
テニス初心者が身に付けておきたい打ち方の基本を紹介します!
2020.10.30 | 69view
生涯楽しめるスポーツとして知られるテニス。今回はテニスで使う用具やルールを紹介するとともに、フォアハンド、バックハンド、サーブ、ボレーなど、テニスの打ち方の基本を紹介します。
目次
1. まずはテニス(硬式テニス)を始める準備をしよう!
テニスコートでボールを打ち合っている人たちの姿は何だかとても楽しそうに見えます。テニスをしている人たちを見ていると、とくに決まったユニフォームでやっているわけではなく自由な服装でやっています。シューズ、ラケット、ボールくらいあれば自分もやれそうだと思いませんか。
そうです。テニスはスポーツの中でもかなり手軽に始められるものなのです。ここではテニスを始めるためにどんな準備をすればよいか見ていきましょう。
ラケットを選ぼう

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テニスで揃えるべきものと言えば真っ先に挙げられるのがラケットです。とはいえどテニスラケットには、長さ、重さ、面の大きさ、フレームの厚さ、グリップサイズ、ストリングの強さなど、さまざまな選ぶ際に検討すべき条件があります。
自分の体力、適性、技術などを踏まえて、自分により適したラケットを選ぶことができれば、テニスがより楽しめ、上達のスピードも早くなります。以下にラケットを選ぶ際のポイントを簡単に紹介していきます。
<長さ>
現在は27インチ(約69センチ)の長尺ラケットが標準的に使われています。長いラケットの方がボールが届きやすいですし、長いものを使うことをお勧めします。
<重さ>
ラケットの重さは軽いもので230g、重いもので350g程度です。軽いラケットの方が楽に振れるので初心者向きですが、強いボールが来ると打ち負けてしまうことがあります。重いラケットの方が相手のボールに打ち負けにくく、より威力の強いボールを打つことができますが、腕が疲れやすくなります。
<面の大きさ>
テニスラケットの面(フェース)は大きく分けて、「小(95平方インチ以下)」、「中(95~105平方インチ)」、「大(105平方インチ以上)」の3つがあります。面の大きいものの方がボールをとらえやすく、かつ飛びやすいので初心者が使うのに適しています。
ちなみにボールが当たるとしっかり飛んで強いボールが打てるラケットの中心部のことをスイートスポットと言います。面の大きいラケットはスイートスポットも大きくなります。
<フレームの厚さ>
フレームとはラケットの枠の部分のことを言います。フレームが厚い方がボールが飛びやすくなります。
<グリップサイズ>
グリップとはラケットを握る部分のことです。規格が0~4まであり、数字が大きくなるほど太くなります。グリップはあとからテープを巻いて太くできるので少し細いものを選んでおいた方がよいかもしれません。
<ストリングス(ガット)>
ストリングとはフレーム四方に張りめぐらされている細いひものことです。ナイロンやポリエステルあるいは牛の腸などでできています。ガットとも言います。ストリングスは緩く張った方がボールの反発力が高くなりよく飛びますが、力が強い人が使うと飛び過ぎてしまう傾向があります。
張り込みの糸目が粗いものと細いものがあり、縦16本、横19本のものが現在主流となっています。糸目が細かくなると打球は鋭くなりますがスイートスポットが小さくなり、打つのが難しくなるので、始めのうちは糸目の粗いものがお勧めです。
テニスシューズを揃えよう

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プリンス(Prince)は、ラケットを中心にテニス用品を製造している米国のメーカー。1970年にテニス・ボール・マシンのメーカーとして創業。履き心地の良さと衝撃吸収性に優れ、快適なプレーを実現するエントリーモデル。
テニスは専用のシューズがあります。テニスコートを利用する場合はテニスシューズの着用が義務付けられているところが大半です。テニスコートには土のもの、芝のもの、アスファルトのものなどいろいろなタイプがあり、それぞれのコートに適したテニスシューズがありますが、初心者にはどのようなコートでも使えるオールコートタイプがお勧めです。
テニスでは普段しないような横の動きや急に止まったりするような動きをするので足首に負担がかかりやすいのですが、オールコートタイプのシューズは底面が波のような溝になっていて、滑りにくく、かといって急ストップするようなこともなく、捻挫などのケガが起こりにくいのが特長です。
ボールも揃えよう

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ブリヂストン(BRIDGESTONE) ノンプレッシャーテニスボール 12個入。フェルト:羊毛、合成繊維繊維:合成ゴム、合成ゴム。ケース付きで持ち運びやすく、とても便利です。ノンプレッシャーボールのためゴムが劣化しない限り長持ちします。
テニスボールはフェルトでケバのあるフェルトでおおわれています。黄色いフェルトがおなじみです(軟式テニスでは、柔らかいゴムボールが使われます)。
テニスボールは劣化・消耗が早く、長く使えば使うほどフェルトが薄くなり、弾みにくくなります。
ボールは圧縮空気でパックされた缶売りのプレッシャーボールとビニール製のパックで売られているノンプレッシャーボールの2タイプがあります。ノンプレッシャーボールの方が安く、長持ちするのでコスト面ではお勧めですが、試合球は通常プレッシャーボールが使われます。
2. テニスのルールを知っておこう!
テニスのルールは野球やラグビー、サッカーなどよりもはるかに単純です。以下に簡単に紹介していきます。
打ったボールを相手方のコートに入れること
テニスコートの大きさは全長約24m、幅約11mあります。シングルスとダブルスで使うエリアが変わります。ネットの高さは約90cmです。
相手からのボールを打ってネットを越さなければアウトですし、かといって相手方コートのラインを超えればアウトになります。サーブは対角線にある小さな枠に入れないといけません。
ボールはワンバウンドで打つのが基本
相手からのボールをワンバウンドしてから打つのが基本です。相手からのボールが自分のコート入り、ツーバウンドした時点で相手方のポイントになります。練習でもツーバウンド以上で打たないようにしましょう。
ノーバウンドで打つのはOKですが、ラインから出そうなボールをわざわざノーバウンドで打つとネットに引っかけたり、ラインをオーバーしたりするショットになりがちです。
テニスはポイントの数え方が変則的
テニスの試合では、1ゲームで4ポイントを先に取った方がゲームの勝者となり、6ゲームを先に取ればセットの勝者となります。
ゲームではスコアの数え方がやや変則的で、1ポイントを取ると15(フィフティーン)、2ポイントを取ると30(サーティ)、3ポイントを取ると40(フォーティ)と数えます。3ポイント同士はデュースと言い、2ポイント差がつくまで続けられます。
3. テニスの打ち方を覚えよう!
テニスはボールを打ち合うゲームです。ボールの打ち方にはいくつかの型のバリエーションがありますが、大まかに分けると2通りあります。ボールは常に前から来るのですが、ボールが来る方向が利き手側に来る場合(右利きの場合は向かって右側)の打ち方と反対側に来た場合の打ち方があります。
利き手側に来たボールを打つ場合は、フォアハンドという打ち方になります。利き手と反対側に来たボールを打つ場合は、バックハンドという打ち方になります。まずはフォアハンドから見ていきましょう。
フォアハンドの打ち方
フォアハンドはテニスでボールを打つときの基本となる打ち方です。ボールが飛んで来たらラケットを引き、ボールが手元に来たら腰を回しながら利き手で持っているラケットを下から斜め上へとS字を描くようにして振り、ラケットにボールを当てます。ボールを打つときはラケットの面を地面に垂直に近い状態にして打つようにしましょう。
ボールは基本的にコートでワンバウンドしてからツーバウンドするまでの間に打ちます。打ちやすいのはボールがバウンドしてから頂点を過ぎて落ちてくるあたりです。
ラケットの握り方にはいくつかの流儀がありますが、フォアハンドを打つときにもっともメジャーなグリップが、イースタングリップという握り方です。ラケットの面に平行になるように手を置いて、そのままグリップまでスライドさせて握ったときの握りがイースタングリップです。イースタングリップは手のひらでボールを打つ感覚により近いため、初心者に最適なグリップとして知られています。
バックハンドの打ち方
テニスでボールの打ち合い(ストロークと言います)をするとき、たいていフォアハンドを使いますが、ボールが利き手でない方向に飛んでくるとフォアハンドで急いで回り込んで打とうとしてもどうしても打てないケースが出てきます。
そんなときにバックハンドを使います。つまりバックハンドは利き手と反対側(右利きの人なら左側、左利きの人なら右側)にボールが来たときに打つショットです。バックハンドには両手打ちと片手打ちの2通りがあります。
両手打ちは文字通りラケットを両手で握った状態でボールを打ち返します。両手打ちバックハンドではまず利き手でラケットを地面に対して垂直にした状態から包丁を握るようにして持ちます(この握り方はコンチネンタルグリップと言います)。そして利き手でない方の手を、利き手よりもグリップの上の方(面に近い方)で握ります。このとき利き手でない方の手はイースタングリップで握るようにします。打つときはフォアハンド同様、ラケット面を地面に対して垂直に近い状態を保つようにして打つようにしましょう。
両手打ちのメリットは相手のボールの勢いに押されず、ボールを強く打ち返せる点ですが、両手の力の入れ具合を調整して一つの腕のようにして打つ技術が必要となります。
一方の片手打ちバックハンドは利き手一本でボールを打ち返す打ち方です。握りはコンチネンタルグリップを使います。打つ前はラケットをボールと逆方向に引き、ボールが来たら、下から斜め上方向にラケットを振ります。両手打ち同様、打つときはラケット面を地面に対して垂直に近い状態にキープしながら打つようにしましょう。
片手打ちは力の入れ方や膝の使い方が両手打ちに比べて難しいので習得するのにやや時間がかかりますが、両手打ちのバックハンドに比べて可動範囲が広いので、覚えるといろんなボールに対応できます。
サーブの打ち方
サーブは相手にボールを出す、初めのショットです。サービスとも言います。サーブを打つ人をサーバー、受ける人をレシーバーと言います。サーブはノーバウンドで相手方の対角線にある約4分の1スペースに区切られたエリア(サービスコート)にボールを入れないといけません。サーバーがそのエリアにボールを入れ、レシーバーがこれを打ち返すことでゲームが進んでいきます。
サーブを打つときは手首を柔軟に使えるコンチネンタルグリップが最適です。先述したとおり、コンチネンタルグリップはテニスラケットを地面に対して垂直にした状態で握手するような握り方になります。
またサーブの場合、自分の打ちやすいポイントに正確にトスをすることが非常に重要になります。ラケットをいっぱいに伸ばした長さよりも30~50cm程度高い地点が頂点になるようにトスができればよいと言われます。身体の少し前くらいの位置でそのくらいの高さにボールをトスして、ボールを投げるようにしてラケットを振り、インパクトの瞬間にしっかり手首を返して打つと力強いサーブを打つことができます。
それでも最初のうちは、サーブはなかなか思うように相手のサービスコートに入らないものです。初心者の方は、フォアハンドで(いわゆる下から打つような感じで)よいので、とにかくサーブを確実にサービスコートに入れる練習から始めることをお勧めしたいと思います。
なお、試合ではサーバーにはゲームごとにサーブを打つチャンスが2回与えられます。2回とも入らなかったらそのゲームは相手のポイントとなってしまいます。
ボレー・スマッシュの打ち方
ボレーやスマッシュはテニスにおいてより攻撃的なプレーとして位置づけられます。いわば“決め技”となるショットです。
ボレーはコートの前方に詰め寄り、飛んでくるボールを相手のいない場所にめがけてノーバウンドで打ちます。ダブルスでは前にいる人がボレーでポイントを決めるケースが多くなってきます。高い打点で叩くようにして相手に打ち込むパンチングボレー(ハイボレー)は、決定打になりやすい反面、ネットに引っかけたり、大きく相手のコートをオーバーしたりしがちですので、焦らず気負わずコンパクトに打つことを心がけるとよいでしょう。
ボレーよりさらに決定打になりやすいのがスマッシュです。スマッシュは落ちてくるボールを上から叩きつけるようにして打ち、速く大きく弾むボールで相手を圧倒するプレーです。ボレーやスマッシュのグリップはサーブと同じように手首をしっかり使えるコンチネンタルグリップが基本となります。
一生楽しめるのがテニスの魅力、シニアで始めても上達できる!
テニスを始める際に揃えておきたい用具、基本的なルールや打ち方について簡単に紹介してきましたが、ご理解いただけましたでしょうか。
テニスは手軽に始められ、老若男女どの世代でも楽しめ、世界中でさかんに行われているスポーツです。シニアから始めてもしっかり上達することができますし、テニスを通じて仲間もきっと増えていくことでしょう。
テニスは本当に楽しいスポーツです。ボールがスイートスポットに当たりスポーンと飛んでいくとき、サーブやボレーがうまく決まったとき、相手との打ち合いが続くとき等々、テニスには心地よさを感じる瞬間がたくさんあります。
一方でテニスをしているとボールを追うのに夢中になり、急激な動き、普段しない動きをしがちです。そんなとき足首の捻挫やふくらはぎの肉離れなどが起こるリスクが高まりますので、事前のストレッチやウオーミングアップは忘れずに行ってくださいね。