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実際に見て臨場感を味わいたい!初めての大相撲観戦のススメ

実際に見て臨場感を味わいたい!初めての大相撲観戦のススメ

年に6場所しかない大相撲ですが、実はチケット入手はそんなに大変じゃないんです。ちょっと敷居が高く感じられる大相撲の観戦、昔ながらのしきたりも楽しみのひとつです。初めての大相撲、ワクワクしながら見に行きませんか。

Evelyn

この記事のアドバイザー

Evelyn

スローライフ派/元編集者


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目次

1.大相撲はどうやって見られるの?

大相撲は年間6場所、90日だけのスポーツ

「大相撲」とは、公益財団法人日本相撲協会が主催する相撲興行のことです。

年間ずっとあるわけではなく、奇数月の15日間、6か月×15日=90日だけ、公式試合があります。その6ヶ月の取組(=試合)のうち、3回が東京の両国国技館で、他の3回が大阪、名古屋、福岡の3か所で1回ずつ行われます。

1月(初場所) 両国国技館
3月(春場所) エディオンアリーナ大阪
5月(夏場所) 両国国技館
7月(名古屋場所) ドルフィンズアリーナ
9月(秋場所) 両国国技館
11月(九州場所) 福岡国際センター

観戦の席は4種類、大相撲独特の席のかたち

大相撲観戦の席は全部でおよそ10,500席で、「マス席」「タマリ席」「椅子指定席」「椅子自由席」の4種類があります。

大相撲の取組は、アリーナの中央にしつらえられた四角い土俵の上で行われます。それを取り囲むように上記の席が配置されています。

・マス席
相撲独特の座席が「マス席」です。取組そのものは朝から夕刻までずっと行われているので、長々と居座れるように、頼めばお茶やお弁当などを席まで持ってきてもらえる、芝居小屋の名残のシステムがまだあるのも、大相撲のマス席の特徴でしょう。

マス席は通常は1桝4人、席の場所によっては3人席、6人席もあります。座布団4枚分のスペース、大人4人が座るにはかなり窮屈ではあります。ですがこのマス席で大相撲を見る、ということ自体がかなり特別感を持つものであることは確かです。

両国国技館はマス席が多くの面積を占めていてほぼ常設状態ですが、アリーナ部分のマス席は可動式で、移動すればかなりの大きさのフロアができるため、東京場所のない期間は、コンサートやプロレスの試合等で利用されています。NHKで年末放送される高専ロボコンも両国国技館で行われることで有名です。

・タマリ席
もう一つ、大相撲独特の席として「タマリ席」があります。取組が行われる土俵をぐるりと取り囲む席のことで、6列に座布団が敷いてあるところです。席数はおおむね500席。相撲中継でTVに映りやすい席ですね。別名「砂かぶり」とも呼ばれ、取組最中に力士が転がり落ちてくる場所でもあります。(力士に転がられてケガをしても自己責任です)

土俵に近い席は相撲協会への出資者等のVIP席であり、それ以外のタマリ席は電話で申し込みをして、運が良ければ取ることができる、そういう席です。ちなみに、飲食禁止、撮影禁止、小学生以下禁止の、制約の厳しい席でもあります。

・椅子指定席
マス席の上(背後)、国技館なら2Fにある椅子席のほとんどが「椅子指定席」です。グレードは3種類あり、土俵に近い順にA席、B席、C席となっていて、料金も少しずつ安くなります。

1列目から6列目までがA席で、手すりに引き出し式のテーブルがついており、飲み物やお弁当が置けるようになっています。7列目から11列目までがB席で、テーブルはついていません。12~13列目がC席で、椅子の形が若干小さくなります。

A席あたりだと、TVの中継で俯瞰して見る映像とほぼ同じ見え方になります。皇族の方々が相撲観戦をされる時のお席も正面中央のA席になりますね。うしろの方の席ならオペラグラスを持って行くことをオススメします。

・椅子自由席
椅子席の最後列14列目が、当日発売の自由席になります。座席数は約400席。毎日、朝7:45に当日券の販売が開始され、入場は8時から。待ち人数が多くなれば整理券も配布されます。人気の高い初日や千秋楽は徹夜組も出るほどの人気で、最近では外国からの観光客も多く並ぶようになってきました。

大相撲のチケット入手は運だめし

チケットの入手方法は大きくわけて5つあります。

①チケット大相撲から最速先行抽選
日本相撲協会の公式通販サイト「チケット大相撲」から最速先行抽選に応募する方法です。場所開催の約2ヶ月前から、一般先行販売が始まるまでの期間に申し込めます。

観戦したい日と席種を選んで、第三希望まで申し込みが可能です。初日や千秋楽、中日過ぎの優勝争いが絡んでくる日程や、シニア席・ファミリー席などのコスパのいい席はとても人気があるため、競争率も非常に高いです。抽選で、早い者勝ちのチケット入手合戦ではないので、ゆっくり決めて申し込んで下さい。結果は会員登録したアドレスに送付されます。

http://sumo.pia.jp/(チケット大相撲)

②一般先行販売で申し込み
最速先行抽選にもれてしまった場合、場所開催1か月前に発売開始となる一般先行販売にエントリーします。

・インターネットでの申し込み
上記の「チケット大相撲」のほか、チケットぴあやローソンチケット、e+(イープラス)でも受付をしています。

・電話での申し込み
チケット大相撲電話予約専用ダイヤル、チケットぴあで申し込みを受け付けます。

・コンビニでの申し込み
セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、ミニストップでのチケット発券機器から、Pコードを入力して申し込みをします。チケットぴあの実店舗でも申し込みが可能です。

これらはすべて一般先行販売の日の10時から受付開始となります。サイトがつながりにくい、電話がつながらない等、人気アーティストのチケットと同程度と思っておいた方がいいでしょう。

③相撲案内所で申し込み
以前は、相撲観戦のチケットはすべて「お茶屋」と呼ばれる店が取り扱っていました。チケットだけでなく、観戦中のお茶や食事、おみやげのサービス込みで、贔屓筋などの限られた人だけが大相撲を堪能できたのですが、現在はほとんどのチケットは相撲協会が取り扱い、一部をかつてのお茶屋である「相撲案内所」が取り扱っています。専門サイトは日本相撲協会のサイトからリンクが貼られていますし、電話での申込も行えます。こちらのチケットは、チケット代だけではなく、お弁当、飲み物、おみやげを含めたものになります。

相撲案内所からチケットを買った場合は、一般の入口ではなく、「案内所」と書かれている入口から入ります。のれんやちょうちんで飾られた仲見世のようなお茶屋から裁着袴(たっつけばかま)を身に付けた出方(でかた)さんが席まで案内してくれ、かなり気分が上がります。おみやげの中身も、こちらの要望に合わせてある程度の融通は効かせてくれるそうです。担当してくれる出方さんには心付けをつけてあげるのが粋ですね。

けっこういいお席の取り扱いもあるので、往年の旦那衆のようなお大尽気分を味わうのなら、こちらでチケットを申し込むのもいいのではないでしょうか。

④旅行会社の大相撲観戦ツアーを利用する
もう少し割高になりますが、旅行会社が主催する観戦ツアーに参加するのも方法です。両国での場所なら、はとバスやクラブツーリズムなどが、国技館近隣での昼食や、相撲に詳しい専門家とコラボしたりなど独自のオプションを付加し、おみやげつきの席を確保したツアーを企画しています。関東近県からのバスツアーもあります。これらのツアーは、各旅行会社のサイトから申し込みができます。

⑤当日早朝に当日券を買う
前述した、観戦日の朝7:45に当日券売り場に並び、最後列の自由席を買う方法です。たまたまマス席や椅子席のキャンセルや空きがあれば当日に買うこともできますが、昨今の人気状況ではほぼないと言っていいでしょう。自由席も、購入のために並ぶのは必須と思っておいてください。

上記のネット申し込みや電話申し込みは、いずれも席種は指定はできるものの、席の場所までは指定できません。抽選に当たったり、ネットや電話で申し込みできたとしても、チケットが届くまではどの席に割り当てられたかは全くわかりません。

抽選に当たるかどうか、一般先行販売に申し込みができるかどうか、いい席が取れるかどうか、当日券が入手できるかどうか。大相撲の観戦チケットは、どのルートもなかなかに運だめしな様相があるのですが、それだけに、チケットが入手できた時の喜びはひとしお。観戦当日はとってもテンションがあがりますよ。

なお、令和2年の五月場所からチケットの料金体系が変わります。マス席の中でも席種が増え、平日は料金が割安になるなど、より観戦しやすい状況になるようです。チケットをお求めの際にはご確認ください。

2.会場で見てほしい色々なポイント

あちこちで働いている、かつての力士、親方たち

引退して、日本相撲協会にいるかつての力士たちは、その多くが日本相撲協会で働いています。その姿を、場所中の会場で見ることができますよ。

会場の案内係や、門かどに立っている警備係も親方、元力士です。知っている顔の方もけっこういて、「あ、〇〇関だ」と声をかけると、にっこり笑い返してくれたりもします。でもお仕事中なので、邪魔はしないように。

館内で販売している要チェックなフード

・力士弁当
場所中に販売される力士弁当は、横綱や大関のプロデュース(好みの品)が入っていたり、出身地のご当地名産のおかずになっているなど、時々リニューアルして出されます。人気が高く、早めに買いに行かないと売り切れてしまうほど。

・焼き鳥
相撲観戦といえば焼き鳥、と出てくるほど、場所中は席のあちこちで焼き鳥をほおばる人が散見されます。お茶屋のおみやげにも必ず入っています。

特に両国国技館の焼き鳥は、地下にある工場で、タレ6回漬けで味付けし販売している名物。毎日6万本焼いているそうですよ。ショップでは冷凍の焼き鳥や、専用のタレも売っています。また、焼き鳥そのものは、JR両国駅の売店でも販売されています。

国技館焼鳥

¥1,400(税込)

国技館大相撲観戦の名物と言えば国技館の地下で実際に焼いている自家製焼鳥。
冷めてもおいしく食べられるよう、秘伝のたれと独自の製法を開発し、国技館の地下で焼き上げた自家製焼鳥です。

・ちゃんこ鍋
場所中、相撲部屋が順番で担当して、ちゃんこ鍋を作って販売します。その部屋でどんなちゃんこを作って食べているのか、味わうことができるのです。場所中にも味が変わるので、中身や味は行った時のお楽しみです。国技館では、地下にある大広間で頂くことができます。

ちゃんこ鍋

大相撲にまつわるおみやげ品

・番付
大相撲の力士の順位表です。番付は、次の場所の番付表が発表された日から購入できます。地方場所だと、その開催施設で購入できますし、国技館の売店ではすべての場所の番付が買えます。1部55円です。

白木番付額 - 相撲銘品館

¥8,250(税込)

白木を使用した番付専用額です。
お持ちの番付を素敵にディスプレイしていただけます。

・せきトリくんグッズ
日本相撲協会公式キャラクターのせきトリくんは、力士の姿をしたトリのキャラクターの総称。黄色いのや赤いのや、ファンや評論家もいます。このキャラクターのグッズもたくさん出ていて可愛いです。「ひよの山」というゆるキャラもいますよ。せきトリくんグッズは公式のオンラインショップでも販売されています。

ハッキヨイ! せきトリくん わくわく大相撲ガイド 寄り切り編|Amazon

¥1,650(税込)

Amazonで公益財団法人日本相撲協会のハッキヨイ! せきトリくん わくわく大相撲ガイド 寄り切り編。

・関取の手形
これもある意味定番ですね。スポーツ選手の手は基本大きいですが、色紙にバンとつけられた力士の手形は本当に迫力があります。関取の手形に本人のサイン、そして元力士で漫画家になった琴剣の描いた絵が添えられた大判の色紙が、なかなかカッコよくて人気があります。

姿絵手形色紙 - 相撲銘品館

¥890(税込)

人気力士の姿絵が描かれた手形色紙です
古くより力士の手形は魔除けや邪気を払うとして飾り物等に用いられて
きました。
力士の姿絵は相撲漫画家の琴剣さんが描かれております。

3.大相撲観戦の楽しみ方いろいろ

相撲協会が主催するイベント

日本相撲協会では、場所ごとにいろいろなイベントを催しています。たとえば「親方と記念撮影」「関取が赤ちゃんを抱っこして写真撮影」「関取と握手会」、和装で来場したら記念品を贈呈する「和装day」など。

力士にお姫様抱っこしてもらえるイベントに、ものすごい数の応募があったことは記憶に新しいですが、このようなイベントは毎場所で企画されているので、そういう日を狙ってみるのもいいかもしれません。

また、そういった特別な席のチケットではなくても、顔出しパネルや、ゆるキャラとの写真撮影、けっこうレアな「カプセル大相撲」というガシャポンもあります。取組の間に、館内を探索して回るのも楽しいですよ。

午前中から今後有望な若手の取組を見る

相撲の取組は朝9時ごろから始まります。序の口、序二段と対戦が進みます。この時間だと館内はガラガラ。

まだ体もできていなくてひょろっとした若い力士の取組を、将来有望なのはどの力士か、に着目して見るのもおもしろいです。動きが鋭かったり重心が低く当たりに強かったり、そうやって勝ち名乗りを上げた力士の四股名をチェックしておいて、後日その名前の番付が上がってきたら嬉しいですよね。

ごひいきの力士を見つけよう

昼過ぎになると、幕下の力士の取り組みが始まります。相撲のチケットは1回だけ再入場できるので、外で昼食を取って、ゆっくり戻ってくると幕下、という時間帯になります。観客もそろそろ揃い始める頃で、取組の内容も、午前中の若手とは違い、どんどん迫力が増してきます。

近年はイケメンの力士も増えてきましたが、やはり強い力士は、立ち会いの姿や塩をまくスタイル、土俵の上での振る舞いがとても際立っているものです。そうして勝ち上がってきた力士だけが関取となり、15時過ぎの十両取組、中入り後の幕内の取組に登場できるようになるのでしょう。

この時間にはもう観客席は満員。幕内力士の土俵入り、横綱の土俵入り、「満員御礼」の垂れ幕も出されるころです。一番一番に懸賞金が付き、立ち会いのたびに土俵に緊張感が増していき、まだ対戦も始まっていないのに、力士たちの肌は紅潮していきます。

そして対戦。ぶつかり、まわしを取り、動きがあるたびに観客席の声援は大きくうねります。勝負が決まった時は大歓声。もちろんそれが、優勝をかけた大一番ならなおさらのことです。

対戦を見ただけでファンになってしまう力士がきっといるはず。ぜひごひいきの力士を見つけて、土俵上での戦いに力の入った声援をしてください。

歓声とともに、ぜひ取組をライブで堪能しよう!

大相撲観戦の楽しさは、10,500人の観客の一人となって、力士二人の力のぶつかり合いに歓声を上げ、その大歓声の波に乗るライブ感にあります。TVの画面を通さない、自分の目でリアルに見る取組はとにかく迫力満点。古式にのっとり昔ながらの作法で取組は進みますので、その静かな式進行の時間と、対戦の大歓声のメリハリは心地良く、最後の弓取り式が始まると、「いい汗かいた!」と感じるくらいです。

チケット入手は大変ですが、相撲は毎年毎場所必ず行われます。ぜひこの日本ならではのスポーツを見に行って、はじめての大相撲観戦を堪能してください。

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