
紙面だからこそ多くの情報に触れられる!はじめてみよう新聞生活!
2020.05.11 | 124view
朝の情報収集はテレビや新聞に代わり現在はインターネットが主流となっています。しかしインターネットの情報は裏が取れていないことがありガセネタなことも多いです。しかし新聞はそれに比べると少なく、もしガセネタがあれば大きな社会問題になるほど世の中に信頼されている媒体です。そんな新聞を今こそはじめてみませんか?
目次
1.新聞のいいところ
一面はトップニュース、よく見るテレビ欄は最終面
子供の頃(大人の方でも多いと思いますが)新聞の表面にテレビ欄が載っておりそれを必ず一番に見る、もしくはそれ以外ほとんど見ないといった方も多くいらっしゃるのではないかと思います。しかも本で言う表紙の部分にあるため一番目につきやすく横書きで書いてあるため一番最初の紙面と思っていた方も多いかと思いますが、テレビ欄は一番最後の紙面で「最終面」にあたります。そして反対側のその日の一番大きなニュースが書かれている方が「一面」と呼ばれる最初の紙面になります。
ネット記事やスポーツ新聞との違い
今は新聞やテレビのニュースに代わってインターネットが主流ですがインターネットは小型で見たい情報を選んで見ることができるため何でも小型化軽量化を好む現代人にはとても便利なツールです。しかも多くの情報を無料で得ることができます。しかし電化製品なので充電が切れたり壊れると使えない、歩きながらでも見れるため事故や怪我の原因になりやすい、電波が届かないと使えない、ブルーライトで眠れなくなる、情報の信憑性や誤字脱字の多さなど欠点も数多くあります。
一方新聞は大きいため読むにも持ち運ぶにも場所を取ったり読みたい記事をめくって探したり手間も労力もかかるため少し使いづらいです。しかし、インターネットと違い校正が入ったきれいな文章、裏取りの取れたネットワークや記者の取材力を生かした確かな深い内容、目的の情報以外も目を通すだけで収集できるなどスマホにはない良さが数多くあります。
一方スポーツ新聞はスポーツや芸能、ギャンブルに性風俗など娯楽情報を中心に掲載する新聞で、一般紙がメインで取り扱う報道系の記事のウエイトが小さいといった違いがあります。
2.新聞の見方・読み方
新聞に書いてある全てを読もうと思わない
新聞の1面の広さはA2(A4の4倍)という大きなスペースにぎっしりと(現在は1行13文字、1区画11行程度)書かれています。新聞の文字は高齢化社会に伴って以前より大きくなって縦幅約3mm、横幅約3.6mm程度の大きさが使用されていますがそれでも小さな文字で多くの文字で情報が書かれています。
それが毎朝(夕刊も含めると1日2回)発行されていて、よほど新聞や時事が好きな人でない限りすべての記事を網羅するのは困難だと思います。記事のタイトルは大きな見出しで書いてあるのでまずはそこを目を通して読みたいと思った記事だけを深く読んでいくと頭に入りやすい上長続きしやすいそうです。
お金も1ヶ月3,000~4,000円程かかるため決して安くないので、読まなきゃいけない、元を取りたいという気持ちもあるかもしれませんが3日坊主になってしまってはそれこそもったいないので長く続けられるように自分なりの読み方を工夫して確立したほうが長続きすると思います。
社名 | 購読料/月 |
---|---|
朝日新聞 | 3,093円 |
毎日新聞 | 3,093円 |
読売新聞 | 3,400円 |
産経新聞 | 3,034円 |
日本経済新聞 | 4,000円 |
東京新聞 | 2,900円 |
首都圏で発行されている主な一般紙の朝刊の1ヶ月の購読料(2019年4月時点)
右上→左上→左下→右下の順に読むと読みやすい
その日のレイアウトにもよりますが、トップニュースは新聞名と日付とトピックが書かれた右上のすぐ左側に書かれます。そして2番手のニュースはその左側(左上)、その下(左下)に3番手のニュース、そして余ったスペース(多くが右下)に次点のニュースが掲載されます。もしトップニュースが大きい内容だったら2番手3番手のニュースが書かれるスペースにも及んだりします。
そして1面で書かれた記事は「リード」と呼ばれ、1面の記事の最後に「関連◯面」などと書かれていることがあり、2面以降に書かれているさらなる詳細な記事へ導く動線のような役割も担っています。
一般紙の一面(朝日新聞)。この日のトップニュースは右端のトピックの通り、トップは「小4算数・理科、過去最高点」、二番目が「主席接待」の記事となる。
3.新聞の選び方
新聞には全国紙と地方紙があります
一般紙にはには全国紙と地方紙(ブロック紙)と分かれ、全国紙は国内外各地の拠点や高い取材力で全国レベルや世界レベルの記事を多く深く扱った内容で、一方ブロック紙や地方紙はその地域に密着した情報を数多く取材し地域に根ざした情報を掲載しています。もちろん全国ニュースも扱いますが多くは共同通信や時事通信といった通信社の記事を掲載していたりします。通信社の記事が読みたい人には地方紙はおすすめだと思います。
そして大都市圏では全国紙のシェアが高いのに対し地方では地方紙もしくはブロック紙のシェアが1位という地域が数多くあります。地方紙の発行部数は新聞全体の4割を占め、全国紙で一番多い読売新聞の2倍以上の発行部数を地方紙とブロック紙全体で発行しています。
求めている情報で選ぶ新聞は変わってきますが、全国紙も地方紙も複数あるためどの新聞を購読しようか迷うこともあると思います。そしてどの新聞を取ろうか考えるとき、朝日新聞や毎日新聞などいくつかの種類があるためどれがいいのか迷うことがあると思います。下記に全国紙5紙の特徴を挙げてみました。
●朝日新聞
・1位の読売新聞に次いで発行部数が多い。
・少数派意見も反映しどんな意見も公平に扱う印象。
・入試問題に強く、社説やコラムの天声人語はよく扱われる。
・時折政権に批判的なことがあり、支持者も多いがアンチも多い。
●毎日新聞
・1872年に「東京日日新聞」として創刊。国内で最も歴史のある日刊紙のひとつ。
・「一般的な感覚」を持った人が知りたいであろうという記事を掲載。
・中立的な立場をとっている印象だが、中には政治に批判的な印象を持つ人もいる。
・取材力が高く、ひとつの題材を深く掘り下げる印象。
●読売新聞
・発行部数が最も多い新聞。
・分かりやすさや理解しやすい記事で、多くの人の目に触れやすい内容になっている。
・報道に加え、流行している商品やサービスも比較的取り扱う。
●産経新聞
・新聞社としての意見や見解を強く主張する印象の記事が多い。
・読者の好き嫌いが大きくアンチも多い。
・日経についで経済に力を発揮している。
・トレンドを紹介するコーナーもあり流行りには敏感。
●日本経済新聞
・経済に特化しており大きなウエイトを占める。
・最前線で活躍する会社や人の紹介に強みを持つ。
・就活生には採用試験で役に立つような情報も数多い。
一面コラムで選ぶ人も
新聞の1面の下の方には「コラム」という最近の話題などを新聞記事とはまた違った角度から捉えて毎日掲載されています。朝日新聞の「天声人語」はその代表格で朝日新聞の論説委員と呼ばれる人が執筆しています。その他の新聞にも同じようなコラムが掲載されており、毎日新聞は「余録」、読売新聞は「編集手帳」、産経新聞は「産経抄」、日本経済新聞は「春秋」という名称でそれぞれ掲載されている。
各新聞とも記者の中でも文章能力が高い記者が執筆されている事が多いようで、クオリティが高く読む習慣がついている読者も数多いため新聞選びの基準の一つになると思います。

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最近ではスマートフォンが普及し、満員電車で新聞を読むサラリーマンの方はとても少なくなってしまいました。ニュースを見る人が増えたのはいいことですが、好きな情報のみに囲まれているのも視野が狭くなり思考が偏るリスクも有るのではないかと思います。
新聞は誰もが知っていてほしい必要な情報を厳選して掲載しているので広げるだけで大きな見出しから情報が入って来るので新聞から得られる情報は生活していく上でとても有益な情報ばかりだと思います。場所も取るし持ち運びも不便で1日経てば古紙となってしまいますが、電波やブルーライト、呼び出し音もならないで情報収集に集中できる新聞を今一度見直してみてはいかがでしょうか?