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初めての住宅リフォームをする前に!失敗しない業者選びなどを学ぼう!

初めての住宅リフォームをする前に!失敗しない業者選びなどを学ぼう!

マイホームを購入すると、10〜20年に一度は必ず経験する「リフォーム」。これから長く住んでいく大切な住まいだからこそ、マイホームを修繕してくれるリフォーム業者の選び方はとても重要です。今回は、初めてリフォームをする人向けの業者選びのポイントをいくつか紹介をしていきます。

Orihihc

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建築士を目指して修行中!


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目次

1.よくあるリフォーム失敗原因の多くは「業者選び」

夢のマイホームを購入してから早20年。床やキッチンなど家の至る箇所が痛んできた為、初めての住宅リフォームを検討中の人も多いのでは無いでしょうか。

よくあるリフォーム失敗原因の多くは「業者選び」にあると言われています。ここでは、初めてのリフォームを絶対に成功させる為に心得ておくべき「業者選び」の仕方について紹介をしていきます。

打ち合わせをする作業服の男性

リフォームを金額だけで決めてしまうと…

リフォーム会社を選定する為に、いくつかの会社に見積もりを依頼する事を「相見積(あいみつもり)」と言います。相見積をする業者数は一度のリフォームにつき3~4社程度が一般的と言われていますが、どのような点を基準として相見積の中から業者選びを行えば良いでしょうか。

多くの人の回答は、「いくつかの業者の中で一番価格が安い業者に依頼をする」です。理由は、「リフォームはどこの会社に依頼しても同じ内容だから」という事です。

しかし、それはリフォームの大きな盲点となります。リフォームで扱う商材は、メーカーや品番が同じであれば、基本的にどこで仕入れても品質は変わりません。しかし、その商品を現場で職人さんがどのように施工するかに寄り仕上がりは全く異なります。

例えば壁紙の場合だと、貼るのが上手な職人さんであれば、壁紙同士の継ぎ目が目立ちにくくとても綺麗な仕上がりとなります。逆に、施工の早さを重視するあまり丁寧さにかける職人さんの場合は、壁紙同士の継ぎ目がくっきり現れてしまったり、平らなはずの壁が凸凹して見えてしまったりと、あまり満足のいく仕上がりとならないケースもあります。

これらの違いが出てしまう一つの要因として、「職人さんの手間賃や現場経費を削減している」という点が挙げられます。いくら金額が安くお財布に優しかったとは言え、これでは折角のリフォームが台無しです。ですから、業者選びをする際は価格だけで選ばない事が第一条件となります。

壁紙の下地処理をする女性

リフォームは大手会社だから安心?

リフォーム会社を選ぶ基準として、「ネームバリュー」を挙げる人も多いと思います。全国的にテレビCMを放送しているような名の知れた大きな会社であれば、安心だろうと。

近年では、大手の不動産業者や家電量販店、ホームセンター等の多くの業界がリフォームに参入しています。これらの企業の多くは、リフォームを専門的に扱う工務店等を下請けに使い、会社自体は集客窓口になっているケースが多く、顧客からの「中間マージン」を利益としています。

これですと、施工の品質が下請け業社に左右されるだけではなく、中間マージン分の費用が上乗せされて割高になってしまいます。また、テレビCM等のメディアを使った広告は、高額な宣伝費用が必要です。それらの経費も見積金額に数%乗せられているという点も覚えておきたいところです。

「大手会社だから安心」とは思い込まず、発注方式など表に現れて来づらい点も事前に細かく確認する事が重要です。

見積書

2.リフォーム業者選びの基準とは

リフォーム会社の種別

業者選びの基準をより理解しやすくする為、まずはリフォーム会社の種別とそれぞれの特徴について紹介をして行きます。ここでは、主に8つの形態について記載します。

・工務店
設備屋や電気屋等、様々なジャンルの職人をまとめてリフォーム全体を管理している会社を一般的に「工務店」と呼びます。インターネットやTVを媒体とした広告宣伝はあまり得意としませんが、地域に根付いた昔ながらの手法で、近隣住民や紹介等を主として顧客を獲得しています。腕の良い職人さんを集めた工務店に出逢えれば、最も質が良く安価にリフォームが可能でしょう。

・リフォーム専門会社
その名の通り、リフォームを主として事業を展開している会社です。近年、都市部近郊を中心として増加傾向にあります。工事規模は、小規模なリフォームから「リノベーション」と呼ばれる大規模修繕に至るまで多岐に及び、設計・施工形態も会社によりまちまちです。個性的なリフォーム事例は建築雑誌やTV等のメディアに取り上げられる事もしばしばあり、オンリーワンのリフォームを望む顧客層に指示されています。

製図をする女性

・設計事務所
建築家が営む設計事務所では、標準では採用しないような自由度の高い設計や商品も頻繁に用いられます。その為、ワンランク上のこだわりのある空間を創りたい人向けです。しかし、多くの設計事務所は施工までは請け負っていません。その為施主が施工会社と直接契約を結び、設計料をいくらか設計事務所に支払う等の仕組みもあります。全てに共通して言える事ですが、デザインにこだわり過ぎて金額が高くなり過ぎてしまう点には注意が必要です。

・ハウスメーカーや大手ゼネコン
一般的に新築戸建て住宅事業をメインとし、全国規模で展開を行うイメージの強いハウスメーカー。近年では、リフォーム事業に力を入れる会社も増えています。自社で新築したOB客への客付以外にも、高いネームバリューを活かし新規顧客獲得も盛んです。ただ、先述した様に施工は工務店等に一式発注しているケースが多い為、総じて価格が高くなりやすい事が特徴です。

・家電量販店やホームセンター
近年増加傾向にあるリフォーム形態の一つです。基本的には自社で販売している商品をメインとしたリフォームを、比較的安価に提供出来る事を強みとしています。店舗によっては家具・家電までトータルで取り揃える事が可能な為、あちこちのお店に行くのは面倒な人にはお勧めです。しかし、取り扱い可能な商品は量産品に限られる場合が多く、オンリーワンのリフォームをしたい人には不向きかも知れません。

作業着姿の男性と打ち合わせ

・住宅設備メーカー
キッチンやバス、トイレ等の住宅設備メーカーが、自社の設備を取り扱ったリフォーム提案をしている形態です。大規模修繕というよりも、設備交換をメインとした部分リフォームを検討している人向けです。お目当ての設備メーカーがあるのであれば、一般的な価格よりも安価に質の良い商品が手に入ります。住宅メーカーの看板を背負ったフランチャイズ形態を取る店舗もある様です。

・電気・ガス・水道等の設備工事店
それぞれの得意分野を中心とした設備工事をメインとしたリフォームを行っています。リフォーム内容のデザイン性や質よりも工事量を重視する傾向が強く、個別の単価を見ると安価に抑えられるケースが多いです。ただし、工事内容によっては得手不得手がある為、施工不可能な工事も予測されます。

・塗装・内装・屋根・板金・タイル等の専門工事店
それぞれ専門とする工事内容に限定して請け負っている形態です。職人さんが自ら窓口で経営している場合も多く、リフォーム内容が限られている場合は検討しても良いでしょう。価格は比較的安価ですが、施主が工種毎にそれぞれの業種と契約を交わさないとならず、大規模修繕には不向きとなります。

以上8つのリフォーム会社の種別について取り上げました。それぞれ強みとする部分が異なる為、工事内容や規模によって使い分ける人も多いようです。

図面と建材見本

リフォーム業者を選ぶ上でおさえたい3つのポイント

リフォーム会社の市場についてある程度理解が出来たところで、ここからは、具体的な業者選びの基準を紹介していきます。あくまで目安ですが、大きくは以下の3点を重視して選ぶと、良い業者さんと出会える確率が高くなります。

・社歴が一定以上である事
目安として、10年以上その地域に根付いて経営している会社であれば、今まで仕事が滞りなく出来ていたと予測出来る為、問題ない業者と捉えて良いと思います。逆に、評判が芳しくないリフォーム会社は5年前後で撤退をしているケースが多いです。10年間存続し続けているという事は、相応の人材(優秀なスタッフや職人さん)や、資本を抱えている証拠です。安心して工事を任せられると考えて良いでしょう。

・自宅からの距離が近い事
リフォームが終わってからも、サッシや建具の不具合、水漏れ等細かい問題は諸々出てくるものです。そんな時に、すぐに駆けつけてきてくれるかどうかが実はとても重要です。具体的には、自宅から車で片道30分圏内にあるリフォーム会社が望ましいです。距離が近ければ、施工中も工事担当がマメに現場に足を運んでくれ、トラブル等も早期に解決しやすくなるからです。

・個人邸のリフォームを専門業(若しくは得意)としている事
リフォーム会社の形態によりそれぞれ特徴が異なる点については先述しました。会社毎に強みとする点は異なりますが、自宅のリフォームの場合は出来れば個人邸のリフォームを専門業(若しくは得意)としている会社に依頼をするのがベストです。理由としては、リフォームは新築と違い施工方法が一辺倒ではないケースが多く、圧倒的なノウハウと経験の量が必要な難しい仕事であるからです。リフォーム事業が発足されて間もない場合、経験不足や安定した職人さんが確保出来ないといった理由により、問題が発生してしまう可能性があります。そのような事態をなるべく回避する為には、個人邸のリフォームにある程度実績のある会社がどうか、事前にHP等でチェックしましょう。

作業着の男性と話す女性

3.いざリフォーム会社を選ぶ際に活用したいツール

リフォーム会社紹介サイトを活用しよう

これから実際にリフォーム会社を探す際に、より効率的に早くリフォーム会社を探す為に活用したいのが「リフォーム会社紹介サイト」です。インターネット上には様々な紹介サイトがありますが、広く知られるのが「ホームプロ」と呼ばれるサイトです。

こちらのサイトは、10年連続利用者数がNo.1(2019年2月リフォーム産業新聞による)となっており、全国約1,200社が加盟しています。「リフォーム会社の探し方が分からない」という方は、このような紹介サイトをまずは活用してみる事をお勧めします。

サイトを活用する最大のメリットとしては、「一定の加盟基準をクリアした会社のみ掲載されている」という点です。加盟基準はサイトにより異なりますが、表面上では分かり得ない会社の実態を代わりにサイト運営側が審査してくれているので、少なくとも悪徳会社を紹介されるという事はまずあり得ません。

ホームプロでは、「サービス提供に必要な資格・許可を有している事」や、「建築関連法規・消費者契約法等に過去2年間処罰を受けていない事」等を加盟基準の一部として定めています。

また、このようなサイトには、「リフォーム費用の相場」や「リフォーム成功ノウハウ」等の記事を掲載しています。実際に業者に見積もりを依頼する前に、このような記事から消費者が事前知識を得る事は非常に大切な事です。

国が定める安心リフォーム会社の認定とは

消費者が安心して事業者を選ぶ為に国が設けた基準の一つとして、「住宅リフォーム事業者団体登録制度(国土交通大臣登録)」というものがあります。

これは、一定の要件を満たした住宅リフォーム事業者の団体を国が登録・公表する事で、リフォームを行う環境の整備を図る目的で2014年9月に創設された制度です。

こちらの制度には現在、2019年4月26日時点で15の団体が登録されています。この登録団体に加盟する各リフォーム事業者は、団体を通して研修を受講したり、情報提供や指導を受ける事が出来ます。制度の仕組みについては、以下の動画で詳しく紹介されています。

▼制度の説明動画(約1分)

住宅リフォーム事業者団体登録制度

検討中のリフォーム会社が15の登録団体のいずれかに所属しているのか、またどのような団体に所属し指導を受けているのかを事前に確認してみましょう。そうする事で、国から認められた団体に属する企業であるという安心感が得られます。また、所属団体を知る事で、企業の経営方針や企業理念等も確認する事が可能です。

失敗しないリフォームは信頼関係作りから

一口に「リフォーム会社の業者選び」と言っても、依頼先は様々であり、それぞれに性質が異なります。金額・設計・設備・施工内容等、依頼先によってリフォーム内容が大きく変わってくる場合もあります。

同じ物が一つとして無いのがリフォームの面白さであり難しさでもありますが、一番大切な事は、全ての内容に納得出来たかどうかです。納得出来るリフォームを行う為に一番重要な事は、納得出来る業者選びを出来たかどうかです。

ただ、一点忘れてはいけない事が、業者選びはこれから始まるリフォームの序章にも過ぎないという点です。契約を交わした後には工事内容の細部に至るまで一つひとつ商品を選定していきます。全てが確定してから着工し、何日間、何ヶ月間の工事期間を経てやっと引渡しとなります。

そして、引き渡しを終えてからがリフォーム会社との本当の付き合いとなります。その為、心に決めた一社と、その担当者との間で永く信頼関係を形成していけるかどうかが、リフォーム成功の一番の鍵となります。

この記事がその為の少しでも参考になれば幸いです。

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