
初めての渓流釣り!楽しみ方とマナー
2020.08.01 | 352view
川の流れを読み取り、自分で選んだ竿、自分で作った仕掛けやエサを使って魚を釣り上げる渓流釣り。渓流釣りには奥深い世界があります。これから渓流釣りを始めようとする人はそのことを知っておくと、楽しみ方もより広がっていきます。今回は渓流釣りの楽しみ方、一方で知っておくべきマナーについて紹介したいと思います。
目次
1.初めて渓流釣りをする人がすべきことは?
「渓流」とは川の上流のこと。山奥の谷や滝に近い、川幅が狭くて流れの速い上流でする釣りのことを渓流釣りと言います。
渓流は自然が豊かで美しい場所ですが、岩場が乱立する険しい場所なので油断大敵です。ケガをしないよう足場を確認し、安全第一の心構えで臨みましょう。
ここでは渓流釣りを始めるに際して最低限揃えておくべき道具や服装、渓流釣りができる時期や場所についてご紹介します。
渓流釣りで用意すべき釣り道具
渓流釣りで必要となるアイテムについて簡単に紹介していきます。
<竿>
渓流釣りの場合、足場の悪い中での釣りとなるので基本的に片手で竿を持ちます。そのため竿はできるだけ軽量のものが良いでしょう。竿の長さは5m前後、重さは160g以内のものが良いとされています。
渓流釣りでお目当ての魚といえば、ヤマメ、イワナ、アマゴ、ニジマスなどです。これらの魚は動きが機敏なので、針に食いついたらすばやく針を動かして魚の口の中に針をひっかける必要があり、この一連の動きを「合わせる」と言います。
渓流釣りで「合わせ」をすばやく行うためには、先端部がよく曲がり、胴の部分はどっしり感のあるものが適しています。なお、毛バリやルアーを使って渓流釣りをする場合には、ロッドと呼ばれる1.5~2.5m程度の短い竿が使われます。

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渓流釣りに最も汎用性の高い先調子で多彩なターゲットを手軽に狙える小継モデル。ヤマメやニジマスをターゲットにした渓流釣りはもちろんのこと、清流でのウグイやオイカワ、小川や池でのフナ、河口付近でのハゼ、防波堤ではサヨリやアジ、サバなど多彩なターゲットを手軽に狙える小継竿。
<仕掛け>
竿につける仕掛けは渓流釣りに適したものを選びましょう。仕掛けは、ミチイト(竿の先端に付ける長い糸)、毛糸の目印やウキ、ハリス(針につける細い糸)、針などがセットになっているものを買うと、竿につければすぐに釣りを始められるので便利です。
なお渓流釣りではウキの代わりに毛糸の目印がよく使われます。

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道糸にはフロロカーボンを使用。全長ハリス止め仕様で楽々鈎交換ができます。釣り場を問わず、あらゆる状況に対応できます。渓流(茶) 使用(予備鈎1本付)全長4.3〜6m
<その他備品>
針、重り、目印などの仕掛けの予備、糸を切るときのはさみなどを用意し、これらをまとめて道具箱に入れておきましょう。
道具箱はコンパクトなものがお勧めです。魚を取り込むための網や魚を入れておく入れ物(バケツ、ビク(魚籠)など)も準備して臨みましょう。

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ファミリーフィッシングや波止釣り、堤防釣りなど、手軽に出かける釣りに便利なサイズ。本体にはSFC-Fサイズを立てて収納でき、中皿へは、SFC-Sサイズ、FB-8、FB-11 ミニハンターがシステム収納可能。
渓流釣りはどんな服装がベストか
渓流釣りは足場の悪い岩場を歩き、良いポイントがあれば川の中にどんどん入っていきます。びしょ濡れになっても下着にまで水が浸透しないような服装が望まれます。少し高い買い物になってしまいますが長靴と防水ズボンがシームレスになっているウェーダー(胴長靴)があるとベストです。
またツバのある帽子を着用しましょう。針が目の前に飛んできたとき、帽子が目に入るのを防ぐ役割をしてくれます。もちろん日よけ対策にもなります。
サングラスもあると良いでしょう。川面に反射する光を受けることで生じる目のダメージを軽減してくれます。
釣りではいろいろな備品が随時必要になるのでポケットのたくさんついた収納力の高いベストなどの着用もお勧めです。

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表地は、PVC素材を採用、防水性に優れ、渓流釣り、川での釣りなどの場合は、水の染み込むことなくお使いいただけます。タイトフィットモデルやチェストハイ型なので、細身で日本人のスタイルにしっくりして、カッコよくおしゃれです。フロントに胸ポケット付き、小物を持ち込める収納便利。ウェーダーとしての機能性ともデザインともパフォーマンス満点、コスパも良いです。
渓流釣りをするのに適した時期はいつ?
渓流釣りができるところではおおむね10月から2月までを禁漁期間、3月から9月末までを解禁月(遊漁期間)としています。渓流釣りができるのは1年の半分、春から秋の始めということになります。遊漁料など変更がないか、解禁情報を確認してからの釣行がお勧めです。
春先はまだ水温が低いことから魚の活性も低く、真夏や秋口は魚の食性が低下することが知られています。イワナ、ヤマメなどのサケ科の魚は晩春から初夏、暦でいえば5~6月ごろに動きが活発化し、食欲が旺盛になります。ですから渓流釣りのベストシーズンは5~6月ということになります。
渓流釣りはどこでできる?
渓流にはイワナやヤマメ、アマゴなどマス系の低温を好む魚が多く、渓流釣りではこれらの魚を狙います。これらの魚は日本全国の河川の上流域に生息し、川の瀬、淀みのある淵、滝などいろいろな場所に出現します。
水温が上がり、川底で川虫(カワゲラやトビゲラなどの幼虫)が出てきたら、これらの川虫をエサにする魚もたくさん出てくるため、川虫の多い上流域が渓流釣りの絶好のポイントです。キャンプ場の近くに良い渓流釣場があったりするとキャンプの一大イベントとして組み込むこともできます。
渓流釣りが楽しめる場所として、荒川水系の上流域である秩父の川々、多摩川水系の秋川渓谷、利根川水系の鬼怒川周辺、信濃川水系の犀川周辺、木曽川水系の長良川周辺などが絶好のポイントとして知られています。
2.渓流釣り初心者が押さえておくべき渓流釣りのマナー
渓流釣りは山奥の自然豊かな場所でするもの。釣り人には自然を守る意識が求められますので、渓流釣りのマナーをしっかり守るようにしましょう。
使った針は必ず回収する
絡まってぐしゃぐしゃになった針が川原に残っていると、鳥がついばんでそれが口ばしや喉にひっかかったりして命を落としてしまうことがあります。川底や岩場にひっかかってちぎれてしまい見失ってしまった針は致し方ないとしても、川原や草むらに針や糸を捨てるようなことは絶対に避けましょう。
ゴミは持ち帰りが基本
ゴミが散らばっていると美しい自然の景観が損なわれ、他の人々が残念な気持ちになります。訪れる人が気持ちよく釣りと景色が楽しめるように配慮する気持ちを忘れないようにしましょう。
遊漁料はきちんと納め、禁漁期間に釣りはしない
川の釣り場の多くは地元の漁業組合によって管理・運営されています。釣り人が渓流釣りを楽しめるよう、組合の人たちが魚を育てて放流したり、渓流魚を自然繁殖させるために禁漁期間を設けたりしています。
そのため漁業組合が管理している釣り場では、遊漁料を払う必要があります。ただし、組合のない場所では遊漁券を払う必要はありません。(遊漁料は、入漁料、釣り券と呼ぶこともあります。)
遊漁券は河川が近い釣具店、コンビニ、個人商店等で買うことができます。釣行の前にホームページ等で確認してみましょう。
3.初心者はぜひマスターしたい、渓流釣りの方法
渓流釣りでは、エサを使う「ウキ釣り」や「ミャク釣り」、毛バリを使う「テンカラ釣り」や「フライ釣り」、ルアーを使う「ルアー釣り」などの釣り方があります。それぞれ簡単に紹介していきます。
ウキ釣り
釣り堀などでするもっともオーソドックスな釣り方です。その名のとおりウキを使います。
ウキは安定性の高い玉ウキを使うと良いでしょう。ウキの直下にガン玉と呼ばれる重りをつけ、その先にヨリモドシと呼ばれる留め具をつけてミチイトとハリス(針のついた細い糸)をつなぎます。
エサはイクラ、ミミズ、ブドウ虫(蛾の幼虫)などが市販されています。自然のエサで最高なのは川虫(トビゲラやカゲロウなどの幼虫)です。大きい石をひっくり返すとピチピチ跳ねている1センチ程度の川虫が見つけられるのでそれを捕まえてエサにします。
針で刺したエサを竿先で川面に投げて沈ませ、水の流れを使ってエサを川底に這わせ、魚が食いつくのを待ちます。ウキの動きをよく見て、ククッとウキが沈んだら手首をキュッと返す「合わせ」で魚の口に針を掛けて釣り上げます。
このウキ釣りはニジマスを釣るのに適していますが、イワナやヤマメなど動きのすばやい魚はウキ釣りよりもミャク釣りの方が良いと言われます。

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ミャク釣り
毛糸などで作った目印に重りをつけた簡単な仕掛けとエサを使ってイワナやヤマメを釣り上げるもっともシンプルな釣り方です。
エサはウキ釣りと同様、川虫、イクラ、ミミズ、ブドウ虫、などです。ミャク釣りで大事なのはエサの動きが不自然にならないようにすることだと言われます。水の中をエサが自然に流す基本は釣り糸が水面に垂直の状態を保つようにするのがポイントです。

テンカラ釣り
テンカラ釣りは生きたエサでなく、毛バリ(疑似餌)を使った釣り方です。
テンカラ釣りはウキ釣りやミャク釣りよりも短い竿(4メートル弱)が使われます。テンカラ釣りの仕掛けはミチイトにハリスと毛バリをつけるだけです。もっともシンプルな仕掛けで行う釣りとしてよく知られています。

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フライフィッシング
フライフィッシングもテンカラ釣り同様、毛バリを使います。テンカラ釣りと違うのはリールを使う点。
フライ釣りではテンカラ釣りよりもさらに短い竿(2メートル弱)を使います。短い竿が使われる理由はその方がリールをコントロールしてより遠くのポイントを狙いやすいからです。

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ルアーフィッシング
ルアーフィッシングもフライフィッシングと同じように疑似餌をリールで投げて行う釣りですが、疑似餌は毛バリでなく、さまざまな形状をしたルアーが使われます。
ルアーは基本的に魚の形をしていますが、エビやカエルのようなものもあります。ルアーは水中で光を反射しながら水の抵抗を受けることで独特の動きをして魚をおびき寄せることができます。

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疲れもストレスも渓流釣りでリフレッシュ!!
あらゆる釣りの中で渓流釣りはもっともワイルドな釣りです。
ポイントを求めて川の中にずんずん入っていき、さかんに釣り竿を振り動かし、ヤマメやイワナなどの俊敏な魚たちをつかまえるようにして釣る。人里離れた自然あふれる渓谷で、我を忘れ、川面でひたすら魚とたわむれる——
渓流釣りを満喫して、心も体もリフレッシュしてみてはいかがでしょうか?