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【はじめてのBAR】少し背伸びして、大人の世界をのぞいてみたい!「はじめてのBAR」のススメ

【はじめてのBAR】少し背伸びして、大人の世界をのぞいてみたい!「はじめてのBAR」のススメ

居酒屋はよく行っている。ビアホールも知っている。でもBARって敷居が高くてちょっと・・・と言う方、BARにもぜひトライしてみましょう。BARはスマートにお酒を楽しむ場所です。ちゃんと知識を持って行けば怖くない!はじめてのBAR、体験してみましょう

Evelyn

この記事のアドバイザー

Evelyn

スローライフ派/元編集者


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目次

1.BARってどんなところ?

「BAR」と聞くと、どんなところを思い浮かべますか。

バブルの頃にやたらと流行った「カフェBAR」もあれば、ママがいて女の子もいる「BAR」もありますよね。ビリヤードのできる「プールBAR」やダーツのできる「ダーツBAR」、ロックやジャズのライブを行うBARもあれば、ショーを催すBARもあります。

そして、ホテルなどによくある、大人の世界っぽくて、ちょっと敷居が高いと思われる「BAR」も。でもどこも共通するのは、お酒を供給するカウンターがあるということ。

種類はいろいろある、でも基本は伝統的なBAR

カウンターの背後には酒瓶がたくさん並んでいて、そこに「バーテンダー」と呼ばれる人が立ち、お客の要望に応じてお酒を提供します。カウンターは座面の高い椅子があるか、もしくは立ち飲み式。足元には足をかける横木があります。この横木が「BAR」の語源になったという説もあります。

今回は、このバーカウンターが中心の、いわゆる正統的(オーセンティック)なBARについて、お話しします。

お酒を静かに楽しむための場所

そもそもオーセンティックBARは、食事のための店ではありません。こういった正統派のBARは、伝統のあるホテルには必ずあるものですが、メインダイニング(レストラン)の席が用意されるまでのウェイティングとして利用したり、もしくは食事がすんだ後の一杯を楽しむために立ち寄る、という用途で用いられます。なので基本的に出されるのはお酒だけですし、フードがあったとしてもせいぜいナッツやチーズ、チョコといったものです。

オーセンティックBARは「お酒そのものを味わい、楽しむ場所」です。食べて飲んで、人と大いに語らって笑って、といった居酒屋的な雰囲気ではなく、静かに酒と向き合い、少人数もしくは一人でじっくりと味わい、余韻を楽しみます。

ビールやサワー、焼酎などがメインの居酒屋と違い、ここで提供されるお酒は本当に多種多様。きちんとつくられたお酒を、最高のコンディションで味わってもらうことに、バーテンダーは力を注ぎますので、主役のお酒をしっかりと堪能する心づもりで行きましょう。

雰囲気を静かに楽しむための場所

お酒を楽しむとともに、その雰囲気にひたるのが、正統派BARのもう一つの楽しみです。BARの内装は、濃いめの木材を多用した重厚なインテリアのところもあれば、無機質でモダンなインテリアのところもありますが、おおむね落ち着く空間、大人な雰囲気を演出するような空間につくられています。

とにかく主役はお酒ですから、お酒を引き立てるように内装や間接照明なども工夫されます。バーカウンターの一枚板に供されるお酒は、まるでランウェイを歩くモデルのようにスポットのダウンライトで照らされ、グラスや氷がきらきら輝いて見えます。

BGMはジャズやバラード、中にはクラシックをかけているところもありますが、いずれにしてもBGMは静かです。たくさんの酒瓶をバックにシェイカーを振るバーテンダーのふるまいを眺めたり、バックバーのお酒の種類やラベルを興味深く見たり。

お店によってはグラスやカトラリーにとても凝っているところもあり、アンティークなカクテルグラスを使っているところや、お店のオリジナルのグラスを特注であつらえ、それでカクテルを提供しているところもあります。こうした、お酒をより特別なものにするさまざまな心づくしを感じ取り、その雰囲気に心地良く酔うのも、BARに行く楽しみのひとつなのです。

2.BARで楽しみたいお酒はたくさん

蒸留酒をショットで楽しむ

BARでウィスキーを飲む、となると、かつては「ボトルキープ」という形がわりと取られていましたが、オーセンティックBARでは、グラス1杯から提供され、ボトルキープはあまり行われません。このことから「ショットバー」という和製英語もつくられました。ショットで提供されるお酒は主に蒸留酒。

ウィスキーはもちろん、ブランデー、コニャック、ウォッカ、ジン、テキーラなど。ブランドも、こだわりのあるお店は本当にたくさんの銘柄を揃えています。モルトウィスキーだけでも棚がひとつ埋まるほど持っているところもありますし、ジンやウォッカも珍しいレーベルやブランドを提案してくれたりします。どれもショット単位で頼めますし、ストレートでもロックでも、水割りでもOKです。

ザ・グレンリベット12年 グラス2個付き シングルモルトスコッチウイスキー ギフト箱入り

¥3,787(税込)

ウィスキー
アルコール度数: 40%
ザ・グレンリベット12年にブランドロゴ入りオリジナルグラス2個をセットした数量限定品です。ご贈答用にも最適です。

蒸留酒以外の、いろんなお酒

ビールはどこのBARでも置いていますが、あちこちの居酒屋でも飲めるビールではなく、珍しい銘柄のビールを頼んでみるのも一興です。意外におもしろいビールに出会うことができるかもしれません。ビールをチェイサー(水)の代わりに飲むツワモノもいらっしゃいますが、初めての方は真似されない方がベターです。

BARで供されるお酒はほぼ洋酒ですが、近年は日本酒や焼酎、ワインを扱うBARも増えてきました。ただこれらのお酒は食事とともに楽しむことが多く、フードの扱いのないBARでは、蒸留酒ほどの注文量はないのかもしれません。ワインの銘柄にこだわって飲みたいなら、はっきり「ワインBAR」と掲げられているお店に行く方がよいでしょう。

BARによっては、かなり珍しいお酒を提供してくれるところもあります。たとえば、かつてフランスで製造禁止になった「アブサン」、現在出ている復刻版は、禁止になった当時と全く同じではないにしろ、珍しいお酒であることは確かです。このようなお酒はメニューにないことが多いので、バーテンダーに聞いてみてもいいかもしれません。

アブサン・ラ・シャルロット

¥5,581(税込)

リキュール
アルコール度数: 55%
老舗蒸留所が天然素材で作る上質なアブサン。上品な甘さと複雑なハーブの香りと余韻。

さまざまなカクテルを楽しむ

BARで飲むお酒の花形は、何と言ってもカクテルです。きれいな色のカクテルを、素敵な形のカクテルグラスでいただくのは、おしゃれな大人の世界の象徴的なシーンですね。カクテルは、ベースになる蒸留酒に、他のお酒やフルーツなどを混ぜてつくります。

主なベースはジン、ウォッカ、ウィスキー、ラム、テキーラなど。それにリキュール類を混ぜたり、フレッシュのフルーツや卵、生クリームを使ったり。そういった「混ぜる」タイプのお酒は、紀元前からあったそうですが、近年の主流である冷たいカクテルが始まったのは、氷が常に入手できるようになった19世紀末からです。

それぞれのカクテルには名前とレシピがあります。有名な「マティーニ」(ドライジン+ドライベルモット)や「マンハッタン」(バーボン+スイートベルモット+アンゴスチュラビターズ)は、20世紀初頭にアメリカで考案され、やがてアメリカ禁酒法のあおりを受けて職を失ったバーテンダーたちが、ヨーロッパに移ったことから広まったカクテルです。

全てカクテルは、もともとはバーテンダーのオリジナルです。たとえば「シンガポール・スリング」というカクテルは、シンガポールのラッフルズ・ホテルのバーテンダーの考案したカクテルですが、ラッフルズをこよなく愛する客たち、多くの作家や芸術家から支持を得て世界に広まりました。

日本でも、近年はカクテルコンペが各所で行われています。世界的スタンダードになるようなオリジナルカクテルは残念ながらまだ少ないようですが、神戸のバーテンダーが考案した「ソル・クバーノ」(ホワイトラム+グレープフルーツジュース+トニックウォーター)など、日本のあちこちのオーセンティックバーでつくられているカクテルもあります。
こういった知識があると、ただお酒を飲むだけではなく、できてきた時代背景や歴史も一緒に思いはせることができ、一層味わいが深くなりますよ。

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3.BARに行く前に知っておきたい知識

BARでのマナーを心得よう

BARは、確かに敷居が高く感じられますが、その分、体験した時にとても得るものの大きい「特別感」のある場所でもあります。ですので、その「特別感」を壊さないようにする気遣いを持つようにしたいものです。

ドレスコードがあるわけではありませんが、ある意味非日常的な場所でもありますので、近所のコンビニに行くような気楽な恰好は避けておきましょう。

①騒がない
ムードを大事にしましょう。自分だけでなく、他のお客様もその場にいて雰囲気を楽しんでいるのですから、その雰囲気の中に上手に溶け込みましょう。
飲み屋でよくある乾杯も、ちょっとグラスを上げる程度に抑えておきます。前述したように、グラスにこだわりのあるBARもありますので、グラス同士を音を立てて合わせるようなことはしない方がベターです。

②乱れない
酔っ払って大騒ぎをしたり、飲み過ぎてダウンなどもってのほかです。自分の酒量をしっかりとわかった上で、理性的な飲み方をしましょう。
そのために、次の点を押さえておくといいでしょう。

●BARで出されるのは強いお酒だとこころえよう
蒸留酒のショットはもちろんのこと、きれいな色のカクテルも実は相当にアルコール度数が高いです。特に甘くて飲みやすいものは要注意です。おいしいからと何杯も注文しないように。

●カクテルベースを統一しよう
カクテルの飲み方に慣れないうちは、カクテルベースをひとつに統一した方がいいでしょう。たとえばジントニックから始めて、ホワイトレディ、トムコリンズと進むなど、ジンベースで統一すると、それぞれのカクテルの味の微妙な違いが感じられる上に、体調を見ながら次のお酒を組み立てるのが楽になります。いろいろなカクテルを飲みたくなるのはわかりますが、好みだけでなく、自分に適切な飲み方を知るためにも、ある程度制御できる方法で飲むのが安全です。

●ロングドリンクを上手に取り入れよう
カクテルというと思い浮かべるのが、逆三角形の脚付きグラスに入ったものですが、これらは「ショートドリンク」と呼ばれます。ベースのお酒に他のお酒を混ぜたものがほとんどで、ほぼ強いものばかりです。
ですがカクテルには「ロングドリンク」と呼ばれるものもあります。背の高いグラスやゴブレットで供されるもので、トニックウォーターで割られていたり、氷が入っていたりします。

ショートドリンクは、氷が入っておらず、ぬるくなると味が変わってしまうため、できれば早めに味わってほしいカクテルです。ですが早めに飲むと酔いが回ることにもつながります。もう一杯飲みたいけれどちょっと酔いも心配、というときとか、少し飲み方にインターバルが欲しいときは、ロングカクテルを間に入れて、ゆっくり落ち着くといいでしょう。

③長居をしない
強いお酒が供されることからもわかるように、BARとは長居をする場所ではありません。お店もそれほど広い場所ではありませんし、基本的に2~3杯いただいてサクッと帰る場所だと思っていればOKです。

BARで使われる言葉や名前を知っておこう

BARだけで使われる言葉ではないのですが、ナゾの言葉が飛び交うと緊張するのが人の常ですから、よく使われる言葉は知っておくといいでしょう。

・チェイサー
基本的に水のことです。「チェイサー」とは「追うもの」という意味。お酒を飲んだ後に、それを追いかけるように水を飲むことで、酔いを緩和し、のどの渇きをやわらげるとともに、お酒を味わう舌の感覚をフラットにリセットする効果があります。特にモルトウィスキーなどのお酒は、舌にしびれを感じることがありますので、それを取って口の中を一度クリアにすると、より味わいを深く感じられます。
水以外のチェイサーも頼めば出してもらえますが、お酒を楽しむためには、やはり水がベストです。頼まなくてもほとんどのBARはチェイサーを出してくれますし、追加がほしければ遠慮なくお願いしましょう。

・シングル・ダブル
ウィスキーをショットで頼む時の量を指します。シングルは約30ml、ダブルはその倍の60mlで、ショットグラスに注いだ時の高さが、シングルだと指1本分、ダブルは2本分とされています。ストレートで飲むウィスキーは強いので、舐めるように味わうのならシングルで十分堪能できますよ。

・チャーム
お通しを指します。BARではフードは基本出ないのですが、ちょっとしたおつまみ程度のお通しは出ることが多いです(出さない店もあります)。ナッツとかチョコレートなど、お酒に合うチャームが出されます。

・チャージ
席料、サービス料のことです。中にはチャージがない店もありますし、チャームを出すことでサービス料とするところもあります。支払いはほとんどの店は席で行われますが、レシートに明細が書かれている場合もあれば、合計のみをそっと提示される場合もあります。

自分なりの「BARでの楽しみ方」をつくろう

BARに行って、お酒を楽しむ、雰囲気を楽しむ、だけでもいいのですが、自分なりのこだわりを持ってBARに行くのも、また別の楽しみ方です。

・バーテンダーとのコミュニケーションを楽しむ
といっても、注文のお酒をつくるのに忙しいバーテンダーに、べったり密着しておしゃべりしましょうということではないです。バーテンダーは初めてのお客様が、どのような方なのか、お好みはどうか、お酒は詳しいかそうでないか、などを、さりげない会話から読み取ります。そういったなにげないやりとりや、静かな対話から、お店側のもてなしの気持ちを感じられるといいと思います。

また、自分がどういうお酒が飲みたいのか、こちらから伝えることで、好みのお酒と出会える可能性もより高まります。出されたお酒についての詳しい話なども伺えると、もっといいですね。もちろん、口に出すコミュニケーションだけでなく、自分がオーダーしたカクテルをシェイクしたりステアしたりして素敵につくってくださる、そのふるまいの美しさを見る楽しみもあります。

なお、バーテンダーのことを「バーテン」と呼ぶのは避けましょう。「BAR+テンダー」で、BARを世話する人、という意味です。省略しないでくださいね。

・出されるカクテルの微妙な味わいを楽しむ
同じ名前、同じレシピのカクテルでも、バーテンダーによって作り方や味は微妙に違います。たとえば、「最初はこれを飲め」と言われるジントニック。BARの実力をはかるという視点でよく引き合いに出されるカクテルですが、この中に入れるフレッシュライムの扱いも、バーテンダーによって異なります。また、使うベースのジンの銘柄もさまざま。

ひとつ自分の軸になるようなカクテルを決めておいて、いろいろな店、さまざまなバーテンダーの味を飲み比べてみるのもおもしろいですよ。

・バックBARの酒の種類を楽しむ
カクテルベースになるジンやウォッカ、テキーラは基本冷凍庫に入っていますが、それ以外のお酒はバックBARに陳列されています。並べ方はBARによりさまざまですが、そういうお酒の顔を見ているだけでもわくわくします。ラベルはもちろん、瓶の色や形も本当に多種多様。何か興味深い瓶を見つけて、「これを使ったカクテルを飲んでみたい」とオーダーするのも、ちょっと冒険してる感じで楽しいですね。

BARはこわい場所じゃない!知識を身につけて楽しもう

いかがでしょう。BARは、お酒を愛する人間が、お客様によりお酒を楽しんでもらうために、心づくしを行うお店です。こわい場所では決してありません。

もし、ぼったくられるのではないか、とか、かなりお金がかかるのではないか、とか、すごく緊張するんじゃないか、などと不安に思うのであれば、HPを持っているお店をさがして、お店の様子を情報として仕入れてから行ってみましょう。安心してくつろぐためにも、あらかじめ知識があると、楽しみもより倍増します。

そういうお店はほとんどは明朗会計ですし、初めてのお客様を当然のように歓迎してくれます。変に通ぶるよりも、「初めてなのでよくわかりません」と開示してしまった方が、お店側でもひとつひとつ親切に教えてくださるはず。

ぜひ、はじめての「大人のBAR」に挑戦して、素敵なお酒と雰囲気を楽しんでくださいね。

Evelyn

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