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初めて「サービス接遇検定」にトライするには?概要と受検のコツを伝授します

初めて「サービス接遇検定」にトライするには?概要と受検のコツを伝授します

様々な業界や職業がある中で、最も従事している人が多いのはサービス業だと言われています。実際にお客さんを相手にする接客業では、ある程度の常識やマナーが必要になりますね。そんな、接客を生業としている人に人気でおすすめなのが、サービス接遇検定。まだあまり広く知られていないこの資格について、お教えします。

みかんサンド

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目次

1.サービス接遇検定とは?

正直、あまり知名度の高くない「サービス接遇検定」。実は、秘書検定などを主催している、公益財団法人 実務技能検定協会による民間資格です。まずここでは、サービス接遇検定とはどのようなものなのか、その概要を見ていきましょう。

試験概要

サービス接遇検定とは、サービス業務に関する心構え対人心理の理解応対技術態度や振る舞いなどが審査される検定で、3級、2級、準1級、1級と4つのレベルに分かれています。6月、11月の年2回実施され、北海道から沖縄まで全国の会場で受験することができます(第49回は全30カ所)。

全ての級が、「理論」と「実技」に領域区分されており、それぞれで60%以上得点すると合格となります。3級から2級は選択問題(マークシート式)と記述式、1級は全て記述式で、二次試験として面接試験があります。準1級は面接試験のみですが、2級試験に合格していることが準1級合格の条件なので、少し注意が必要です。各級、ダブル受験またトリプル受験も可能です。

どのような人におすすめ?

サービス接遇検定に、受験資格はないためどんな人でも受験することができます。サービス業界に従事している人、これからサービス業界で働きたいと思っている人はもちろん、サービス業に限らず、日常的に対人の業務が多い人などにもおすすめです。実際に受験者が多いのは、鉄道、ホテル、金融、運輸、病院などで勤務する人、また美容、ファッション、航空、医療、観光などの専門学校生です。

買い物、旅行、病院での診察など、私たちは日々、あらゆるところで接遇のサービスを受けています。自分がお客として受けてきたサービスが、どのような心構えや技術を持って行われてきたのかを学ぶというのも、おもしろいのではないでしょうか。

今まで受けてきたサービスを再認識できる

各級のレベルと出題範囲

全級に共通している出題領域は、「サービススタッフの資質」「専門知識」「一般知識」「対人技能」「実務技能」の5つです。

3級は、サービス接遇の初歩的な知識と技能を持つことを目指します。選択問題が多く、不適当なものを選ぶものが多い傾向にあります。「求められる感じの良さとは」「正しい敬語の使い方」「要望にすぐ応えられない場合の対応」などといった問題が出題されます。

2級は、基本の知識を応用する力を身に付けることを目指す級です。3級よりも記述式の問題が多くなり、留守番電話の対応、料理の配膳の仕方といった知識も必要です。

面接試験のみの準1級は、基本言動や接客応答ができることを目指しています。特に言葉と態度が重要で、「いらっしゃいませ」と言ってお客様を迎えるときのお辞儀をする、販売スタッフとして商品の模擬販売をする、などを行います。

そして1級は、セールストークなどを含めた高度な技術を身に付けることを目指します。「相手を思いやった対応とは」といった、一見漠然としたような内容の記述や「円安の影響とは」など、一般知識として必要な知識もレベルが高くなります。二次の面接試験では、1~2分ほどの電話セールスや、対面販売のロールプレイを行います。

高度なセールストークは1級の技術

2. サービス接遇検定合格に向けて学習しよう

サービス接遇検定に興味を持ったら、早速チャレンジしてみましょう。検定のチャンスも多く、ハードルが比較的低い検定であるため、思い立ったらすぐ挑戦できるのがメリットです。

初めてでも、2級からチャレンジ

接客を受けた経験がそのまま活かせる

4レベルあるので、どこから挑戦するかは少し悩ましい点かもしれません。初めてだから、と3級からトライしたくなる気持ちもわかるのですが、よっぽどの理由がなければ、2級以上から始めてOKです。

と言うのも、先述したとおり私たちは日々、「サービス接遇」をお客として受けていますし、社会人として働いているならば、少なからずとも同僚や上司、部下、取引先やお客さんなどといった対人関係があります。そういった普段の経験から得ている知識があり、それによって答えられる問題も多いためです。特に上級を目指したい方や、普段サービス業に携わっている人などは、2級と準1級のダブル受験もおすすめします。

自分のレベルに自信がない、それでも3級から始めた方が良いのでは…?準1級にいきなり挑戦して大丈夫かな、と気になる人は、検定の公式サイトで出題例と解答解説を見ることができます。まずはそれで、自分の力を試してみてはいかがでしょうか。

学習方法は?

では、受検に向けた学習はどのように行えば良いのでしょうか?

ずばり、独学がベストです。普段の生活から得ている知識、経験がある分野であるため、問題形式に慣れていくことと、不足している知識を補うことさえできれば、少なくとも2級ならば十分合格できる範囲だからです。特に2級は、毎回の出題傾向はあまり変わらないため、過去問を繰り返し解くことで出題パターンをつかむことが、効率の良い学習方法です。

必要なのは、テキストと、過去問題集の合計2冊でOK。テキストを一通り読み、後は過去問をひたすら解きましょう。わからないところや、もう一度確認したい点は、テキストに戻って確認してください。受検まであまり時間がない場合や、社会人経験・サービス業界経験が長い人は、過去問題集だけで問題ないでしょう。

民間からテキストがいろいろ出ていますが、実務技能検定協会から出ている「サービス接遇検定2級公式テキスト」を使用するのが1番確実です。

サービス接遇検定2級公式テキスト (ビジネス系検定) | 公益財団法人 実務技能検定協会 |本 | 通販 | Amazon

¥1,430(税込)

過去問題を例示しながら、同検定の審査基準を解説しました。5肢択一の過去問題の解説は、適当・不適当となる根拠を丁寧に説明しており、一層の理解力がつきます。また,身に付けた知識を別角度から確認できるよう、「サービススキルワンポイント」や「Case study」を設けました。さらっと読むだけでもサービスマインドが磨かれます。

なお、独学だと不安、わからないところを教えてもらえるサポートがほしいという人には、ユーキャンの通信講座がおすすめです。テキストや過去問題集一式の他、メールで質問ができるサービスなどがついて、受講料は35,000円です(受検料は別)。

3.サービス接遇検定を取得した後は

最後に、資格を取得するときに気になる、取得後のキャリアについてお話しします。サービス接遇検定を取得することで開ける未来は、どのようなものなのでしょうか。

就職や転職には使えない

残念ながら、サービス接遇検定を取得したことで就職や転職が有利になることは、ほとんどありません。これは、仮に最難関の1級を取得していたとしても、です。サービス業や接客業に必ず必要な資格ではないこと、あまり知名度が高くないことが理由として挙げられるでしょう。ある程度の基本的知識が身についていることの証明にはなりますが、資格を持っていることよりも、実際に接客や接遇のスキルと経験があることの方が重要なのが、現実です。

資格を取ったからといってホテルマンになれるわけではない

取得することではなく、実践して活かすことを目的に

では、サービス接遇検定を受検すること、取得することは全くの無意味なのでしょうか?

いえ、そんなことはありません!これからサービス業や接客業を目指す人にとって、基本的な知識を身につける方法としては非常に有効です。また、実際に接客業務に携わっている人にとっては、忙しい中だと忘れがちで、あまり振り返って考えることのなかった、サービスに対する心構えや技術の基本に立ち返って学び直すことができます。重要なのは、サービス接遇検定の受検を通して学習したことを、実務で活かすこと。知識を得た先にどうなりたいのか、それを活かす努力をどのようにするのかを考え、試験に合格することを最終目的としないようにしましょう。

様々な分野で活躍できる人になるために

このように、サービス接遇検定は実務で使うことができてこそ活きる、サービス接遇の基本的知識が身につく資格試験です。その範囲はサービス業だけに留まらず、人と関わる仕事ならば必ず活かせる場所があります。

自分とはあまり縁のない資格だと思っていた人も、対人への心構えなどを見直す機会として、ぜひこのサービス接遇検定を利用してみてはいかがでしょうか。

笑顔はサービス業の基本中の基本!

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