「はじめて」をわかりやすく。

持っているだけでパワーが感じられる?パワーストーンをはじめて買う前に

持っているだけでパワーが感じられる?パワーストーンをはじめて買う前に

石は地球が生み出した産物です。それを身につけることで地球のパワーをもらえるパワーストーン。ネックレスやブレスレットにしなくても、袋に入れて持ち歩いたり、部屋に飾るだけでもOK。きれいなだけでなく珍しい石や面白い石など、素敵な鉱物の世界にはじめて触れてみませんか。

Evelyn

この記事のアドバイザー

Evelyn

スローライフ派/元編集者


CLOSE

目次

1.ただの石、でも、眺めて楽しい「石」の世界

「石が趣味です」と言われたら、あなたはどんな印象を持ちますか?ちょっと変わった人かな、とか、ハンマーとルーペを持って化石を掘りに行っているようなイメージもあるかもしれません。

近年では「パワーストーン」という言葉も普通に聞かれるようになりました。こちらは丸く磨いた綺麗な石を数珠型のブレスレットにしたり、アクセサリーに加工したりといったイメージがあります。また、石ごとにスピリチュアルな意味を持たせたりしています。ですが、実は石の世界は結構広くて、「石マニア」と言われる人口はとても多いのです。日本だけでなく、世界規模で広がっています。その石の世界について探っていきましょう。

「石」にはいろんな種類があります

ひとことで「石」と言いますが、実はその中にいろいろなカテゴリがあります。まず「鉱物」と呼ばれているもの。鉱物の定義は3点あります。

・地球がつくった(:人工物ではない)
・成分が決まっていて変化しない
・固体の結晶構造になっている

そしてこの「鉱物」の中に、人間がほしがるような資源になる素材が混在しているものを「鉱石」と言います。具体的には金鉱石の入った鉱物であったり、中に水晶ができている鉱物であったりします。

ダイヤモンドの原石が内包されている鉱石

そして「鉱物」の中でも、
・色が美しい、透明度がある
・硬度が高い
・希少価値がある
ものを「宝石」と呼びます。

原石から加工まで、石の形もさまざま

これらの石は、すべてが宝石のようにカットされているわけではありません。岩盤から掘り出した状態のものもあれば、ある程度の大きさに切りだされているもの、加工しやすいように形成されているものもあります。

・原石
岩盤から掘り出された状態のものを原石といいます。鉱物単体のものもあれば、別の鉱物とくっついた状態のものもあります。

・タンブル
研磨された状態のものを言います。一般的にパワーストーンと認識されているものはこの形です。鉱物単体で切り出し、手に持ってなじむように角を丸く磨いたものが多く、ビーズ型にしてブレスレットにしたり、ハート型やクロス型に磨いてアクセサリにするなど、装飾品にむけた加工がされています。

・ルース
「裸石(らせき)」とも言います。指輪やブローチの台金などがついていない状態の宝石のことをこう呼びます。宝飾品にするためにカットされているもので、ブリリアントカット、スクエアカット、オーバルカット等の加工処理がされています。

石にはパワーがある?

「パワーストーン」で検索すると、石によりさまざまなご利益がありそうな内容がでてきます。確かに、地球の岩石のなかから美しい色や透明度の高い石が生まれるのは不思議なことで、そこには何らかの力も作用しているのかもしれません。昔から美しい石は呪術や宗教で使われてきましたし、古代エジプトでは石を治療薬として用いていたという記述もあるようです。そしてやはり、美しい石は身につけたくなり、権威を示すために用いたくなるものです。

一方、装飾品としてではない使われ方もあります。たとえば、水晶は交流電圧をかけると一定周期で規則的に振動するという特徴を持っています。圧電体としてとても安定していて、この性質を活かして「クォーツ時計」が作られており、正確に時を刻む時計の機関部の重要なパーツになっています。金鉱石からは金が精製されますし、最高の硬度を持つダイヤモンドは工業用としても幅広い用途を持っています。

ヒトの生活になんらかの効用を生むという点では、どんな石もパワーを秘めているのかもしれません。効用やご利益についてはわかりませんが、パワーがある、そう信じて持ってみようと思えてしまうところが「石」の面白いところ、パワーストーンと呼ばれるゆえんかもしれません。

2.面白く美しい石のいろいろ

パワーストーン代表格、水晶

パワーストーンと言えば一番に出てくるのはやはり「水晶」です。クォーツともクリスタルとも呼ばれます。二酸化ケイ素が主成分で、透明度がないものは石英という呼び名になります。砂丘や砂漠の砂の主成分は石英で、日本の川砂、海砂にも多く含まれています。

産出地は世界中にありますが、特にヒマラヤ、ブラジル、アメリカで盛んに採掘されています。かつては山梨県にも水晶鉱山がありましたが、現在は発掘はされていません。透明度が高く、六角柱の形で先がとがった結晶の形がはっきりわかるものが「水晶」です。

水晶

水晶の原石は、母石という別の石の上に群れて林立するような形で発掘されます。このような形の原石を「クラスター」と言います。水晶は岩の間の空間にできる結晶です。地球のマグマで熱せられた、鉱物の成分を含んだ地下水がその岩の間に溜まり、冷えて固まり結晶になっていったのが水晶です。

岩のすきま(ジオード)にできた紫水晶、四角いのは蛍石
(筆者撮影)

水晶は1mm成長するのに100年かかると言われています。10cmの大きさの水晶なら1万年ということです。水晶がパワーストーン的に使われている一番わかりやすい例は、占いの時に用いられる「水晶玉」ですが、あの大きさの透明無色の水晶自体が相当にレアですし、そこそこ硬度のある水晶を丸く加工するのも大変なのではないでしょうか。

水晶は、二酸化ケイ素が溶け込んでいる地下水に混ざった他の鉱物によって色が変わり、名前も変わります。鉄が入っていれば黄色くなり「シトリン」になります。鉄イオンが混ざれば紫以外の波長の光を吸収するために紫に見える「アメシスト(紫水晶)」になります。金紅石という二酸化チタンの一種の鉱物が入れば、金色の針のような結晶が内包された「ルチルクオーツ」になりますし、半透明の石英にアルミニウムや酸化チタンが入ると「ローズクォーツ」になります。

アメシスト

金属系の不思議なパワーストーン

鉱物は結晶構造を持っています。結晶の形はその元素の原子の繋がり方によって変わります。水晶のように六角柱の結晶構造を持つもの、ガーネット(柘榴石)のように菱形12面の多面体になるものもあります。金属系の鉱物もまた、多様な結晶構造を持っているのですが、中でもパイライト(黄鉄鉱)は、「誰かが切りだしたんじゃないか」と思えるほどかっちりとした立方体を作ります。

天然のパイライト
(筆者撮影)

工業製品のように見えますが、これが天然のパイライトです。母石からこのような形で生えています。

鉱石という名で採掘されるものに「レアメタル」もあります。レアメタルが出る、と聞くと、何か金鉱のような、その金属が太い帯になっているのが見つかる、というイメージがあるのですが、実際は母石である岩盤の間に混在したり、筋のように走っている状態だったりします。

たとえば「モリブデン」は合金やオイルの添加剤として用いられるレアメタルです。モリブデナイト(輝水鉛鉱)という、モリブデンと硫黄の鉱物から産出されます。モリブデナイトの結晶は銀灰色で光沢があり、いかにも金属的な輝きがありますが、パイライトと異なり、薄く柔らかく、雲母のようにぺりぺりとはがれやすい特徴があります。

モリブデン
(筆者撮影)

それから「マンガン」。レアメタルのひとつですが、安山岩や結晶片岩のすきまに二酸化マンガンが生じ、過冷却状態になった時、結晶がフラクタルな形にどんどん作られて行って、このような模様を形成します。

マンガン

一見、古代のシダの化石のようですが、化石ではありません。デンドライト(樹枝状晶)、忍石(しのぶいし)とも呼ばれています。

また、レアメタルのひとつで、医薬品になったり熱電変換素子に加工されたりする「ビスマス」は、天然では「自然蒼鉛」もしくは「輝蒼鉛鉱」という、比較的地味な状態なのですが、この鉱石を溶かして再結晶化させると、虹色に輝く不思議な結晶を形成します。

ビスマス

人工的に作っているので、厳密に言うと「鉱物」ではないのですが、ビスマス結晶は、色の美しさ、結晶の不思議な形で人気があります。ビスマス結晶を自分で作るワークショップなども時々行われています。

化石系のミステリアスな石

これもまた厳密には「鉱物」ではないですが、やはり人気があるのが「化石」。化石は、アンモナイトや三葉虫など、地質時代の生物の死骸が堆積物の中に埋まり、鉱物化したものです。

アンモナイトの化石

化石でありながら宝飾品にもなるものが、琥珀(アンバー)です。琥珀は、針葉樹の樹脂が川から海へと流れて溜まり、海底の堆積層で数千年を経て化石化したものです。世界に流通している琥珀は、ほとんどはバルト海沿岸で産出されます。もうすでに絶滅した針葉樹由来の樹脂でできており、バルティックアンバーと呼ばれます。とても硬いですが軽量なので、嵐などで海底から削られたものが水に浮き海岸に打ち上げられます。日本でも、岩手県久慈市や千葉県銚子市で、少量ですが産出されています。

琥珀

写真のように虫や植物の種、場合によっては爬虫類や鳥類が取り込まれてしまっている琥珀もあって、何千年何億年も前の古代の地球のいぶきが感じられます。化石も琥珀も、そのまま太古の有機物が内在されている、という点で、とてもミステリアスでロマンチックな石です。

3.パワーストーンを入手するには

パワーストーンの専門店に行く

大規模なショッピングセンターや商業施設には、パワーストーン専門店があるかと思います。手触りよく研磨した石が色とりどりに展示されていたり、球状にシェイプした石で好みのブレスレットを作れたり、アクセサリーに加工したものが中心の品ぞろえになっています。

タンブル形状に研磨された石は、小さい袋に入れて、お守り代わりに身につける方もいるようです。好みの色や形の石を数種類持ち歩くのもいいかもしれません。

ブラッドストーンのタンブル

自分で拾いに行ってみる

何も興味がなければただの石ですが、「おもしろい石を探そう!」と思って見ると、実は石拾いはかなり楽しいです。
河原や海辺で、「あ、これ」と思った石を、一度水に濡らして見て下さい。不思議な模様が入りこんでいたり、石英っぽい澄んだ光る部分があったり、地層がそのままきれいな縞模様になっていたり。そして石によって色もさまざま。日本には本当に多様な種類の石があることを実感します。

そんな普通の石じゃなくて、もっとレアな、キラキラした石を拾ってみたい、という方には、そういった指南サイトや書籍もでています。いずれにしても、個人所有の土地には入らないこと、しっかりした靴や装備で行くこと、安全を確認して拾うこと等を心がけながら楽しんでください。

こどもが探せる川原や海辺のきれいな石の図鑑|Amazon

¥1,650(税込)

身近な水辺で見つかる色とりどりの鉱物・宝石を見くらべやすい原石のままの姿で紹介する大人気石探しガイドブック、待望のこども版!鉱物図鑑40種。マンガでわかる石のひみつ。全国20か所の採集スポットガイド(イラストマップつき)。

ミネラルショーに行ってパワーストーンを探す

「ミネラルショー」、なんだか栄養素とか野菜の成分とか、その手の展示会に思えるネーミングのイベントですが、ミネラルとは「無機物」のこと。そして、「石」の一大展示会が「ミネラルショー」です。

東京、大阪、福岡を中心に、かなり多くの都市で行われます。「ミネラルショー」と銘打った、外国のバイヤーや国内のマニア、プロ向けも素人も行きかう大きな展示もあれば、「ミネラルマルシェ」「石まつり」といったフリマ的な小規模なものもあります。パワーストーン専門店ではあまり扱わない原石やクラスター、化石なども、ミネラルショーでは目玉商品として扱われます。

こういった展示会に行くと、「石」にまつわる世界が大雑把になんとなく見えるようになり、なおかつ自分が「石」好きかどうか、さらにどんな「石」に惹かれるかがわかってきます。ある意味自分探しのようで面白いですよ。

(筆者撮影)

気になる石を見つけたら、それがパワーストーンになる

石のそれぞれにどんなパワーがあるのか、自分の生活にどのような効果が出るのか、それはわかりません。

ただ、石はそれだけで、数億年の年月をかけて地球から産出された歴史を持っています。そこに意味を見出し、面白さを感じることが、なにがしかのパワーにつながるのでしょう。

お店で、旅先で、あるいは道端で、気になる石を見つけたら、そしてそれを「面白い」と思ったなら、一度手にとって見て下さい。温かく感じたり、持っていて気持ちが良かったり、見ているとついにこにこしてしまったりするなら、それはあなたにとって何らかの力になるのかもしれません。

「石」は地味かもしれませんが、こころを静かに豊かにしてくれる、意外に奥深い世界なのです。

Evelyn

この記事のアドバイザー

Evelyn

スローライフ派/元編集者




この記事をシェアしよう

こちらの記事もおすすめ