
あると華やかに見える刺繍。小さい模様から刺繡を始めてみませんか。
2019.12.09 | 1028view
刺繍は雑貨や洋服ちょっとした小物のアクセントになり見た目も可愛らしくなります。刺繍のガラも物によってはいろいろあり、花の模様、動物の模様など。初心者から大きい物を作るのは難しいですが、小さいガラ刺繍から楽しみながらはじめてみませんか。
目次
1.初心者でも楽しめる刺繍
刺繍は誰でも楽しめる趣味に
刺繍には様々な種類があり、民族衣装などに用いている国も多いです。一般的にも手芸として慣れ親しまれている刺繍ですが、とても繊細で難しいとイメージする方も多いかもしれません。しかし、基本的な縫い方さえ覚えてしまえば、刺繍は誰でも楽しむことができます。ここでは刺繍に必要な道具などを簡単に紹介しつつ、誰でも簡単にできるワンポイント刺繍のやり方を紹介していきます。
ハンカチやお子様が使う小物などに刺繍すれば、世界に一つだけのものが出来上がります。色々なオリジナル作品を作っていく内にどんどん夢中になり、刺繍が楽しくなってきてしまうはず。今まで刺繍に興味があったけれども難しそうで一歩踏み出せなかった…という方も、この機会に刺繍を始めてみませんか?
【初心者さんにオススメ!】~イニシャルの刺繍の仕方~アンナスの動画でわかる刺繍教室
2.刺繍を始める前に
刺繍に必要な道具たち
刺繍を始めるには道具をそろえる必要がありますので、使う道具について簡単に説明していきます。
まず必要になるのが刺繍針と刺繍糸です。刺繍針には2種類があり、針の先端がとがった『フランス刺繍針』と針の先端のまるい『クロスステッチ針』があります。この2つの針は刺繍の種類によって使い分けるのですが、初心者の方はあまり気にしなくても大丈夫です。
この刺繍針には号数があり、針穴の大きさを表しています。号数の違う刺繍針はセットで売られているので、初心者の方はセットになっているものを購入するのがいいでしょう。刺繍糸にも様々な太さのものがあり、一般的に5番と25番がよく使われます。
次に必要になるのが刺繍をする布です。基本的に好きな布に刺繍をしてOKなのですが、初心者におすすめなのが、針が刺しやすく刺繍がしやすい木綿や麻生地の布です。また、刺繍しやすい布は、以下のような特徴があります。
①図案が写しやすい
②織りが均等で折り目が詰まって揃っている
③生地の厚さが薄すぎず厚すぎない
④伸縮が少ない
最初はこのポイントを抑えた布を用意しておきましょう。分からない場合は、手芸店の店員さんに相談してください。
続いて刺繍枠です。これは布を刺繍枠にはめることで布が張り、刺繍がしやすくなります。無くても刺繍をすることができますが、布が張っていたほうが縫いやすく、出来栄えにも影響してくるのであったほうがいいでしょう。

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糸や布を切るためのはさみも必要です。細かい糸を切るための糸切りはさみと、布を切るための布切りはさみを用意しましょう。普通のはさみを使用すると、糸がうまく切れずに布を傷つけてしまったり、生地がボロボロになってしまったりするので専用のものを使用しましょう。
布にデザインを書き込んだり、印を付けたりするためのチャコペンも用意しましょう。これは布に書いても消えにくく、水で落ちるという性質を持つ素材が使われているので、安心して使用することができます。また、チャコペーパーもあると便利です。これはチャコペンと同様に布に印を付けるための、いわゆる複写紙のことです。作りたい刺繍の見本をチャコペーパーの上に重ねてなぞることで、生地に刺繍のデザインをそのまま描き移すことができるので、ペンでデザインするのが苦手という方も、きれいに印を付けることができます。
必要な刺繍道具は専門店などで買う事も出来ますが、100円ショップで揃えることも可能です。100円ショップのハンドメイドコーナーでは、刺繍に必要な道具がすべて100円で手に入る他、初心者向けのスターターキットなども売られているのでおすすめです。
3.実際に刺繍をはじめてみよう
基本の縫い方を覚えよう
刺繍をする際には様々な手法が用いられます。ここでは初心者の方でもやりやすい簡単なものを紹介していきます。とはいすべてをすぐに覚えるのは大変なので、少しずつ実践しながら覚えていくといいでしょう。
・ストレートステッチ
刺繍の基本中の基本の縫い方で、裏から針を出しては刺すことを繰り返すシンプルな刺繍方法です。また、放射線状に縫うやり方はサウザンドフラワーステッチと呼ばれます。ストレートステッチを組み合わせることで様々な刺繍を作ることができるので、まずはこの縫い方をマスターしましょう。
・ランニングステッチ
等間隔を維持しながら、表と裏を交互に針目を出しながら縫っていく刺繍方法です。主に線を刺繍する際に使用されますが、輪郭線や面を埋める際にも使用される刺繍方法です。
・アウトラインステッチ
その名の通り、輪郭線などに使用される刺繍方法です。面を埋める際も使用される基本的な縫い方です。
・バックステッチ
一度バックしてから前へ針を出して縫っていく刺繍方法です。同じ間隔で縫っていきます。輪郭線を縫う際に使用されます。
・コーチングステッチ
コーチングには“伏せる”という意味があります。この刺繍方法は土台となる糸を図案の上にはわせて、その上からストレートステッチなどの刺繍方法でとめ、縫い付けていく手法です。
・ロング&ショートステッチ
縫い目を長く・短く、と変化をつけながら縫っていく刺繍方法です。この縫い方は花や葉っぱなどの面を埋める際によく使用され、比較的簡単な手法です。
・フレンチノットステッチ
針を小さく刺したり緩めに刺したりすることで、糸の引き加減をきつくしたりボリューム感を持たせたりする刺繍方法です。糸に巻き付ける回数を変化させることができます。
上記で説明したもの以外にもたくさんの種類の刺繍方法があり、用途によって使い分けていきます。最初のうちは基本的なものから覚えていきましょう。
ストレートステッチ | 刺しゅうの基本
イニシャル刺繍で練習してみよう
刺繍を覚えるには実際にやってみるのが一番。ということで早速チャレンジしてみましょう。初心者の方でも簡単に出来る刺繍はワンポイント刺繍と呼ばれるものです。その中でも特に簡単なイニシャル刺繍のやり方を説明しましょう。
まず初めに、布地の刺繍を入れたいところにチャコペンでイニシャルを書いていきます。慣れないうちはハンカチなどの小さな布にやってみるのがいいでしょう。まずは基本を覚えるために、特にデザイン等はせずに簡単にアルファベットのみを書きます。そして、チャコペンで書いた部分が埋まるように縫っていきます。この際アウトラインステッチかバックステッチを使用するのがおすすめです。自分でやりやすい方法でやってみましょう。
縫うのに慣れてきたら、デザイン性のあるイニシャル刺繍にチャレンジするのもいいでしょう。この際チャコペーパーを使用します。また字体の図案も用意しましょう。気に入った字体の図案をインターネットなどでダウンロード・コピーする、または、刺繍の図案の書籍なども販売されているのでそちらを利用してもいいです。図案を写す際は布地の表にチャコペーパー、そしてその上に図案を乗せます。ペンなどで図案のアウトラインの部分を、強めになぞって印を付けていきます。あとは布地に写されたアウトラインに沿って縫っていくだけです。
刺繍の世界は無限大
簡単にできるイニシャル刺繍について紹介しましたが、様々な縫い方を覚えていけばお花や動物などのワンポイント刺繍、また、より高度な色鮮やかなデザイン刺繍も作れるようになります。刺繍に関する書籍なども多く出されているので、それを参考にするのもいいと思います。キットなども販売されているので、それを利用するのもいいでしょう。
最初のうちは慣れなくても、楽しみながら刺繍作りを重ねていくことで、刺繍の楽しみがどんどん広がっていきます。華やかで楽しい刺繍づくりをぜひ始めてみてください。

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