことで、誰にもまだ開拓されていない「穴」を見つけることができるかもしれません。また、語彙や表現を増やせば似たような題材を取り上げても人と差がつく川柳を詠むことができます。

川柳に自分の思いを詠む

川柳の中には自分の思いを盛り込むと良いです。例えばサラリーマンの日常を詠む中にも、「辛い」だとか「上司が理不尽で腹立たしい」、「飲みに行く楽しみ」といった思いがなければ面白くありません。ただそこにある現実を切り取るだけでは、人の心には響かないのです。

「シルバー川柳」は思わずくすっとするものが多いですが、例えば第13回の「お医者様パソコン見ずにオレを診て」には「患者を診て診察してくれない現代の医療スタイルへの嘆き」が盛り込まれていますし、「孫が聞く膝が笑うとどんな声?」からは「無邪気な孫の質問をほほえましく思う気持ち」が伝わってきます。

また、川柳は面白いものばかりが注目を浴びがちですが、実は感動できる川柳もたくさん詠まれています。あなたが伝えたい思いがあれば、どんなものでもぜひ17文字の中に思いっきり詰め込んでみてください。

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本書は、第33回大会の応募約5万3千句の中から、全国人気投票で選ばれたベスト100句に加え、漫画家やくみつる選、川柳作家やすみりえ選の各ベストテンなど、選りすぐりの傑作川柳をたっぷり紹介。

自宅で、職場で、旅先で、川柳をたくさん詠もう

会話のように、流れるリズムで思いを詠む川柳。見たものや感じたことを17文字にしたためる作業は、簡単なようで奥深いです。

川柳はいつでもどこでも楽しめますし、コンテストなどにもすぐに挑戦できます。初めての川柳からぜひ、言葉の世界を切り開いていってください。

えりりこ63

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えりりこ63

元日本語教員で2児の母




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