
持っているだけで便利!はじめてのマイナンバーカード作り
2020.10.05 | 39view
マイナンバーカードの普及率は日本全国で約15%、ずいぶん少ない印象です。中には通知カードしか所持していないという人も多いことでしょう。初めてマイナンバーカードを申請する時は面倒に感じてしまいますが、そう難しいことはありません。マイナポイントも溜まってお得な今のうちに作成しておきましょう。
目次
1.マイナンバーカードの基礎知識
マイナンバーカードってなに?
マイナンバーカードとはマイナンバー(個人番号)や住所、生年月日、性別、顔写真が記載されたカードのこと。身分証明として利用できますが、申請をしないと手に入りません。
なお個人番号だけが記載されたという「通知カード」をマイナンバーカードを思っている人も多いのですが、実は別物。通知カードは個人番号を知ることだけが可能であり、個人情報の記載がありません。そのため身分証明としては使えないものになっています。
通知カードは全国民に配布されていますが、マイナンバーカードは申請の手続きが必要です。カードもプラスチック製でありICチップが埋め込まれているので、見た目も重要性も大幅に異なってくる、ということですね。
マイナンバーカードを作るメリット
「あまりメリットが見受けられない」という理由で、カードを作成していない人も多いことでしょう。しかし特別給付金の受け取りや公的書類の発行など様々な場で活躍するのが、作成する上でのメリットです。
また顔つきの身分証明書がない場合、カードを所持していることで助けられる場面は多く存在します。免許証もパスポートも持っていない、だと、身分証明に困ってしまいますよね。
そして確定申告をネット上で行う際も、マイナンバーカードがあると便利。e-Tax(国税電子申告・納税システム)を利用するのなら、カードを持っているだけで手続きがスムーズになります。毎回混み合う税務署や申請会場に行かなくても、簡単に確定申告を行えるんですよ!
どこで申請が可能なのか?
マイナンバーカードを作ろう!と思っても、どこで申請すればいいのか分からない、という声も多く上がっています。「作るなら役所かな?」などと、いきなり役所へ向かってしまうかもしれません。
ここで覚えておいて欲しいのは、申請後すぐに受け取れるものではないということ。申請後は約一か月(混みあっている場合はそれ以上)かかってしまうことを覚えておきましょう。
申請をするには
①パソコンから行う
②スマホから行う
③証明写真機から行う
④郵送で申請
という4つの方法がありますので、いずれかを選択しましょう。ちなみに役所の窓口で直接申請が可能な地域もあるそうですが、住んでいる市町村によって異なります。お住まいの地域のホームページをよく確認して下さいね。
2.マイナンバーカードを作成しよう
申請にあたっての手順
①パソコン②スマホで行う場合
パソコンやスマホで申請を行いたい場合は、マイナンバーカードに載せる顔写真をご自身で撮影する必要があります。この時に注意してほしいのが、面倒だからといって適当な写真を選ばないこと!カードに載り続ける写真のため、自分が恥ずかしい思いをしてしまいますよ!
パソコンやスマホの場合は顔写真を用意+必要事項の記入のみで申請が終わるため、最もスムーズであると思います。電子機器の扱いが面倒でない限りは、もっともおすすめしたい方法ですね。
③証明写真機から行う場合
街中にある証明写真機でも申請が可能です。ただし対応している機械とそうでない機械もあるため、よく確認しましょう。可能な機械には「マイナンバー申請できます」等の文言と、マイナちゃんというウサギのキャラクターが掲示してあります。
「個人番号カード申請」を選択し、撮影用のお金を入れます。その後は交付申請書のQRコードリーダーをかざし、カード用写真の撮影を終えて申請完了。こちらもパソコンやスマホ同様、そう難しい方法ではありません。
カードに載せる写真が綺麗に撮れるメリットがあるものの、わざわざ足を運ばなくてはならない、お金がかかる、機械によっては対応していないというデメリットも。急いでいる場合はあまりおすすめできないかもしれません。
④郵送で行う場合
マイナンバーの通知カードに同封されている「 交付申請書」を使い、郵送で申請も可能です。紛失してしまった場合はお住まいの地域からもダウンロードができますよ。
申請方法は必要事項を記入し、カード用の写真を封筒に入れて郵送するだけ。あまり電子機器の取り扱いが得意でない人は、こちらの方法で行うと良いでしょう。
しかし電子申請と違って郵便事故が考えられるほか、届くまでにタイムラグが発生します。スムーズに手続きを行いたい場合は、ウェブ上の申請が最も安心です。
いずれにせよ、書類に不備があると交付に時間を要してしまいます。特に顔写真のサイズや映り(顔が見えない・確認できないようなものはNG)によってに問題があるケースも多いので、申請前に再度確認を行ってくださいね。
申請には何が必要?
必要書類は本人確認書類が必要です。免許証、パスポート、療育手帳から一点、または年金手帳や保険証などから二点。元々顔つきの証明書を持っていない人でも申請が可能なので、安心して下さいね。
ただしこれだけでは申請ができません。「申請書ID」というものが必要不可欠となってきますが……こちらがどこにあるか分からない人も多いはず。通知カードを受け取った際、「交付申請書」が同封されていると思いますが、そこに記載されています。もしなくしてしまった際は再発行が可能です。
ネット申請ならこれらが揃えばOK。郵送なら写真を送ることを忘れないようにしてください。
パスワードの管理に注意
特別給付金の申請で、パスワードを5回間違えるとロックが掛かるなんてお話もありました。ロックが掛かるだけでなく、変更は役所に出向かなくては行えませんので、そういった点は気をつけなければなりません。
マイナンバーカードにはパスワードが4つ(!)もあり、それぞれ目的によって使用するパスワードが異なってくるのです。さすがは公的な証明書、取り扱いも厳重に行わなくてはなりませんね。
これらは全てメモをするなど保管し、いざという時すぐに使えるようにしておきましょう。スマホのメモ機能に登録しておくと、すぐに思い出せて便利です。
3.マイナンバーカードを利用しよう
要注目のマイナポイントとは?
マイナポイントとはキャッシュレス決済を使うことによって獲得できるポイントです。代表的なキャッシュレス事業者はPayPay、WAON(イオン)、Suicaなど、私達がよく使うものばかり!これらを利用して決済するだけで、マイナポイントが還元されるしくみとなっています。
今のところ還元率は25%とかなり高め!キャッシュレス決済で20,000円利用すると、最大で5,000円分の還元があるため、マイナンバーカードを持っているなら絶対に利用したいシステムですよね。
マイナポイントを受け取るにはアプリにて「マイキーID」の設定を行う必要があります。そこからキャッシュレス決済の方法を選び、カードと紐づけをするだけ。普段は現金派の方も、これを機にキャッシュレス決済を導入してみるのもアリでしょう。
マイナポイントがお得にもらえるキャンペーンは2020年9月から2021年3月までです。マイナンバーカードを既に持っている方も、この機会にキャッシュレス決済と紐づけてしまいましょう。
コンビニで便利なマイナンバーカード
今まで住民票の取得や印鑑証明の登録には、役所に出向かなくてはなりませんでした。マイナンバーカードを所持していれば、コンビニで簡単に発行・登録ができることを知っていましたか?
住民票記載事項証明書や戸籍証明書なども簡単に発行できるため、わざわざ役所へ行く・取り寄せる手間が省けます。また利用登録さえ行えば、本籍地の戸籍謄本の発行も可能。本籍が地方や遠方にある場合って、取り寄せるのにすごく面倒だったりしますよね。それが気軽に手に入るのは、非常に便利なことでしょう。
例えばパスポートを急ぎで発行したいのに戸籍謄本が手元にない。本籍地も近くではない場合は、諸々と時間がかかってしまいます。そんな時にマイナンバーカードさえあれば、ずいぶんとラクになるはずです。平日にわざわざ休みを取って発行手続きをしにいかなくて済むのも、助かりますよね。
使い方はとってもカンタン。マイナンバーカードをコンビニにあるマルチコピー機に読み取らせるだけ。しかも役所で発行するよりも手数料がお得なんです!
マイナンバーカードで、生活をもっと便利に!
マイナンバーカードがあれば、生活がぐっと便利になります。面倒だった書類の発行もラクになるのは大きいでしょう。発行には一か月ほどかかってしまいますが、一度手にすれば様々な場面で使えるようになります。マイナポイントも取得できるこの機会に、ぜひ申請してみてはいかがでしょうか?
今後も増えるサービスいろいろ
マイナンバーカードがあると利用できる、あるいは簡便化できるサービスが、今後はますます増えてきます。たとえば銀行での口座開設やオンラインバンキングなどは、銀行との書類のやり取りが、ほぼマイナンバーカード1枚で済ませてしまえるようになります。
パスポートの発給も簡単になります。今は戸籍謄本と住民票と写真をそろえなければなりませんが、今後はマイナンバーカード1枚でOKに。
また、健康診断や公共施設の予約、災害時の避難者確認や救急支援などにも、マイナンバーカードを活用するシステムを導入していく自治体は増えてくるそうです。
マイナンバーカード、持っておいて損はないと思いませんか?