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【はじめての手話】手話をはじめたい人がやるべきおすすめの勉強方法って?

【はじめての手話】手話をはじめたい人がやるべきおすすめの勉強方法って?

手話に興味を持っている方が、初めて勉強を開始する際に知っておくべき手話の歴史や概要、そして覚えるべき基本的な単語や名前、さらに手話講座など手話の勉強が出来る場所、アプリを使った勉強法などを簡単にご説明したいと思います。

となきん

この記事のアドバイザー

となきん

ファイナンシャルプランナー


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目次

1.そもそも手話って何?

聴覚障害者とのコミュニケーションに必須の言語

手話とは、主に聴覚障害を持つ人が用いるコミュニケーション方法のひとつであり、相手に自分の意思を伝える際に、手の動きや表情などを用いてそれを表現するものです。歴史的に見ると、手話が誕生したのは18世紀のフランスであり、シャルル・ミシェル・ド・レペーがパリで耳の聞こえない人のための教育を始めたのが最初とされています。

一方、日本では19世紀後半に設立された京都訓聾唖院にて、手話の原型が誕生しました。現在では聴覚障害に対する理解が進むに従い、テレビ放送の手話通訳などを通じて、聴覚障害者以外でも手話に触れる機会が多くなっています。

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「日本手話」と「日本語対応手話」があります

ちなみに手話には「日本手話」と「日本語対応手話」があります。これはどのような違いがあるかと言うと、日本手話は日本語とは文法・語順が異なる「日本語とは別の、“手話”という固有の言語」である一方で、日本語対応手話はその名の通り、日本語とリンクしている手話で、語順は日本語のままという特徴があります。

そして、日本手話は手話のネイティブであるろう者(生まれつき、または幼少期に聴力を失った人)が使用することが多く、日本語対応手話は聴者(耳の聞こえる人)が使用することが多いです。「これから手話を学びたい」と考えている手話初心者にとっては、日本手話はハードルが高く、日本語対応手話の方が学びやすいと言われています。なお、例えば「日本手話を使う人は日本語対応手話を使わない」ということは必ずしもなく、両者が混じることも多いというのが現状です。

2.右も左もわからない!まず何から勉強すべき?

名前や挨拶から始めましょう

手話の勉強といっても、最初に何をすべきかわからない方も多いでしょう。その点は、学生時代の英語の学習が参考になります。初心者用のテキストを購入し、簡単な自己紹介に必要な「挨拶」「名前」をまず覚えましょう。挨拶については、英語と同じ要領で「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」にそれぞれ対応する手話がテキストに載っています。

そして名前ですが、苗字についてはそれぞれ手話単語が存在することが多いです。佐藤、鈴木、高橋、田中といった日本人に多い苗字であれば「手話表現 〇〇(苗字)」で検索すると出てくることが多いので、それを参考にしてみましょう。「こんにちは。私の名前は〇〇です」などと言えるようになれば、とりあえず手話によるコミュニケーションのスタートラインに立つことが出来ます。

初心者最強の武器「指文字」!

手話においては、単語や文法も重要ではあるのですが、初心者にとって最も重要と言っても過言ではないのが「指文字」と呼ばれるものです。指文字とは「あ・い・う・え・お、か・き・く・け・こ~」の五十音を片手の指だけで表現するもので、濁音(「が」など)、半濁音(「ぱ」など)、拗音(小さい「ゃ」など)も全て片手で表現が可能です。初心者であれば、単語よりも先にこれを覚えることを推奨します。なぜかと言えば、指文字を使えるようになれば「わからない単語があっても指文字で代用出来る」からです。

指文字の「や」

例えば「先生」という単語がわからなかった場合、先生という単語を調べなくても指文字で「せ・ん・せ・い」と表現してしまえば、とりあえず相手には通じます。言語学習において、積極的にその言語でコミュニケーションを取るというのは非常に重要ですから、とりあえず相手とのコミュニケーションが可能となる指文字の習得は、初心者にとって最重要の課題となります。

しかしその一方で、指文字の連発は円滑なコミュニケーションの妨げとなります。例えば「わ・た・し・は・あ・な・た・が・す・き・で・す」と指文字で表現するのは、車をノロノロ運転しているようなものですから、自分にとっても相手にとってもストレスになります。なので、わからない単語は出来るだけ早めに覚えるように心がけてください。なお、指文字については「指文字 一覧」で検索すればいくつも表示されますので、今のうちにチェックしておきましょう。

3.どこで勉強すべき?独学?それとも?

独学よりも手話仲間と勉強するのがオススメ!

英語を勉強する人の中には、英会話レッスンに通ったり海外留学をしたりする人もいれば、自宅で学習する人もいます。それと同様に手話も勉強方法は千差万別なのですが、一人で学習するよりは「手話仲間」を作って一緒に勉強するのがオススメです。なぜなら、言語の学習はその言語を積極的に使うことで劇的に上達するからです。とはいえ、いきなり手話の上級者と一緒に勉強するのは疲れるでしょうから、例えば各自治体が実施している「手話講習会」に参加してみるのもひとつの手だと思います。

初心者(初級者)コースを選べば、周囲は自分と同じ手話の初心者ですし、しっかり勉強についていけば置いて行かれることもありません。また、自治体の手話講習会は値段も安価です。自治体にもよりますが、1年間で学費5000円程度で受講できる場合もあります。受講期間が「今年の4月から来年の3月まで」などとなっている場合が多いので、申し込みの期限に気を付けるようにしてください。

また、「手話を使える店」に足を運ぶのもオススメです。都内であれば、聴覚障害者が店員として働いている「手話カフェ」がありますし、大手コーヒーチェーンのスターバックスも、店舗によっては手話関連のイベントを開いていることがあります。手話という共通の話題があるので、初対面の他のお客さんとも話が弾むこと間違いなしですよ!手話に限った話ではありませんが、志を同じくする人々とのコミュニケーションを通じて、徐々に上達していくのが王道だと思います。

人脈を広げるという意味で、ボランティア活動などに参加するのもアリです。例えば、聴覚障害を持つ子供たちのデイサービスの施設では、子供の相手をするボランティアを募集しているところがあります。手話にある程度慣れてきてから、参加する機会があれば挑戦してみるのも手です。手話ネイティブの子供たちと遊んだりすることで、生の手話を体験することが出来ますよ。

出典: Social Cafe Sign with Me

文京区にある「Sign With Me」は手話空間を楽しむ場を提供する新たなカフェです。

URL:http:// signwithme.in/

一方で、自宅で気軽に勉強したいという方にはテレビ番組やアプリでの勉強もオススメです。NHK Eテレで「みんなの手話」という番組が放送されており、番組を試聴する際に必要なテキストも安価なため、最初のとっかかりとしてこの番組の視聴から始める人も多いです。また、「手話ステーション」というアプリがあり、スマホでわかりやすく学習することが出来ます。基本単語や指文字をまだ覚えていない方でしたら、スマホを利用して繰り返し学習することで自然と覚えられるようになるかと思います。

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検定を利用する手も!

手話仲間を作って一緒に勉強することを提案しましたが、一方で勉強のペースメーカーとして「検定」を利用するのもアリです。日本においては、全国手話研修センターが実施する「全国手話検定試験(手話検定)」と、NPO手話技能検定協会が実施する「手話技能検定」があります。

手話検定は「手話の知識に加え、面接委員と手話で会話することでどの程度コミュニケーションができるか」を評価する試験で、1級から5級まで6段階に分かれており、最も簡単な5級は「学習歴6か月程度、単語数300~400程度」とされています。一方で手話技能検定は手話単語の習得に重きを置く試験で、1級から7級まで9段階に分かれており、最も優しい7級は「指文字の基本形を覚え、ゆっくり表現し、読み取りもできる」、6級は「簡単なあいさつができる。日常よく使われる単語について表現・読み取りができる」程度のため、初心者でも挑戦しやすい内容となっています。

どちらを受験すべきかという問題ですが、それぞれの検定に特徴があるためどちらが優れているというのは無いのですが、初心者のとっつきやすさを考えると、手話技能検定の6級~7級に軍配が上がるでしょうか。なお、手話技能検定については3級以上(目安の学習期間2年以上)になると、履歴書に書くと会社によっては評価してもらえる場合もあるようです。テストを上手に利用して、徐々にステップアップを図るのも勉強の王道ですね。

積極的に聴覚障害者と手話で会話しよう!

他の言語の学習にも言えることですが、手話の学習にとって最も重要なのは実際の会話の積み重ねです。学習内容をインプットするだけでなく、アウトプットすることで手話は飛躍的に身に着いていきます。

そのために、聴覚障害者(手話者)の集まるコミュニティやイベントなどに足を運び、人脈を広げていくことが手話上達のキーポイントと言えるでしょう。まずは先ほどご紹介した「手話講習会」などで、自分と同じ学習レベルの仲間を見つけるのをオススメします。

手話の上達に向けて、みなさん頑張ってください!

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