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森鴎外を初めて読む人におススメの作品と豆知識

森鴎外を初めて読む人におススメの作品と豆知識

夏目漱石と並ぶ明治の大文豪森鴎外。元々医者で陸軍省の医務局長という高級官僚にまでなりましたが、一方で文学者として強い創作意欲を持ち続け、「舞姫」「阿部一族」「高瀬舟」「山椒大夫」などの話題作を次々発表しました。ここでは森鴎外を初めて読む人に向け、鴎外の名作とその生涯を簡単に紹介していきます。

ニャートパイツ

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目次

3.森鴎外に興味を持たれた方へ

森鴎外は博覧強記ぶりがすさまじく、若いころはひたすら読書に明け暮れていたことが知られています。またドイツに留学し、目の当たりにしてきた最先端の西洋の医学・文学・思想を日本に紹介する文化伝道者としての役割も果たしました。東京都文京区には森鴎外記念館があり、森鴎外の遺した原稿・書簡・遺品などが展示されています。

森鴎外のゆかりの地をめぐる

森鴎外に興味のある人は森鴎外記念館などがある文京区千駄木の訪問をお勧めします。森鴎外記念館は、森鴎外が1892年から亡くなる1922年まで過ごした邸宅「観潮楼」の跡地です。森鴎外記念館は2012年に文京区が設立しました。

森鴎外の関連図書資料が1万点以上収蔵されており、さまざまなイベントも随時開催されています(入館料:大人300円、中学生以下無料)。森鴎外記念館から徒歩3分のところには「鴎外記念本郷図書館」もあるのでぜひそちらにも足を伸ばしてみましょう。

<文京区立森鴎外記念館>
〒113-0022 東京都文京区千駄木1-23-4
TEL 03-3824-5511

文京区立森鴎外記念館の外観

森鴎外の子孫たちについて

森鴎外は2回結婚しています。初めの妻・登志子とは28歳で結婚して1年後には離婚しますが、その間に一人息子・於菟をもうけています。41歳のときに2番目の妻・志げと結婚して、その後4人の子供(茉莉、杏奴、不律、類)をもうけました。子供たちのうち、於菟は医者となりますが、茉莉、杏奴、類は小説家や随筆家になっています(不律は生後半年で死去)。

登志子との間の子が医学者に、志げとの間の子らが文学者に育ったというのは面白いところですね。
ちなみに森鴎外の妹・小金井喜美子の孫は星新一です。

明治の大文豪・森鴎外の文学を味わってみよう!

不朽の名作をぜひ味わってみてください

森鴎外は、近代の日本文学に非常に大きな影響を与えた人物です。今も読み継がれる文学作品もさることながら、明治時代、先進国であった欧米の医学・学問・芸術をいち早く取り入れ、それを消化し自分の血肉として伝承していった功績も評価されています。

森鴎外の文学作品は、社会の不条理を前に右往左往する人間の姿を描いたものが多く、人が生きる上で遭遇する迷い・悩みは時代を超えても変わらないことを感じさせてくれます。森鴎外の作品は短編小説が多く、短い時間で読み切れるものが多いので、まだ読んだことのない方は一度手に取り、文語主体の明治文学ならではの格調高さをぜひ感じてみてください。

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