
初めて観戦する人必見!世界最高峰のプロ野球リーグMLBの楽しみ方
2020.11.24 | 57view
MLB(Major League Baseball)は全30チームで構成される北米のプロ野球リーグ。日本で頂点を極めたプロ野球選手がさらなる高みを目指し挑戦する舞台でもあります。毎シーズン熱い戦いが繰り広げられているMLB。ここでは今からMLB観戦を始める人が知っておきたい豆知識を紹介していきます。
目次
MLB(Major League Baseball)は、日本では「メジャー」、「大リーグ」などとも呼ばれ、日本のプロ野球を超えるパワーとスケールを誇る世界最高峰のプロ野球リーグです。そんなMLBの観戦をこれから始めようとする人がぜひ押さえておきたい知識や情報をここで見ていきましょう。
MLBにはどんなチームがあるの?
MLBは全部で30チームありますが、そのうち29がアメリカのチームですが、カナダにも1チームあります。MLBでは「アメリカンリーグ」と「ナショナルリーグ」の2つのリーグに分かれて戦います。これは日本のプロ野球がセリーグ、パリーグの2つあるのと同じシステムです。
MLBのアメリカンリーグは全部で15チーム、ナショナルリーグも同じ15チームがあります。そしてアメリカンリーグ、ナショナルリーグとも近隣の地域でグループ分けがされています。
グループはそれぞれ「東地区」、「中地区」、「西地区」の3つ、計6地区に分けられます。こうして各リーグ、各地区で5チームずつに分かれ、その地区同士で勝率を競い合っていくのです。
MLBの各チームについて少し紹介すると、アメリカンリーグの東地区には田中将大選手の活躍するニューヨーク・ヤンキース、筒香嘉智選手が入団したタンパベイ・レイズなどがあり、中地区は前田健太選手の活躍するミネソタ・ツインズなどがあり、西地区は大谷翔平選手が活躍するロサンゼルス・エンゼルスや菊池雄星選手が活躍するシアトル・マリナーズなどがあります。
ナショナルリーグの東地区は、青木宣親選手が2017年までプレーしていたニューヨーク・メッツなどがあり、中地区はダルビッシュ選手が活躍するシカゴ・カブス、秋山翔吾選手が入団したシンシナティ・レッズなどがあり、西地区にはかつて黒田博樹選手がプレーしていたロサンゼルス・ドジャースなどがあります。
MLBの試合システムは日本より複雑
MLBの公式戦は3月下旬から10月上旬にかけて行われ、各チーム162試合を戦います。アメリカは国土が広いということもあり、日本のように同じリーグ内のチーム同士でどのチームとも同じ数を総当たりで試合をして、交流戦でもいくというシステムを採用していません。
各チームは同じ地区の別の4チームとの試合をより多く消化して(19×4=76試合)、同じリーグの別地区の相手とそれぞれ6~7試合戦い(計66試合)、残り20試合は日本の交流戦のように別のリーグのチームと戦います。これらすべて合わせて162試合がレギュラーシーズンの日程となります。
成績上位のチームがプレーオフに進出できる!
162試合を戦い、15チームのうち4チームがチャンピオンを決めるための「プレーオフ」と呼ばれる戦いに進出することができます(日本のクライマックスシリーズはMLBのこのシステムを参考にして行われるようになりました)。
プレーオフに無条件で進出できるのは、各地区で1位のチームの3チームです。あと1チームはこの3チームを除き、高い勝率を上げた2チームが戦い、勝った方になります。1試合だけ行い勝った方が進出できます。
4チームが出揃ったら、地区1位であり、かつ全体の勝率も1位のチームと、地区1位になれなかった高勝率のチームが戦い、地区1位でありその中で勝率が2位のチームと3位のチームが戦います。この戦いで先に3勝した方が、リーグチャンピオンシップシリーズに出ることができ、先に4勝した方がリーグチャンピオンとなります。
そしてアメリカンリーグとナショナルリーグのリーグチャンピオン同士が戦う頂上決戦がワールドシリーズです。そして、先に4勝した方がワールドチャンピオンとなります。
MLBの有名なスタジアム
MLBの試合会場となるスタジアムの大半は天然芝でできており、人工芝でできている日本のスタジアムに比べると膝や腰にかかる負担が少ないことがよく知られています。MLBの美しいスタジアムでプレーすることは日本のプロ野球選手たちの憧れでもあります。ここではMLBの夢舞台としてとくに有名なスタジアムを紹介していきます。
<ヤンキー・スタジアム>
ニューヨーク州にあります。ワールドシリーズ最多優勝を誇るニューヨーク・ヤンキースの本拠地です。1923年に建てられた旧ヤンキー・スタジアムが老朽化し、2009年に15億ドルかけて建て替えられた新しい球場です。アクセスが容易で観戦ツアーでもおなじみの球場です。
<ドジャー・スタジアム>
カリフォルニア州にあります。1962年にオープンして以来、ロサンゼルス・ドジャースの本拠地として使われています。収容人数56000人とアメリカ最大級を誇り、前回のWBCの準決勝、決勝がここで行われました。
<フェンウェイ・パーク>
マサチューセッツ州にあります。ボストン・レッドソックスの本拠地です。1912年オープンのアメリカ髄一の歴史と伝統をもつスタジアムです。レフト側のフェンスは11メートル以上と非常に高く、このフェンスはグリーンモンスターという異名がつけられています。
<リグレー・フィールド>
イリノイ州にあります。シカゴ・カブスの本拠地です。オープンは1914年とファンウェイ・パークに次ぐ古さです。両翼のポール際に観客席がなくそこだけへこんだ形をしているのが特徴です。
<ロジャーズ・センター>
カナダのオンタリオ州にあります。トロント・ブルージェイズの本拠地です。世界初の可動開閉式屋根を持つスタジアムとして1989年にオープンしました。国際会議や展示会、コンサート会場としても使われています。
<トロピカーナ・フィールド>
フロリダ州にあります。タンパベイ・レイズの本拠地です。東京ドームのような密閉型のスタジアムでMLBではここだけしかありません。また他のスタジアムは天然芝ですが、ロジャーズ・センターとこの球場は人工芝でできています。
<クアーズ・フィールド>
コロラド州にあります。コロラド・ロッキーズの本拠地です。標高1600メートルあり、ホームランがよく出る球場として有名です。