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人と声を合わせてハーモニーを作ってみたい!「合唱」を始めてみたい方へ

人と声を合わせてハーモニーを作ってみたい!「合唱」を始めてみたい方へ

合唱って、やってみたいけど敷居が高そう。うまく歌えなくても平気?楽譜読めなくてもOK?会費って高いの?練習はきついの? そんな心配にお答えします。大丈夫、いろんなジャンルのいろんな合唱団がありますよ。

Evelyn

この記事のアドバイザー

Evelyn

スローライフ派/元編集者


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目次

1.実は意外にハードル低い・・・合唱のきっかけ

歌うのは好きだけど、カラオケは苦手・・・。
テレビで少人数がハモっているのを見て、かっこいい、やってみたいと思う。
もっと歌はうまくなりたいけど、一人はちょっとさびしい。

こんな気持ちから合唱に入る方は少なくないのです。でも、いったいどこに行けば合唱はできるんでしょうか。実はけっこうあちこちにその「入り口」はあるんですよ。

単発のワークショップや回数の決まっているイベントに参加してみる

最初から「合唱団に入る」というとかなり敷居が高い感じがしますよね。そういう時は、1回だけの集まりや、演奏会に向けて募集のかかるイベントに参加してみるのがいい方法です。自治体や公共機関、民間機関が主催している催しなど、チラシやWEBペーパーの形で募集がかかります。これらの催しは1回だけのものや、数回にわたって行われるものなど、ほとんどが期間限定、回数限定イベントです。

この手のイベントは初心者大歓迎ですので、その点も安心ポイントです。楽譜が読めなくても、けっこう耳コピで音は覚えられますよ。楽譜はそのうち自然と読めるようになるものです。これらは「ワークショップ 合唱」とか「ワークショップ コーラス」などでWEBで検索をかけると、色々なイベントやサークルが出てきます。

年末になると毎年開催されるイベントの国技館での第九合唱は歴史があり有名ですが、他の地域でも同じようなイベントはかなりな数開催されています。どうしてもそのような情報が見つけられない場合、カルチャーセンター的な場所での講座を探してみるのも方法です。自分が合唱に向いているのか、人とハーモニーを合わせることに楽しみを感じられるかどうか確認するために、合唱団という形に入る前に、こういった回数の限られたイベントに参加してみるのもいいかもしれません。

自治体の広報誌やネットの「団員募集」を探す

自治体の広報誌

やっぱり「合唱団」に入ってみたい、もしくは、上記のようなイベントを経験して、合唱の楽しさに目覚めてしまったから、自分に合う合唱団を探したい、という方に。
いちばん手っ取り早いのは、自分の勤務先や住んでいる地域の自治体の広報誌で探してみることです。

広報誌は一か月に1~2度程度の頻度で発行されます。新聞を購読されている場合は一緒に配送されますし、近隣のコンビニや駅、役所等にフリーペーパーと一緒に置いてあることが多いです。また、ほとんどの自治体の広報誌はWEBでも公開されています。その中の「市民のひろば」的なページの「会員募集」欄に、時々募集がかかります。そこに問い合わせて、一度見学させていただくというのが、よくあるルートのひとつです。

ただし、問合せ先は個人連絡先となりますので、WEBで公開している広報データでは割愛されていることがあります

また、近年は団員募集をWEBで行っているところも多くなってきました。検索エンジンで「団員募集 合唱」などと入れて検索すると、かなりの数がヒットします。そういうところは、自分たちの演奏をyoutubeなどで公開しているところも多いので、どんな演奏をしているのかを聴くことができます。

また、「合唱.com」というサイトでは、全国の合唱団の団員募集を一覧で見られます。ただ、中には少し古い情報も含まれていますので、リンク先などを確認して最新の情報を見るようにしてください。

きっといる、合唱やっている知人

合唱団は世の中にたくさんあるのはわかったけれど、全く知らない人ばかりのところに行くのはちょっと・・・、とためらう気持ちになるのもわかります。そういう時は、知り合いで合唱をやっている人を探してみましょう。

自分の知り合いにはいなくても、知り合いの知り合いにはけっこういたりするものですよ。
合唱団で歌っている人は、仲間を増やしたいと思っている方が多いので、「演奏会聴いてみたい」「見学に行ってみたい」とアクセスすれば、大歓迎してくれます。きっと。

また、ワークショップで知り合った方とか、講座で教えてくれた方は、さまざまな合唱団をご存知かもしれません。その方を通じて、自分のアンテナを広げてみるのもいいのではないでしょうか。

2.合唱の楽しみはこんなところに

人と声を合わせてハーモニーをつくる快感

ただ歌うのが好きならば、カラオケに行って歌えばいいのですが、そうではなく、人と一緒に歌いたい、しかもハモりたい、というのが「合唱」のキモです。人はひとりの声では和音をつくれません。他の人と声を合わせることで、はじめて和音がつくれます。それができるのが「合唱」なのです。

メロディを歌っていて、他の人が下のパートを歌った時に聞こえる音の厚みや音色、それが曲とともに進行していく美しさ、楽しさは、カラオケでは得られない感覚です。また、下のパートを歌う時、あるいは中間のパートを歌う時の、自分がハモりの中心、和音の決め手になる快感は捨てたものではなくて、それで合唱にハマるひともたくさんおられます。

みんなで同じ目標に向かって作り上げる楽しさ

合唱をやっていて、ただ楽しくて曲を歌う、だけではなかなか合唱団としての活動は持続できません。ほとんどの合唱団は、形はさまざまですが、目標を持っています。

それは「人に聴いていただく」こと。

演奏会を定期的に開催している合唱団もあれば、近隣の施設に慰問に行く合唱団もあります。お披露目の1回限りの演奏会がゴールになっている、期間限定の合唱団もあります。あちこちの地域で行われる「合唱フェスティバル」的なお祭りに参加することを目標としている場合もあるでしょう。

とにかく、目先の目標に向かい、指揮者の元、団員がひとつになって練習を重ね、演奏を作り上げる、そうしてどんどんいいものに仕上がっていくプロセスが、たいへんではあるのですが、とても心地良い「張り」をもたらします。そのプロセスは山登りに似ています。途中息が切れそうになったり、足が痛くて前に進まなかったりしますが、お互いに声をかけ助け合い、やがて馬の背から頂上まで登り詰める高揚感は、合唱の歌い込みに通じるものがあります。

そういう苦労を一緒にしていくことで、仲間としての連帯感も高まるのです。

自分の声が良くなっていく実感

ただひたすらに自分の声を鍛えたい方は、合唱ではなくボイストレーニングを行った方がずっと効果が出ます。カラオケでいい声を出したい、あるいは、オペラアリアを歌ってみたいのなら、個人レッスンでボイストレーニングをしてもらうのがいいでしょう。
ですが、合唱での「いい声」というのは、こういったソロの声での良さとはまた別です。
オーケストラの音を思い浮かべてみてください。バイオリンはバイオリンの、コントラバスはコントラバスの、ホルンはホルンの「音」としてひとつのかたまりになっていますよね。十数人の奏でるバイオリンの中で、一人音色の違うものがあったら、違和感この上ない演奏になってしまいます。

合唱もこれと同じです。

合唱でのあるあるとして、「私の声を聴いて~」的にビブラートばりばりで歌い上げる方が時々いらっしゃいますが、それはちょっと合唱じゃないですよね。

もともと人の声は十人十色。それをひとつにまとめるには、それなりの自分でのコントロールが必要です。大事なのは「聴く」こと。周りの声を聴き、それに融合するように、柔らかく溶ける声を響かせること。耳触りに主張せず、あたたかく包み込むような響きの声。でも、あいまいな声ではなく、言葉がきちんと聴いている人に届くように、子音は立てて。なおかつメロディアスに。難しいですが、合唱をたしなむ人の永遠の課題でもあるんです。

これができると、実は普段の自分の声の様子もかなり良くなります。自分の中での声の響き方が実感できるようになり、人に伝えたいことを声に乗せて届けるテクニックが身につきます。もちろん腹筋も使えるようになりますので、声のトーンだけでなく声量もコントロールができるようになります。歌う声も良くなると同時に、自分の話す声も変わってくるのです。

3.自分に合った合唱団を選ぶポイント

一口に合唱団と言っても、とにかくいろいろな形の合唱団があります。いくつかカテゴリに分けて特徴を見てみましょう。

合唱団の特徴をつかもう

合唱団の種類
ここでは、継続的に活動を続ける合唱団を種別にしています。第九を歌う会などの一時的な活動は含みません。

・プロの合唱団
文字通り、プロとして活動している合唱団です。現在日本で唯一プロの合唱団とされているのは「東京混声合唱団」です。メンバーは音大出身とか、音大でなくてもそれ以上の実力があるとか、普段からプロのソリストとしての実績がある方ばかり。

他にも、プロではありませんが、プロに近い活動をしている合唱団もあります。オーディションのあるところがほとんどで、活動は演奏会、演奏旅行、賛助出演などがメインになります。

・自治体所属の合唱団
○○市民合唱団などと名前のついている、自治体が主催している合唱団です。プロではありませんが、入団には審査のある場合もあります。

・教会に所属する合唱団
キリスト教の教会が主催する合唱団で、教会の活動の一環として合唱を行います。教会に所属し信徒となる必要のあるところと、必要のないところとあります。

・部活が起源の合唱団
高校や大学のクラブで歌っていたメンバーが、卒業後集まって始めた合唱団。ほとんどはそのクラブにかつて所属していた方ですが、外部からの方も受け入れる合唱団もあります。あまり初心者は歓迎されないかもしれません。

・あるテーマをもとに発起された合唱団
ある作曲家の曲とか、あるジャンルのみを演奏するために発起した合唱団です。時々は別の作曲家やジャンルの曲も歌いますが、基本的にその作曲家、そのジャンルの曲を中心に練習し発表します。そのテーマに賛同した方が参加する合唱団です。

・ママさんコーラス
最近はこのような表現はあまり聞きませんが、ある意味わかりやすい特徴ですね。児童館や保育園、幼稚園で、ママたちが集まって活動を始めた、というのが起源になります。ですが、メンバーの入れ替わりもかなりあるので、特にママでなくても受け入れる所は多いようです。同じような起源で「パパさんコーラス」もないわけではないのですが、非常に少ないです。

・指導者が発起人の合唱団
指揮者、ピアニスト、ボイストレーナーなどが、自分の周辺の合唱経験者に声をかけてつくられた合唱団です。発起人がカリスマ的な方だと、かなりの人気合唱団になります。

・合唱経験者が発起人の合唱団
おそらくこれが合唱団としてはとても多いのではないかと思います。合唱経験者が、自分の好きなジャンルで歌いたくて、もしくはやってみたい活動があって合唱団をつくる、というパターンです。合唱をしたことがない方が発起人、という合唱団は、あるかもしれませんが、寡聞にして存じ上げません。何を歌うか、どう練習するか、団をどう運営するかについて、ある程度知識と経験がないと難しいものなので、やはり経験者が中心になる、というのが、発足としては自然なのではないでしょうか。

歌うジャンル
これらのジャンルは、合唱団によってどうチョイスされるかはさまざまです。宗教曲オンリーで練習する合唱団もありますし、幅広くいろいろなジャンルを取りこむところもあります。

・宗教曲
教会に所属する合唱団は特にそうですが、ミサ、ポリフォニー、アンセム、ゴスペルといった宗教曲をメインに演奏します。また、教会所属ではなくても、たとえばバッハをテーマにつくられた合唱団は、基本的にバッハの曲だけを歌いますので、結果的に宗教曲のみとなります。

・海外の作曲家のクラシック曲
ベートーベンの第九や、ヘンデルのメサイア、モーツアルトのレクイエムなど、合唱を伴う大曲を、オーケストラと一緒に演奏するところもありますし、欧米のオペラやオペレッタ、歌曲を中心に演奏するところもあります。

・邦人の合唱曲
日本の作曲家がつくった合唱曲を中心に歌います。中学や高校の合唱サークルで歌った経験のある方は、このジャンルがお好みの方も多いのではないでしょうか。女声、男声、混声のどの分野にも、人気の組曲がたくさんあります。

・愛唱曲
多くの方が知っている曲を、合唱にアレンジして歌います。いわゆる小学唱歌(文部省唱歌:「朧月夜」「春の小川」など)や、一緒に歌える人の多い昭和の歌謡曲、近年のヒット曲で年齢を問わず認知度の高いものなど、聴く人にも喜んでもらえる曲がセレクトされます。

・アニソン
最近増えてきた、アニメソングメインの合唱団。でもただアニソンをそのまま歌うのではなく、しっかりと合唱にアレンジして聴かせる編曲がなされているようです。

練習場所、練習回数、会費もチェックしよう

お披露目が目的ではあっても、そのための練習は欠かせません。合唱団の練習は、それこそ山登りの一歩一歩に当たるところですので、どのくらいの頻度で、どこでどんなふうに行うかは、大事なチェックポイントです。

・練習場所
だいたいはその合唱団のメンバーが集まりやすい場所で行うようになっています。
練習場所は「防音設備のあるところ」という条件が必須で、音楽の練習をしてもOKな公共の施設とか、学校などの音楽室とか、音楽の練習専用のスタジオ等で行われます。場合によっては、大人数の入れるカラオケルームを練習に使っているところもあるようです。
練習場所が通いにくい所だと、いくら好きなジャンルで楽しい練習ができたとしても、何らかのストレスにもなりえますので、通いやすいかどうかは大事なポイントです。

・練習回数と練習時間帯
その合唱団がどの程度の頻度で演奏会を行っているか、どの程度のクオリティを求めているかによって回数は変わってきます。ゆっくりと気楽に活動しているところなら、月に1回とか2回、がっつり練習していて週2~3回以上というところもあります。
所属しているメンバーによって、練習する時間帯は異なります。平日昼に活動できるメンバー(たとえばママさんコーラスなら、子どもが学校や幼稚園に行っている間とか)が多いと、夜の練習はありませんし、ビジネスマンが多いなら平日夜とか、常に土日に行うとか。その団によって事情も状況もいろいろですので、自分の生活に頻度と時間帯が合っているかも、しっかりチェックして下さい。

・会費・かかる費用
合唱団を運営・維持するにはお金が必要です。練習場所を借りる必要がありますし、場所だけでなくピアノや什器などの付帯設備にお金がかかることもあります。また、指揮者やピアニスト、ボイストレーナーなどの専門家に指導を依頼すれば、それにも謝礼が必要です。

これらの費用が団員の「会費」から賄われます。借りる場所や指導者によって会費の金額は変わってきますし、団員の数によっても左右されます。練習場代だけならおよそ月2,000~4,000円くらい、指導者への謝礼があると月5,000円以上になるようです。

そのほかの費用として、楽譜代があります。楽譜は、著作権の関係でコピーはNGである場合が多いので、曲数をこなせばそれだけ負担がかかります。

そして演奏会をするなら、会場(ホール・楽屋)を借りるのに費用がかかりますし、チケットやチラシの印刷も有料です。それらの費用は「チケット代」という名目でメンバーで分担します。チケット売りの苦労はまた別の「合唱団あるある」でもあります。

演奏会をするとなると、衣装代もかかることがあります。華やかな演奏会や演奏旅行をしているような合唱団は、おそろいの衣装を何着もつくったりしていますが、ほとんどの合唱団はそこまで凝ることはないようです。女性は白ブラウスに黒ロングスカート、男性は黒スーツというスタイルが一般的ですが、どのような衣装なのかは確認したいポイントです。

TWEED ロングスカート 丈2サイズ

¥10,800(税込)

メイン素材: シフォン
ウェスト 58 ~ 96cm (7号 ~ 19号 / S~5Lサイズ)
着丈 約98 ~ 108cm (ベルト3cm / ベルト下から95 ~ 105cm)
《ファスナー》 着脱に便利なファスナー + スナップボタンが後ろセンターに付いています。

続けられそうか、自分の状況とのバランスも大事

合唱は、楽器を購入しなければならない他の音楽の趣味と違い、身ひとつで行える趣味ではあるのですが、それなりに費用がかかることは、理解しておく必要があります。

合唱を始めたい、続けたい気持ちはあっても、やはり自分の生活も大事です。仕事が忙しくなることもあるでしょうし、親の介護とか、自身の体調とか、いろいろなことが起こりえます。合唱は楽しいですし、ある意味生きがいにもなるのですが、常に自分の生活を中心にして、自分の状況とのバランスを見ながら活動できると、ベストです。

合唱は人と歌い合い通じ合えるコミュニケーション。だからこそ、楽しんで歌おう

練習場所もそこそこ通えそうだし、時間帯も大丈夫、なんとか続けられそうなところを見つけたら、あとはそこのメンバーと楽しく活動できそうかどうかを判断しましょう。「初心者歓迎」と言っている合唱団は、新しく来てくれたメンバーをおおむねあたたかく歓迎してくれますが、それでも、気の合う人がいるかどうかは大きな要素になります。

その人が一緒に歌うから、練習に行こう、この人たちと声を合わせよう、と思えるような人がいると、合唱に取り組むモチベーションも上がります。一緒に歌うことが「楽しい」と思える合唱を、ぜひ、体感して下さい。

Evelyn

この記事のアドバイザー

Evelyn

スローライフ派/元編集者




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