
行政書士の勉強をはじめる方必見!行政書士を職業にして生きていく事とは?
2020.10.28 | 290view
現役行政書士が語る行政書士事務所を始める方法。取扱い業務が幅広い事が特徴の行政書士業務。しかし、事務所を構えても実際には直ぐにお客さんは来ません。初めて個人事業をする人が覚えておいた方が良い事。行政書士特有の業務内容から見えてくる利点、今後の可能性など、様々アドバイスをいたします。
目次
1. 行政書士になるには?
行政書士になるにはいくつかの方法があります。行政書士試験に合格した人、弁護士・弁理士・公認会計士・税理士となる資格を持っている人、そして公務員として一定期間行政事務を担当した人などが行政書士になれます。公務員から行政書士になる人で多いのが警察官OBです。そのため行政書士会と警察庁はとても仲が良いです。
国家試験に合格する方法が大多数
行政書士になるパターンとして最も多いのが、行政書士試験に合格して、行政書士会に登録するパターンです。特に若手の行政書士は20代のうちに試験に合格して、その後数年間社会人経験を積んだ後、行政書士になる人が多いです。
行政書士試験は絶対評価で、試験で基準点以上得点を取ると合格です。合格率は年度によって大きく変わりますが、平均すると10%前後で推移しています。難易度は1年間毎日7時間位真面目に勉強してなんとか合格するレベルです。試験は予想以上に難しいので、数年かけて合格する気持ちで勉強を始めても良いと思います。
実務経験は必要?
行政書士になれる資格を取ったら直ぐに行政書士になっても良いですが、実務経験が全くないと不安で、なかなか登録しようとしない人もいます。どこかの事務所で雇ってもらえれば良いですが、行政書士事務所の求人は少ないのが現状です。
経験を積める事はとても貴重な事なので、もし雇ってもらえる事務所があればラッキーだと思ってよいでしょう。他仕業の弁護士や税理士事務所の勤務経験も実務にとても役立つので、そちらの方の求人に応募してもよいかもしれません。
しかし、実務経験が全くなくても、行政書士としてやっていくことは可能です。事務所経営はあくまでも自分次第です。自分がどれだけ努力するかで成功するかは決まってきます。
開業前に準備しておく事は?
開業する場合は個人事業主となります。個人で商売する方法の実務本を読んで最低限の法律知識は持っておきましょう。経理や税金の知識、契約に関する基本事項などです。そして、自分で試しに会社の登記簿謄本を取得したり、建設業許可申請の実務本を読んで、行政書士業務の基本はマスターしておくと良いと思います。
特に建設業許可申請の仕方がわかれば行政手続の基本的な事が分かります。風俗営業許可や運送会社の営業許可の申請にも応用出来る事が多いのでとても役立ちます。これらは自分だけでも出来る事なので、自分で出来る事はなるべく人に教えてもらわないで自分でするようにしましょう。

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