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百人一首にはじめて触れる方へ遊び方とルールをご紹介します!

百人一首にはじめて触れる方へ遊び方とルールをご紹介します!

100人の歌人の和歌を1人1首ずつ選んで作った秀歌撰である「百人一首」。中でもお正月に皆で遊ぶ「小倉百人一首」は、藤原定家が京都の小倉山の山荘で選んだ「歌がるた」として有名です。「小倉百人一首」を楽しむための基本である「決まり字」というルールや、かるたの選び方についてお伝えします。

ぶちうに

この記事のアドバイザー

ぶちうに

スポーツ好き元塾講師


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目次

1.百人一首の成り立ちを知ろう

「小倉百人一首」って何?

「百人一首」は、100人の歌人の和歌を一人につき一首ずつ選んで作った秀歌撰です。
世の中には、知られていないだけで沢山の「百人一首」が存在します。多くの「百人一首」のなかで、公家で歌人の藤原定家が作った秀歌撰を「小倉百人一首」と呼びます。単なる「百人一首」ではなく、頭に「小倉」という固有名詞が付くのは、藤原定家が「百人一首」を編纂したのが京都の小倉山荘だったことに由来しています。現在、私たちが「百人一首」と呼んで親しんでいるのは、藤原定家の「小倉百人一首」なのです。

「小倉百人一首」には、天智天皇(飛鳥時代)から藤原家隆・雅経(鎌倉時代)に至るまでの百人の代表的な歌人の歌が一人一首、採用されました。「小倉百人一首」は歴史的仮名遣いで書かれており、季節や恋の歌が多いことでも知られています。

主に選ばれている勅撰和歌集
古今集 24首
後拾遺集・千載集・新古今集 14首
拾遺集 11首
後撰集 7首
詩花集・金葉集 5首
新勅撰集 4首
続後勅撰集 2首  他

百人一首を作った人は?

「小倉百人一首」の撰者である藤原定家は、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての公家で、天才肌の歌人でもありました。朝廷での位は「正二位権中納言」。後鳥羽上皇に仕え「新古今和歌集」と「新勅撰和歌集」を撰したことで後世に知られています。

藤原定家は「明月記」など、歌論や歌学・古典研究にも大きな足跡を残した歌人でした。我が強く、歌が好きな後鳥羽上皇とも歌をめぐって諍ったりしました。平安貴族の栄枯盛衰を目の当たりにして生きた藤原定家は、1241年に79歳で世を去りました。

2.百人一首のルールを知ろう

決まり字ってなに?

「決まり字」とは「そこまで聞けば下の句が確定できる、上の句にある最小限の文字数」のことを言います。「決まり字」は初級編である「一字決まり」から、上級編である「六字決まり」のものまであります。「一字決まり」は7首。「二字決まり」が42首。「三字決まり」が37首。「四字決まり」が6首。「五字決まり」が2首。「六字決まり」が6首。百人一首は、どれだけ暗記できているかが勝負を左右します。特に「競技かるた」では「決まり字」の暗記は必須です。先ずは「一字決まり」を覚えましょう。

語呂合わせで暗記しよう

小学生ぐらいの年齢で百人一首を覚える場合、「語呂合わせ」での覚え方がオススメ。百人一首に於ける「語呂合わせ」は、「上の句の始まりの何文字かと、下の句の始まりの何文字かを分かりやすく選んで何となく意味のありそうな言葉にしてしまうこと」。です。

「歌」:「天の原 ふりさけみれば 春日なる 三笠の山に いでし月かも」
「語呂合わせ」:「天野ミカ」

「歌」:「田子の浦に うちいでてみれば 白妙の 富士の高嶺に 雪は降りつつ」
「語呂合わせ」:「田子ノ浦 富士子ちゃん」

「百人一首は古典だし、和歌は覚えにくい」という人は、積極的に語呂合わせを活用しましょう。「語呂合わせを作ることで、急に親近感が湧いて和歌を覚えられた」という人も沢山います。人間の脳は「意味のあるフレーズ」なら記憶して再現できます。既存の語呂合わせや独自の語呂合わせで、多くの百人一首を覚えてしまいましょう。

3.百人一首をやってみよう

百人一首といえば、「競技かるた」

・「競技かるた」とは?
毎年、1月上旬に行われているのが「競技かるた」の頂上決戦の「名人位決定戦」と「クイーン位決定戦」。名人位(男性)とクイーン位(女性)をかけて、前年度の名人・クイーンと挑戦者が激突します。戦いは、天智天皇を祀る近江神宮のある、滋賀県大津市の近江勧学館で行われます。「競技かるた」はプロ制度がありません。「競技かるた」だけでは生計を立てられず、他の仕事をしながら「競技かるた」に臨むのです。

「競技かるた」は「社団法人・全日本かるた協会」の定めたルールで行われる本格的な競技で「1対1」で戦います。「競技かるた」は100枚の「取り札」のうち50枚だけを使います。お互いに25枚ずつ配り、3段に並べます。札の並べ方にも細かいサイズ幅があります。15分で50枚の札を暗記して競技開始。相手の札がなくなったら「送り札」として、自陣の札を1枚、相手に渡します。先に自分の持ち札がなくなった方が勝ちです。

百人一首の札を取る時は、構える姿勢も大切。前傾姿勢になり、利き手はいつでも動けるように畳に軽くつく程度にしておきます。反対の手に体重をかけて身体を支えます。特に「競技かるた」は一秒を争う競技なので、安定した前傾姿勢で臨みましょう。

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「競技かるた」と同じシステムの「源平合戦」

「競技かるた」の争い方は、基本的に「源平合戦」と呼ばれる遊び方と同じです。百人一首には様々な遊び方がありますが、ここでは「源平合戦」を見ていきましょう。

「源氏VS平家」の戦いがその名の由来です。「2対2」、若しくは「3対3」で戦います。「源平合戦」には、「送り札」という独自のルールがあります。「相手の陣にある札を取れば、自陣にある札を相手側に渡せる。お手つきをしたら、相手から札を1枚貰わなくてはならない」というのが「送り札」のルール。「競技かるた」と同じですね。

「源平合戦」は「読み手」が1人。あとの人たちが「源氏チーム」・「平家チーム」に分かれる団体戦です。100枚の「取り札」を両チームに50枚ずつ配ります。配られた札を、各々が自陣に3段にして並べます。「読み手」が「読み札」を読みだしたら、自陣・敵陣関係なく札を取ります。50枚ある自陣の札を、先になくした方が勝ちです。 

「ちはやふる」を読んで、競技かるたに挑戦!

「ちはやふる」は主人公の綾瀬千早が、カルタの「クイーン」位を目指して仲間と切磋琢磨していく青春物語です。漫画が大ヒットして映画やTVアニメにもなり「百人一首」を世に広く知らしめる契機になりました。タイトルの「ちはやふる」は、在原業平(ありわらのなりひら)の「千早ぶる(ちはやぶる)」という歌からの引用です。

「ちはやふる」の影響で、学校の百人一首大会近年、盛り上がりを見せています。綺麗な袴を着て激しく「取り札」を取り合う競技かるたは、百人一首を嗜む人の憧れです。あなたも「ちはやふる」を読んで、競技かるたの世界に足を踏み入れてみませんか。

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まだ“情熱”って言葉さえ知らない、小学校6年生の千早。
そんな彼女が出会ったのは、福井からやってきた転校生・新。大人しくて無口な新だったが、彼には意外な特技があった。それは、小倉百人一首競技かるた。千早は、誰よりも速く誰よりも夢中に札を払う新の姿に衝撃を受ける。しかし、そんな新を釘付けにしたのは千早のずば抜けた「才能」だった……。

百人一首の「恋の歌」をご紹介

百人一首には恋の歌が43首もあります。歌われた季節はダントツに秋が多いです。秋は物悲しく人恋しくなる季節なので、心を歌に詠みたくなるのかもしれません。ここでは、ご存知の人が多い有名な恋の和歌をご紹介しましょう。

「しのぶれど 色に出にけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで」
(訳:私の恋を誰にも知られないように心に秘めていたのに、とうとう顔色に出てしまったようだ。「なにか、物思いをしているのですか?」と人が尋ねるほどに)

昔も今も「好き!」という想いが強すぎると思わず顔に出るもの。「そんなに悩んで。もしかして恋をしてる?」と突っ込まれるのは、現代に限ったことではないのです。

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