「はじめて」をわかりやすく。

年に一度は先祖の供養を!お盆の準備をはじめる前に!

年に一度は先祖の供養を!お盆の準備をはじめる前に!

日本では8月中旬頃を「お盆」と呼び、 帰ってくると言われる先祖を供養するためにお墓参りしたり親族で集まったりします。せっかく親族が集まり、かつご先祖様もいらっしゃるなら、より心のこもった供養をしたいものです。今回は風習にならったやり方ではじめてお盆を過ごしたいと考えている方にご紹介したいと思います。

left

この記事のアドバイザー

left

何でもチャレンジ系男子


CLOSE

目次

1.「お盆」とはどんな行事?

「お盆」とは

お盆(正式には盂蘭盆会:うらぼんえ)とは先祖の精霊(しょうりょう)をお迎えして供養する儀式で、毎年8月13日~8月16日に行う行事です。お盆の期間は精霊と一緒に過ごし期間が終わるとあの世に再び送り出します。

お盆のお供え

なぜお盆に先祖を供養するのか

仏教では没後49日を最後の法要としていましたが、仏教伝来以前から日本は先祖崇拝の信仰があり、それらが融合するような形で49日以降も故人を崇拝する習慣が根付き、毎年行う定期法要の一つとして現在も行われている行事です。

8月中旬に行うのは、飛鳥時代に推古天皇が行った「推古天皇十四年七月十五日斎会」という行事が始まりと言われています。

お盆にはお墓参りも

2.お盆の作法について

墓参りなどの先祖の供養

宗派や地域によって差はありますが、お盆を迎えるにあたって事前に準備しなければならないことは、

①お寺へ法要の依頼
②お仏壇やお墓の掃除
③飾り物の準備
④会食の準備


といったところです。特に①は依頼が集中するため早めの日程調整が必要となりますし、④も親戚一同集まって行うので、親族への連絡と日程調整および料亭や仕出しなどの予約の確認などが必要となります。そして参列してくださった方々に対し返礼品の準備も必要です。

お供え物ですが、何でもいいというわけではなく、五供(ごくう)にまつわる物を選ぶと良いとされています。
五供とは

①香(お線香など)
②花
③灯燭(とうしょく:ロウソクや提灯など明るく照らすもの)
④浄水
⑤飲食(おんじき:我々が普段口にしている食べ物)


の事を言い、これらにまつわる物をお供えします。また果物をお供えするときは丸い形のもので包丁などで切らずにお供えします。

この他のお供え物として茄子やきゅうりを使った精霊馬、お団子を飾ります。これはご先祖様の送迎に対して、きゅうりは早く迎えに行き、茄子はゆっくり時間をかけて帰ってもらうという意味が込められています。

盆提灯

故人が亡くなって最初のお盆を「初盆(新盆)」と呼びますが、通常のお盆に比べ初盆は準備するものが多いです。「白提灯」という特別な提灯に灯をともし帰ってくる故人が迷わないよう道しるべになるようにします。

また、お坊さんによる読経も初盆は必須ですが、通常のお盆では行わないことがあります。お供え物や香典に関しても初盆は両方渡すことが多いですが、通常のお盆はどちらか片方(お供え物の代わりの御供物料)を渡すことが多いようです。※逝去されて49日を迎える前にお盆を迎えた場合は翌年のお盆が初盆となります。

夏の踊りを「盆踊り」と呼んだりしますが、盆踊りとはお盆に帰ってきている先祖の供養をするために行うもので、こちらを去る前日の夜(8月15日)に行うのが通例とされているものです。

お盆の食事などその他の作法

お盆ではお墓や仏壇にお供え物をしますが、何でもいいというわけではなく五供(香、花、灯燭、浄水、飲食)にまつわる物を選ぶと良いとされています。それが生前に故人が好んでいたものであれば尚良いようです。そして裸のまま送ることも失礼に当たるため、のしをつけて贈ります。のしは白黒(関西など地域によっては白黄)の結びきり、中央の上部に「御供(御供物)」その下に自分(家族)の名前を記入します。

そしてこの他にも邪気を払うためのおはぎ、あの世とこの世を行き来するための精霊馬(しょうろうば:ナスやきゅうりに串を刺したもの)などをお供えします。また、お盆にはお団子をお供えすることが多く、13日に出す甘いたれがかかった「迎え団子」、14・15日はきなこやあんこがかかった「お供え団子」、16日に出す何もかかってない真っ白な「送り団子」の3種類のお団子をお供え物します。

食事はお盆の時期はこれを食べるといった決まりや定番は基本的にはないのですが、故人を偲ぶ行事のため精進料理を召し上がる家庭が多いようです。

御霊膳

3.お盆にかかる費用や地域差などについて

お盆でかかる費用や準備

就職や学業などで地元を離れて生活している方もこの時期には帰省する方も多いと思います。そして親族も同時に集まってきて会食などを行いますが、もてなす側は準備などで大変かと思われます。事前の大きな準備はお坊さんの手配、招待者への連絡は相手方の都合もあるため早めに行うほうが良いです。

法要の際、お寺側に御布施を納めますが、お布施の金額はお寺に出向いての法要は5,000~30,000円、自宅に来ていただいたときは3万~5万円が相場と言われています。これとは別に自宅に来ていただいた場合は「お車代」として5,000~1万円程度を一緒に包むこともあります。

さらに「御膳料」という名目でさらに5,000~1万円程度を包むこともありますが、お坊さんが親族と一緒にお食事に参加されるときは包まなくても大丈夫です。頂いた側の香典のお返しは、頂いた香典や金額の相場は頂いた香典の1/3~1/2程度が相場と言われていて法要の当日に渡します。

招待された際のお供え物は渡す側はあまり高価だと失礼となるため、1,000円~5,000円が相場と言われています。香典は49日を過ぎているので香典袋には「御仏前(御佛前)」と上部に記入し、下部にフルネームで名前を記入し、袱紗に包んで持ち運びます。金額は4や9「割り切れる」偶数のように不吉な連想をする数字は避けた方が良いとされます。

金額の相場はお盆の香典に関しては、これらの数字を避けた3千円、5千円、1万円の3種類の金額のいずれかを納めることが多いようです。金額は故人との関係の深さによって変わってくるでしょうが、あまり高い金額だとまたお盆は事前に分かっている法要のため新品のお札を用いても失礼に当たらないとされ使っても大丈夫です。※49日法要までは「御霊前」と記入します。

お盆にお経をお願いすることも

東京のお盆は7月が多い

全国的には8月15日頃(旧盆)に行うのが主流ですが、東京都や神奈川県東部を中心とした南関東の一部や函館市内のごく一部の地域、金沢市のごく一部の地域などでは7月15日頃に行います。

元々は旧暦(太陰暦)の7月半ばに行っていたお盆が新暦(太陽暦)に変わった明治以降、多くの地域が時期を合わせて8月中旬に行うのに対し、これらの地域は日付に合わせたため時期がずれてお盆を行っています。また多磨霊園がある東京都府中市を中心とした地域では新盆と旧盆の間の7月末日頃に行われています。

これはこの時期に家々を回るお坊さんの繁忙期を軽減するためと言われています。ちなみに浄土真宗はお盆に先祖が戻ってくるという概念がないため特に行うことがないそうです。

お盆で仏壇にお線香をあげる

お盆でいちばん大切なのは故人や家族を思いやる気持ち

毎年お盆の時期になるとご先祖様がこちらに帰ってくると言われ、それに向けての準備を行います。宗派や地域によってやり方は異なり、宗派によってはお盆に帰ってくる概念がないものもありますが、親戚一同が集まって、お経を上げてもらい、一緒に墓参りや会食をする行事です。

上記に上げた作法が多々あり大変な面もありますが、いちばん大事なのは「故人やその家族に感謝し思いやる気持ち」だと思います。もしお盆の時期にお伺いできなかったり、諸事情で読経や御供物を準備できなくても、電話の一本や時間があるときの墓参り、遠方でも故人を思い出したりすることがあればそれだけでも心のこもった供養になると思います。

もてなす側のお盆の準備はとても大変でかかる費用もかかり、数ヶ月前から準備しなければ間に合わないものもあります。完璧にしようとすると大変な労力がかかりますから準備できる範囲で行い、故人やご先祖様に対する気持ちや思いやりを持って望めば心のこもった供養になると思います。

left

この記事のアドバイザー

left

何でもチャレンジ系男子




この記事をシェアしよう

こちらの記事もおすすめ