
はじめての幼稚園は何を基準に選ぶ?自分の子どもにベストを見つけよう!
2020.06.04 | 64view
子供が2歳を迎えると、幼稚園探しが気になりますよね。はじめて親と離れ、集団生活を送る幼稚園。長い時間を過ごす場所だから、「子供にとってベストの幼稚園を見つけたい!」と願う人がほとんどでしょう。今回は、失敗しない幼稚園探しのポイントを紹介します。
目次
1. 気になる幼稚園をリストアップ
幼稚園を探す方法は大きく3つ
・インターネット
まず、一番手軽な方法は、インターネットです。未就園児を抱えて、幼稚園に足を運ぶのは時間も体力も消費します。幼稚園によっては、園生活をブログで綴るなど、かなりホームページが充実している場合もあるので、しっかり目を通しておきましょう。
また、ホームページは、その幼稚園のITリテラシーを表しているとも言えます。つまり、ホームページが分かりやすく、頻繁に更新されていて、コンテンツが充実していると、幼稚園との連絡や写真の購入方法が、アプリやメールなどITを利用していて、ラクで簡単である場合が多いです。逆に、ホームページがない、あっても更新が止まっている、分かりにくいなどの場合、幼稚園との連絡は電話、写真の購入も園での掲示など、昔ながらの方法で、労力がかかる可能性があります。
・子育て広場
地域の子育て広場は、子供に関する情報が集約されており、効率よく情報を集めることができます。媒体は昔ながらのチラシがほとんどですが、幼稚園コーナー、食育コーナーなど、情報も整理されているので分かりやすく、新しい情報がどんどん入ってきます。
また、広場のスタッフに相談できることも大きな利点です。場合によっては「〇〇幼稚園なら、通っている人が今日来ているから、話をしてみる?」と、実際にその幼稚園に子供が通っているママを紹介してくれることもあります。さらに、「幼稚園座談会」「幼稚園の疑問をみんなで話そう」など、幼稚園についての情報交換のイベントが開催されることもありますので、今まで一度も子育て広場を利用したことがない方も、ぜひ一度は足を運んでみることをおすすめします。
・口コミ
生きた情報として、やはり口コミの力はあなどれません。ホームページや子育て広場に置いてあるチラシは、あくまでも幼稚園側が伝えたい情報。実際に幼稚園に子供が通っている保護者が、どう感じているかを知る方法は、口コミしかないと言ってもいいでしょう。
子育てママのネットワークはすごいので、何人かの知り合いに声をかければ、どこかで知りたい情報を持っているママにたどり着くはずです。友達が少ないからとあきらめず「〇〇幼稚園ってどうかな?」と、まずは身近なママに聞いてみましょう。この時、注意したいのは、現在、その幼稚園に子供を通わせているママは、今から転園はできないので、その幼稚園の良いところばかりを教えてくれる可能性があります。機会があれば、卒園したママにも話を聞いて、その幼稚園の悪い点も教えてもらいましょう。
実際の幼稚園を見る方法3つ
・園庭開放
園庭開放は、通年で定期的に実施している幼稚園が多いので、ぜひ利用しましょう。その幼稚園の遊具が安全か、子供がのびのび楽しんで遊べるか、を見ることができます。また、園庭開放に来ている親子は、その幼稚園に気軽に来ることができるということから、周辺に住んでいて、入園する可能性が高いので、もしクラスメイトになったら、お付き合いができそうか、雰囲気や印象を確認しておきましょう。
・見学会
4月以降になると、次年度の入園予定の親子に向けて、多くの幼稚園が見学会を実施します。内容は、幼稚園によって異なりますが、施設や保育中の子供達を見学する場合がほとんどで、説明会も同時に行うこともあります。
見学会の日程は少なく、すぐに予約でいっぱいになることがあるので、気になる幼稚園のホームページ等は、頻繁にチェックしておくようにしましょう。また、見学会を実施しない幼稚園でも、問い合わせると、個別に対応して見学させてくれる園もあります。
・イベント
イベントには2つあります。1つは、運動会や作品展など、在園児以外の誰でも見に来ることができる行事です。幼稚園の行事への取り組み方、子供や保護者への対応の仕方などを見ることができます。初めから終わりまでずっといる必要はありません。ほんの10分程度でもいろいろな発見があるので、ぜひ足を運びたいところです。
もう1つは、地域の一般親子に向けたイベントです。たとえば、「リズム遊び教室」「積み木遊び体験教室」など、幼稚園ごとにかなり特色があります。先生たちの雰囲気や子供への接し方、保育の姿勢などをみることができます。
気になったらプレ幼稚園に参加しよう
いくつか幼稚園を調べてみて、現実的に入園を考えられる幼稚園が絞れてきたら、プレ保育に参加してみましょう。プレ保育というのは、未就園児向けに、幼稚園生活へのステップとして開催されている教室で、一般的に年度の初めに募集があります。
開催頻度は数回/年~数回/月まで様々で、内容も親子分離か親子同室か、お弁当の有無など、各園により異なっています。幼稚園によっては、とても人気があり、募集してすぐに定員に達してしまうこともあるので、早めにチェックしておきましょう。なお、小規模な幼稚園だと開催していないこともあります。
2.ベストな幼稚園か見極める
チェックしておきたい幼稚園の保育方針3つ
幼稚園の情報を得る手段をいくつか紹介しましたが、では、その情報のどこに注目して幼稚園をチェックすればいいのでしょうか。家庭の方針によって、差があると思いますので、ここではどの家庭でも、チェックしておいたほうがいいポイントを紹介します。
・勉強系orのびのび系
家庭の教育方針、あるいは子供の特性に合わせて、勉強系かのびのび系かに大きく分かれます。前者の場合は、知育・ひらがな・計算・鼓笛隊・音読など、決められたカリキュラムがあり、それに従って集団行動をする時間が多くとられます。「小さな子供にはかわいそう」と思う人もいるかもしれませんが、子供によってはこういうカリキュラム通りに過ごすことが好きな子もいます。
一方、後者の場合は、決まったカリキュラムがあまりなく、教室や園庭などで自由に過ごす時間を多くとっています。自分でどんどん好きなことを見つけて遊ぶことのできる、好奇心の強い子供には、楽しい時間となるでしょう。
・体操
最近は、保育時間中に専任の講師を呼び、体操を実施している幼稚園も多くあります。その内容や目標とするレベルは様々で、「卒園までに全員〇〇ができるようになる」「身体を動かすことを楽しむ」など、各園によって異なります。当然、目標とするレベルが高いほど、子供の努力が必要になり指導も厳しくなるため、子供が途中で嫌になってしまう可能性も高くなります。子供の性格と運動能力、親が求めるレベルを考慮する必要があります。
・英語
小学校で英語の授業が始まったこともあり、ネイティブの先生を呼んで、英語教室を実施する幼稚園も珍しくなくなりました。ゲームや歌で英語を楽しむことを目的にしている場合が多く、民間の英語教室と同じレベルまでを求めることはできませんが、英語に親しむという点では、十分意味がある時間です。
チェックしておきたい幼稚園のサービス3つ
保育内容だけではなく、サービスもチェックしておきましょう。在園時の親の負担が大きく変わってきます。弟・妹がいるか、働いているか、妊娠中か、など親や家庭の状況によって重視するポイントは変わってきます。
・通園手段
送迎・通園バスの2つがあります。さらに、送迎の場合、徒歩・自転車・車の3つがあります。自転車の場合、雨の日はどうするか、車の場合、駐車場はあるか、調べておく必要があります。また、通園バスの場合、自宅近くのルートを通っているか、通っていなければ自宅近くまで来てくれるかを確認しましょう。
・給食の有無
お弁当のみ・お弁当の日と給食の日がある・完全給食・基本的にお弁当だが給食も注文できる、など園によって様々です。親が働いてる、きょうだいがいるなど、お弁当作りを負担に感じる場合は、給食がある幼稚園がおすすめです。また、家では同じものしか食べてくれない…など食に悩みがある場合も、友達と一緒の給食だとすんなり食べてくれることもあります。
逆に、添加物が入っていない食品がいい、手作りのものを食べさせたい、というこだわりがある場合は、お弁当の幼稚園を選ぶほうがいいでしょう。
・預かり保育の充実度
働いている、あるいは入園後に働こうと考えている場合は、預かり保育についても確認しておきましょう。単に実施しているかどうかだけではなく、長期休みや早朝は実施しているか、延長は何時までか、利用者はどれくらいいるか、どのように過ごすのか、などできるだけ詳しく聞いておくと、いざ預けるときも安心です。
意外に盲点?親の関わり度合い
見落としがちですが、親の関わり度合いも重要なポイントです。具体的には、係や委員はどれくらいの頻度で回ってくるのか、どんな仕事内容なのか、親同士の懇親会はあるのか、などです。
幼稚園によっては、親同士のかかわりあいが密な場合もあります。人によっては、気疲れしたり、トラブルに発展するリスクがあり、自分はどう幼稚園と関わっていきたいのかを十分考える必要があります。
3.幼稚園が決まったら
幼稚園の手続き関係は忘れずにしっかり確認
入園したい幼稚園を決めたら、次は、入園に関する手続きです。大体の流れは、願書をもらう(10月)→願書提出(11月)→制服採寸・入園説明会(~2月)→体験入園(3月)→入園式(4月)です。
日程を調べ、きちんとスケジュール帳に書いて、漏れがないように気を付けましょう。もちろん、一番大事な入園日も必ず確認し、必要なら、仕事を休みにしておきましょう。
幼稚園グッズの用意は早めにしよう
幼稚園に入園するにあたって、用意しなければならないものはたくさんあります。手提げカバンや上履き入れなど、購入することも可能ですが、手作りしたいのであれば早めに着手しておくと、焦らずに仕上げることができます。ただ、サイズや形などは、入園説明会で詳しい話があるので、その前に作ってしまうと、間違えた場合は二度手間になっていまします。必ず、入園説明会後に作りはじめましょう。
また制服や、園経由で購入した物品なども、届き次第、名前をつけるという作業が待っています。クレヨンや道具箱に名前を書いたり、体操服に名前を付ける作業は、思っているより時間がかかります。後回しにせず、早めに取り組みましょう。
子供が入園を楽しめる工夫をしよう
初めての幼稚園。親もドキドキしますが、なにより一番緊張しているのは子供です。入園初日をできるだけ、楽しく笑顔で迎えることができるように、入園が決まったら、日頃から「幼稚園は楽しいところだ」と思わせるような工夫を、生活の中に取れ入れることをおすすめします。
具体的には、「幼稚園がテーマになっている絵本を読む」「通園予定の幼稚園のイベントや園庭開放に連れていく」「お弁当を食べる練習をする」「洋服を着替える練習をする」「幼稚園に行ったらなにがしたいか話をする」などです。
ただし、幼稚園に不安を抱いているような場合には、無理に幼稚園の話題を出したり、「楽しみだね!」と押し付ける言い方はしないようにしましょう。ますます、幼稚園に対して嫌だというイメージを抱いてしまう可能性があります。
期待も不安もあって当たり前
どんなに情報を集めても、どんなに考えて決めても、どんなに準備をしても、初めての幼稚園は親も子供も不安でいっぱいです。しかし一方で、それは「何が起こるか分からない」という未知の世界に対する期待の裏返しでもあります。
幼稚園の3年間は、子供の成長が著しい時期。「うちの子は〇〇だから…」と決めつけず、幼稚園でたくさんの「初めて」を子供に経験させ、失敗も涙も、受け止めてあげて下さいね。たくさん泣いて笑った先に、たくさんの発見と成長があるはずです。

幼稚園教育要領ハンドブック―イラストたっぷり やさしく読み解く (Gakken保育Books) | 隆, 無藤 |本 | 通販 | Amazon
¥1,760(税込)
9年ぶりに改訂された幼稚園教育要領を、イラストを多用しながら、わかりやすく読み解くハンドブック。
改訂のポイントが簡潔に分かるページや、幼稚園教育要領を読み解く上でのキーワードを解説したページもあり、実践例もたっぷり。