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はじめて大学受験に挑戦する人がぜひ押さえておきたい予備知識

はじめて大学受験に挑戦する人がぜひ押さえておきたい予備知識

文部省は「高大接続改革」を標榜し、予見困難な時代に強く賢く生きることのできる学力・体力・人間性を備えた若者を育成するべく舵取りを進め、教育機関に協力を求めています。これを受け各教育機関は教育制度の改定・見直しを進めています。今回は今後の大学受験制度の動向、諸費用などについて見ていきたいと思います。

ニャートパイツ

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ニャートパイツ

記者・編集者として20年以上の実績があります。


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目次

3.学費がとても払えそうにない! どうしたらいい!?

学費の工面はどうする?

子供を大学に入れたいけど4年間で4~500万円、場合によっては1,000万円以上するところもあります。

「子供を大学にやりたいけれど、そんな額、とても払えそうにない」と途方にくれる保護者の方も多いことでしょう。そんな家庭に向けた救済制度がいくつかありますのでここで見ていくことにしましょう。

教育ローンを活用する

日本政策金融公庫の「国の教育ローン」を活用すれば、子供1人につき上限350万円まで借りることができます。

固定金利が年1.7%と低く、ひとり親家庭、または世帯年収500万円以下ならば金利が1.3%まで下がります。350万円を満額で借り、返済期間限度の15年をかけて返していくと毎月22,200円の返済額となります。

教育ローンでは連帯保証人がいない場合でも公益財団法人教育資金融資保証基金が保証機関になってくれます。子供を大学に行かせたくても金銭的余裕がない親にとってたいへんありがたいシステムになっており、これを利用しない手はありません。

奨学金を利用する

奨学金制度について知ろう

日本政策金融公庫の教育ローンと並行して、独立行政法人・日本学生支援機構の奨学金制度を利用することができます。奨学金は大きく分けて、「貸与型」と「給付型」の2つがあります。

「貸与型」奨学金は無利息型(第一種)と有利息型(第二種)の2つのタイプがあります。

学習意欲があり成績が優秀ではあるけれど、経済的に困窮しており修学が困難な学生に無利息型奨学金の対象となりますが、通常の場合、有利息型となります。この場合の年利は上限で3%になります(在学期間中に利息はつきません)。

「貸与型」と「給付型」の2つがある

「給付型」奨学金は、世帯主の年収が上限461万円までに適用される制度で、子供の成績が優秀だったり、進学先で学ぶ意欲があったりする場合には、最大70万円の授業料・入学金の免除あるいは減額、さらには年額約90万円の奨学金が支給されるというものです。

本来生活保護世帯の子供を支援するために作られた制度ですが、より多くの人が利用できるよう2020年に対象世帯の間口が広げられることになりました。

ちなみに教育ローンと奨学金の大きな違いは借主が違うということです。保護者が学費を借りるのが教育ローン、学生本人が学費として借りるのが奨学金ということになります。

低所得の家庭でも、親が教育ローンを利用し、子供が自ら申請して給付型奨学金を受けることができれば、学費の心配はかなり緩和されるのではないでしょうか。

大学に行くなら青春を楽しみ、かつ、将来の展望を拓こう

勉強をする男子

少子化が進んでいる一方で、大学進学率は上がっています。これは各大学が創意工夫して学生をしっかり集めているからです。

一方で国内の経済は停滞し、世帯の収入は上がっていません。むしろ下がっています。それでも学費は上がっています。

親は子供に充実した青春時代を送ってほしい、そしてよりよい教育を受け、学びを得ることで自らの将来の展望を拓いてほしいと願います。

とはいえ社会経験の場が著しく不足しており、まだ世の中のことが見えていない子供たちに、この大学生活のうちに将来の道を決めろというのは実際のところ無理があるでしょう。

それでも、文部省が高大接続改革においてさかんに提唱する「学力の3要素」、すなわち「①知識・技能の確実な習得」、「②思考力・判断力・表現力」、「③主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」を身に付けることができれば、どんな境遇にあっても自らの道を有意義に歩んでいけると思われます。

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ニャートパイツ

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