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モヤモヤを手放して快適な空間を手に入れるために片付けをはじめよう!

モヤモヤを手放して快適な空間を手に入れるために片付けをはじめよう!

洗濯物が山積みになったソファ、雪崩がおきそうなクローゼット…そんな見る度にモヤモヤする場所、あなたの家にありませんか?家は本来、リラックスして明日への元気を充電するところ。そんな空間を実現するための手段の1つが、片付けです。苦手な方も、挫折した経験がある方も、気軽にはじめられる片付け術を伝授します!

Yamako

この記事のアドバイザー

Yamako

整理収納アドバイザー兼webライター 個人宅の片づけ&ライター業の二足のわらじ


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目次

1.あらためて、片付けとは

「片づけて!」というセリフ。ほとんどの方が、言ったことも、言われたこともあるのではないでしょうか?その時、「片づける」という言葉を、自分はどんな意味で使い、相手はどんな意味で使ったのでしょう?片付ける方法について、紹介する前に、まずは日頃当たり前に口にしている「片づける」ということについて、改めて考えてみましょう。

「片づける」ってどういうこと?

結論からいうと、「片づける」とは「モノを定位置に戻すこと」です。定位置とは、家の中でのモノの住所。たとえば、筆者宅ではレジャーシートは、玄関にある棚の上から2段目の右の端、ゴミ袋はキッチンの棚の電子レンジの下のカゴが定位置と決まっています。

そのため、この定位置が決まっていないと、片づけることはできません。たとえば、子供が床におもちゃを広げて遊んでいる場面で「片づけて!」と言っても、そもそものおもちゃの定位置が決まっていないと、子供はどうしていいのか分かりません。結局、とりあえず床に置いてあるおもちゃを、空いているスペースに置くことになります。その結果、次にそのおもちゃを使いたいときに、どこにあるか分からなかったり、「こんな場所におもちゃを置いたら邪魔でしょ!」と、また怒られるという事態が発生します。

これは本来の意味での「片付け」ではありません。ただのモノの移動です。ですから、まずは片づける前に、モノの定位置を決める必要があります。逆にいえば、モノの定位置さえ決まっていれば、小さな子供でも、誰でも片づけることができるのです。

「片付け」って必要?

具体的な片づけ方を紹介する前に、そもそも片付けって必要なのかという問いについて、考えたいと思います。

近年、収納や片付けについて、メディアで取りあらげられる機会が増えました。「片づけなければいけない」「片づけられないのは悪いこと」と、漠然と考えている方が多いのではないでしょうか?しかし本当に、全ての人に片づけは必要なのでしょうか?

答えはNO。「片付け」とは、空間を快適にする手段の一つに過ぎません。極端なことを言えば、どんなに床にモノが散乱して、ソファに洗濯物の山ができていても、そこで生活している人が不便を感じず、快適に暮らしていれば、片づける必要はありません。(いわゆる「ゴミ屋敷」のような周囲に迷惑をかけている場合や、衛生問題が発生している場合などは別)

逆に、「片づけ」をおすすめするのは、次の2つの条件にあてはまる場合です。

1.家(ある空間)について、不便や不満を感じている
2.それが片付けで解決できる


たとえば、雨漏りする家は、たしかに不便で不満を感じるという①の条件は満たしていますが、当然ながら、それを「片づけ」で解決はできません。また、ごちゃついて見える部屋も、インテリアや家具の配置で解決できる場合があります。

なんとなく、家(ある空間)に不便や不満を感じている場合は、具体的に、いつ、どんな場面で、どう感じるのか、についてよくよく考えてみて下さい、その問題が、片付けることで解消されるのであれば、片付けをはじめましょう!

2.どこから片づける?

片づけられないと感じている家の場合、ある一つの部屋や空間だけが片付いていない、ということはまずありません。家中全体で困っているケースがほとんどです。

筆者がお客様から片付けの依頼を受けるとき、実際に作業に入る前に、必ずいくつかの質問をします。そのうちの一つが「どこを片づけたいですか?」という質問です。明確に「ここ!」と決まっている場合もありますが、「家中全部です。どこから手をつければいいですか?」と、逆に質問されることもよくあります。その場合、お客様といくつかのポイントについて話し合い、相談の上で決めるようにしています。

「いる・いらない」を判断できる場所

モノの定位置を決めるためには、まず、その場所にあるすべてのモノについて、「いる・いらない」を判断する作業が必要になります。そのため、その場所にあるモノを、作業をする人が「いる・いらない」の判断ができればOKですが、判断できないモノばかりだと、作業を進めることができなくなってしまいます。

たとえば、平日の昼、夫と子供が不在の間に、妻が片づけをしようと考えた場合、夫や子供の部屋を片付けることはとても難しいと言わざるを得ません。また、リビングなどの共有スペースであっても、夫や子供が専用で使っている引き出しは、片づけることが難しくなります。引き出し1つ分くらいだと、本人の了解があれば、その場にいなくても、勝手に判断して作業を進める場合もありますが、基本的には、作業をする本人が責任を持って「いる・いらない」の判断ができる場所から始めるのがおすすめです。

また、当然のことですが、家族といえども、子供や夫、妻のモノを勝手に捨ててはいけません。その時はスッキリしたり、捨てられた当人は気づかないかもしれませんが、必ず後々もめる原因になり、家族関係に悪い影響を与えます。

日常生活でよく使用する場所

使用していない部屋を、倉庫や納戸として利用している場合、モノが飽和状態で足の踏み場もない状況になっていることがあります。一方、日常生活の場であるリビング・ダイニングもモノであふれかえっていて、まずどちらから片づけようかと悩むことがあります。

その場合、まずはリビング・ダイニングからはじめることをおすすめします。なぜなら、在宅中の大半の時間を過ごす場所であるため、片付けの効果が実感しやすいからです。片付けによる効果を実感できれば、また頑張ろうというモチベーションにつながり、どんどん片付けたくなるという好循環がうまれやすくなります。

時間内に終えられる場所

片づける範囲は、時間内で最後まで終えられる範囲にしましょう。「最後まで」というのは、「出したモノを、あるべき場所に全て収めるまで」です。たとえば、ある日の午前中の2時間、キッチンを片づけると決めた場合、全体を片づけるには時間が足りません。食器や食品に限定するか、シンク側の引き出し収納に限定するか、時間に合わせて範囲を決める必要があります。

このとき、「ここも」「あそこも」と一気にやろうと意気込んで、モノを出し過ぎると、床にモノが散乱した状態で力尽きる…という悲劇が起こってしまいかねません。そうなると、「もう二度とやりたくない!」と、片付けに対して拒否反応が起こってしまいます。

片づけに対するモチベーションを維持するためには、小さな達成感を得続けることが重要です。そのためにも、まず一番初めは、「これだけ!?」と思うような狭い範囲に絞り、確実にその場所を時間内で終えることが重要です。

3.さっそく片づけよう!

いつ片づける?

現実的には、いろいろな制約を考慮して、できるときに片づけることになりますが、もし選べるとするなら、「晴れた日」「午前中」「用事がない日」をおすすめします。晴れた気持ちのいい日、まだ頭と体が元気な午前中、他に用事がなく片付け作業に集中できる状態であれば、「いる・いらない」の判断スピードが速く、物理的なモノの移動も早く行えるため、片付け作業が効率的に進み、より大きな効果を得やすいからです。

筆者は「夜」「天気の悪い日」「次の予定がつまっている」など、いろいろな状況の中、お客様宅で片付け作業をしてきましたが、経験上、感覚的にも、前述した3つの条件が揃うのがベストコンディションだなという印象です。

誰と片づける?

選択肢としては、「1人」「家族(夫・子供・親など)」「プロの整理収納アドバイザー」「友人」の4つになります。

はじめて片づけをする場合、この中では「1人」か「プロの整理収納アドバイザー」をおすすめします。家族と片づけると、陣取り合戦や、片付けに関係ないケンカに発展する可能性があり、また、友人と片づけると、見られたくないものがあったり、遠慮して言いたいことが言えず、本音で片付けができないという場合があるからです。

その点、1人だと、自分だけの判断で進められるため、作業が早く進み、ケンカに時間を使うこともありません。もし、片付けに苦手意識があり、1人だと不安だという場合は、プロの整理収納アドバイザーを依頼するのもおすすめです。1人で作業をするより、圧倒的に早く、かつ、実際の部屋の状況を見た上で、プロの視点でアドバイスをしてくれるため、自分に合ったリバウンドしにくい空間を実現できます。

個人的には、掃除や料理と同じく、片付けも苦手であれば、どんどんアウトソーシングしてもいいのではないかと思います。苦手なことに1人で向きあうのは辛いものです。会社にもよりますが、3時間5000円位で頼むことができるので、1回分の外食を我慢して、頼んでみてはいかがでしょうか?新たな発見があり、おもしろいです。

5つの基本ステップ

いやいや、やっぱりまずは自分で片づけたいという方に向けて、片付けの5つの基本ステップを紹介します。

1.モノを全部だす
全部出すことで、「どんなモノを、どれくらい持っているのか」視覚的に把握します。余力があれば、全部モノを出した後の棚や引き出しを綺麗に掃除すれば、より一層スッキリした気持ちになります。

2.種類別にわける
種類別に分けることで、次のステップの「いる・いらない」の判断がしやすくなります。たとえば、ボールペンがあちこちに散乱していると、「まだ使えるから全部いる!」となりますが、一か所に集められ、20本もあるとなれば、「こんなにはいらないな、5本減らそうか」と、「適量」という視点で考えることができるようになります。

3.「いる・いらない」に分ける
かかる時間に、個人差がでるステップです。片付けが苦手な人にはしんどいステップかもしれません。しかし、このステップで「自分はどうしたいのか?自分は何を大切にするのか?」と、自分と向き合う練習を重ねることで、自分の大事にしたい価値観と優先順位がはっきりし、今後の片付けがスムーズになります。はじめは時間がかかるかもしれませんが、回数を重ねれば、判断はどんどん早くなります。

もし、どうしても判断に悩む場合は、「迷い中ボックス」を作ってもいいでしょう。ただし、期間を決めて見直すか、あふれたら見直すか、ルールを作って、ボックスから溢れないようにすることが大切です。ルールがなければ、どんどんボックスの中身が増えていき、また床にモノが散乱し、元通りになってしまいます。

4.「いる」ものを使う場所に、使いやすく収める
基本は、使う場所が、収納する場所です。複数の場所で使う場合、もしそのモノが安価な場合は、追加で購入し、それぞれの場所に置くという方法もあります。たとえば、筆者宅にははさみが「スタディスペース」「台所」「洗面所」「玄関」「庭」の5か所にあります。大事なことは、モノの数を減らすことではなく、使った後、元に戻せる場所を定位置にすることです。

場所を決めたら、使いやすく収めることも重要です。子供と大人では、身長が違うので、当然、手が届きやすい高さも違ってきます。また、たとえば、クローゼットの中の、引き出しの中の、箱の中の、ジップロックの中にストールを入れた場合、これはものすごく取り出しにくくなります。そこにあることを忘れてしまうかもしれませんし、覚えていても、出すのが面倒で、新しく買ってしまうかもしれません。「この収納方法で、自分は取り出して使うか?」ということを自問自答しながら、場所を決めていきましょう。

5.「いらない」ものを処分する
最後に、残った「いらない」ものを処分します。処分といっても、「廃棄する」「売る」「リサイクルにだす」「ゆずる」など、いろいろな選択肢があります。自分が納得できる方法を選びましょう。

リバウンドしてもOK!トライ&エラーで理想に近づこう

家(ある空間)に不満を持っていて、「片づけたい」という気持ちがあるのなら、ぜひどんどん手を動かしましょう。どんなに本を読んでも、どんなにテレビの特集を見ても、自分の家は片付きません。

分かりやすくいうと、片付けはダイエットと同じ。ある方法が、うまく合致して理想の成果を得る人もいれば、そうではない人もいます。「これならできるかも」「これいいな」と思った方法をどんどん試して、失敗を重ねて少しずつ調整していきながら、自分だけのオリジナルにカスタマイズしていくのです。

その過程で、自分と向き合い「自分は何に価値をおくのか」を自問自答し続けましょう。そして、自分の軸を発見できれば、自分にとって必要なモノと量が分かるようになっていきます。そうなれば、今後、ライフスタイルの変化が訪れても、どの場所でも、自分にとって、居心地のいい空間を実現することができるようになりますよ!

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