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福祉用具専門相談員をはじめるための資格とその仕事内容を紹介!

福祉用具専門相談員をはじめるための資格とその仕事内容を紹介!

福祉用具専門相談員は、高齢社会の世の中で、今後も活躍が期待される資格になります。実際に資格を活かして働くこともありますし、介護や医療の現場で働く人がスキルアップのために取得することもあります。福祉用具専門相談員に興味がある人のために、資格の取り方や、どんな場所で働くのかなど、まとめてみました!

ナミミナ

この記事のアドバイザー

ナミミナ

ディズニー好きの元教師


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目次

1.まず始めに、福祉用具専門相談員について知ろう!

福祉用具専門相談員とは?

福祉用具とは、車椅子や歩行器、手すりや電動ベッドなど「体に支障がある人が、日常生活を送れるようにサポートをする道具」です。例えば、足が不自由で移動が困難な人が車椅子を使えば、部屋の中の移動や買い物に行けますし、転倒のリスクがある人が手すりを使用したら、安全に歩くことができるようになります。

そんな福祉用具に関わるのが福祉用具専門相談員です。福祉用具の選定、使い方の説明、設置からメンテナンスまでを行う、福祉用具の専門職になります。福祉用具を使用する人はもちろんのこと、そのご家族、ケアマネジャーや介護福祉士、医師や看護師、作業療法士など、たくさんの人や職種と関わるお仕事です。

福祉用具専門相談員に向いている人とは?

たくさんの人と関わる職種なので、コミュニケーション能力が高い人が向いています。たくさんの職種が関わる中で、福祉用具の専門職は、福祉用具専門相談員だけです。福祉用具の知識を求められる中、自分の意見をしっかりと周りに伝えることができる力も必要です。

福祉用具は、日進月歩でどんどん新しい商品が出てきますので、日々の勉強が欠かせません。また、福祉用具が必要な人には、要介護者や障がい者、病気で体が不自由な人など様々です。その人の障がいの度合いや病気の症状に合った福祉用具を選ぶには、そういった方の体の仕組みや病気についての知識が必要です。自分で勉強をして、楽しみながら知識を増やしていける人が向いている仕事といえます。

2.福祉用具専門相談員の資格取得を目指そう!

「福祉用具専門相談員指定講習」を受講しよう!

福祉用具専門相談員に興味がある人は、資格取得を目指してみましょう!資格取得のためには、「福祉用具専門相談員指定講習」を受講する必要があります。これは、 都道府県知事の指定を受けた研修事業者が実施している講習になります。50時間のカリキュラムを受講後、終了評価(筆記)に受かったら、資格取得ができます。

受講会場は、研修事業者が開設している学校や、福祉用具のレンタル・販売をしている会社、大学など様々です。講習会が開かれる会場や日程は、各都道府県のHPや、研修事業者のHPにアクセスすれば確認できます。平日コースや土日コース、土曜日コースなどがあるので、平日しか休みがないという人でも、自分が行ける曜日で申し込むことができます。

しかし、毎月実施していなかったり、基本的に定員は数十名と少ないので、定員に達していれば希望の日時で申し込むことができない場合があります。そのため、受講の申し込みは早めにすることをおすすめします。会場については、一般社団法人福祉用具専門相談員協会のHPなどに紹介されていますので、ご参考ください。

一般社団法人福祉用具専門相談員協会
http://www.zfssk.com/

福祉用具専門相談員指定講習を修了していなくても、「保健師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、技師装具士」は、福祉用具専門相談員の業務にあたることができます。これらの国家資格を持っている人は、講習を受講する必要はないですが、知識を深めたいと思う場合は、受講するのもよいでしょう。

講習では、どんなことを学ぶの?

福祉用具専門相談員指定講習では、「座学」、「体験」、「演習」があります。

「座学」では、福祉用具や福祉用具専門相談とは何か?という初歩的なことから、介護保険制度や高齢者の身体の理解など専門的なことまで網羅されています。50時間のカリキュラムの内、多くの時間がこの座学に割かれます。教科書に沿って進められていくので、申し込んだ講習会によって違いは出にくいです。

「体験」は、実際に福祉用具に触れたり、操作をして理解を深めます。また、介護者と要介護者に分かれて、ベッドから車椅子への移乗方法などを学んだりします。福祉用具を使用する人やそれを介護する人の動きを知ることは、福祉用具の選定をする上で大切な知識になります。これらの体験は、申し込んだ講習会によって内容に差が出ます。学びたいことがある場合は、それを教えてもらえるのかどうかを事前に確認しておくとよいでしょう。

「演習」は、グループに分かれて行います。例を踏まえて、この人にはどんな福祉用具が必要なのかを考えたり、福祉用具選定のプランを立てます。実際に、福祉用具専門相談員が行う仕事内容なので、どんな仕事をしているのか体験することができます。

カリキュラムが終了したら、終了評価が行われます。50時間のカリキュラムで学んだことを試されるのですが、きちんと受講していれば分かる内容になっているのであまり気負うことはないですよ。この終了評価に受かれば、福祉用具専門相談員の資格を取得することができます。

3.資格を活かして、働いてみよう!

福祉用具専門相談員は、どんな場所で働けるの?

福祉用具専門相談員の仕事だけを専任して行っている人は少なく、多くの人は、営業職や介護職と兼任をして働いています。そのため、求人欄には、営業職と書いてあっても、実際の仕事内容としては、福祉用具専門相談員の資格が必要な仕事だったりすることがあります。福祉用具専門相談員として専任して働きたい場合は、採用相手によく確認をしておくことが大切です。資格を活かして働くことができる職場は、介護現場、医療現場、小売店、メーカーなど様々あります。福祉や医療に関わる職場であれば、専任として働くことはできなくても、福祉用具の知識を存分に活かすことができるでしょう。

福祉用具専門相談員の資格が必要になる働き場所には、「福祉用具のレンタル(貸与)・販売店」があります。ここには、2名以上の福祉用具専門相談員の配置が義務付けられているので、必ず資格を持った人が働いています。そのため、資格を活かして働く場合、ここが一番多い働き場所になります。採用時には資格を持っていなくても、採用後に資格取得をするように言われる場合があります。

また、バリアフリー住宅になるようにリフォームをする場合にも、福祉用具の知識を大いに生かすことができます。福祉用具のレンタル(貸与)・販売店で住宅リフォームも行っている店舗や、住宅関連の会社やリフォーム会社で働くことができます。
 
最近では、ドラッグストアやホームセンターなどでも、車椅子や杖などの福祉用具が販売されるようになってきたことから、小売店でも福祉用具専門相談員が活躍する場が出てきました。私たちの身近な場所で、福祉用具専門相談員は活躍しています。また、「福祉用具メーカー」でも、福祉用具専門相談員は働くことができます。福祉用具の開発から販売に携わるメーカですから、福祉用具の専門知識は欠かせません。

具体的な仕事内容とは?

福祉用具レンタルでの仕事内容
福祉用具のレンタル(貸与)・販売店で働く場合の仕事内容は、多岐に渡ります。全てをご紹介することは難しいので、ここでは福祉用具レンタルと販売に特化してご紹介させていただきます。

福祉用具専門相談員の仕事には、ケアマネジャーが大きく関わってきます。なぜかというと、ケアマネジャーが作成したケアプラン(介護計画)によって、福祉用具が必要かどうかが決まってくるからです。ケアプランに、「〇〇さんは、歩行器を使って1人で買い物に行けるようになる」と組み込まれていれば、歩行器のレンタルが必要になるので、福祉用具専門相談員に選定の依頼が入ります。

「ケアマネジャーから福祉用具レンタルの依頼が入る」→「利用者を訪問して、どんな歩行器が合っているか選定・提案する」→「レンタル契約する」→「歩行器を手配して搬入する」→「訪問して、利用状況を確認する」→「数か月に1度点検を行う」→「身体状況が変わっていれば福祉用具の見直しをする」→「ケアマネジャーから福祉用具レンタルの依頼が入る」といったサイクルで回ります。項目ごとにケアマネジャーとの連絡は細かにありますし、作成する書類もたくさんありますので、1つレンタルを契約するだけでたくさんやるべきことがあります。

ケアマネジャーは、たくさんのレンタル会社から選ぶことができますので、関係性を良くしておかないと、仕事の依頼が入りません。レンタルの依頼がない時には、ケアマネジャーがいる居宅を訪問して、関係性の構築を図ることも、福祉用具専門相談員の大事な仕事の1つです。

福祉用具販売店での仕事内容
福祉用具の販売の場合、ケアマネジャーから依頼が来ることもあれば、直接客から依頼が来ることもあります。店舗にショールームがあれば、客が買いに来ることもあるので、接客を行うこともあるでしょう。商品数は、レンタル品よりも多いので、いかに勉強をして色んな商品を提案できるかが、腕の見せどころです。

継続的に受注が入るように、リピーターを増やすことも大事な仕事の1つです。また、介護保険を利用して購入する場合は、契約書の作成や市町村に提出する書類の作成・提出業務も発生します。

一緒に取得すると良い資格もあります

福祉用具専門相談員の資格を活かして働く場合、「福祉住環境コーディネーター」、「ケアマネジャー」、「介護福祉士」などの資格も併せて取得していると、知識が深まり、より専門的な福祉用具の選定や提案ができるでしょう。 多くの知識を得て、利用者1人1人に合った福祉用具を選定できるようになると、周りからの信頼も厚くなります。

福祉用具専門相談員は、これからの時代さらに必要となってくる資格です。気になった人は取得してみてはいかがでしょうか?

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