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【はじめての初任者研修】介護職員として働くことが出来る資格『初任者研修』の取得方法

【はじめての初任者研修】介護職員として働くことが出来る資格『初任者研修』の取得方法

介護福祉は高齢社会の中でとても重要な位置づけです。『初任者研修』は初めて介護に携わる新人職員のための介護技術や理念、基礎を学んでもらうための資格です。初任者研修を取得するメリットや受講のための講座や学校選びのポイントなどをお伝えしていきます。

ナオ

この記事のアドバイザー

ナオ

現役介護職員


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目次

1.初任者研修とはどんな資格?

2013年4月の制度変更により「ホームヘルパー2級」から、介護職員初任者研修と名称が変更されました。介護職員初任者研修は、在宅介護だけでなく訪問や施設での介護に携わる際に最低限の知識や技術を習得し、基本的な介護業務を行うことができるようにすることを目的としています。

初任者研修のメリット

介護の基本となるノウハウをゼロから学んでいくので、福祉とは全く違った職種からの転職を考えている人でも安心して受講することができます。研修を修了していると勤務先によりますが、資格手当が付く場合があります。月額3,000~5,000円程が多いようです。常勤職員の場合は基本給に、パート職員の場合は時給に差額を設けているところもあります。

介護求人の応募資格には、初任者研修の修了証取得を挙げている施設も多く見られています。他にも高齢者の出入りが多い店舗などで認知症の方との接触や車椅子を扱う場面があった際に、接客や応対知識がある職員がいると企業側も安心だと思います。

この先、介護福祉士の資格取得を目指す方にとって、実務者研修を修了する必要があります。実務者研修は450時間のカリキュラムですが初任者研修を終了している場合は130時間も受講時間が免除されます。初任者研修は更新する必要がないのも安心です。最近では、家族や親の介護に備えることを目的に受講する人も増えています。介護の基礎知識を知っているのと知らないのではケアの質も違いますし、なにより自分の心の持ち方や身体への負担も変わってきますよね。

どんな人に向いている?

色々な仕事がある中で、誰にでも得意不得意、向き不向きがあると思います。あまりにも自分自身の性格とかけ離れていてもなかなか長続きはしません。介護職に向いている人や介護の現場に必要な人材はどのような人か、いくつかあげてみました。

・コミュニケーションが好き
介護の現場はもちろんですが、意思疎通をはかることで相手の状態や気持ちを察知することに繋がります。高齢者に限らず、孤独を感じている方もいらっしゃいます。笑顔で声をかけるだけでも安心でき、信頼関係が生まれると質の良いケアにも繋がります。コミュニケーションは最も大切だといえます。

・臨機応変に対応出来る
施設や在宅に限らず、環境や体調の変化で様々なことが起こり得ます。体調が急変してしまったり、不穏になる事もあります。そういったときに他部署との連携を取り、慌てずに落ち着いて柔軟に対応できる方が向いていると思います。素早い対応と適切なケアが命を救う事にも繋がります。

・責任感がある
介助の仕方に問題やミスがあれば、利用者様の怪我や最悪の場合命を落としかねません。怪我から体調の悪化もありますし、身体機能の低下にも繋がります。自身の立場をしっかり理解し行動に責任を持てる人が向いていると思います。

その他介護の現場などで求められる人材としては、向上心の高い人、高齢者が好きな人は向いていると思います。利用者様は個々に生きてきた環境や経験が違うため、ケアの方法も十人十色です。日頃から利用者様の為に何が出来るかということを考えて行動(スキルアップのための研修参加など)が出来るかで、ケアの質は変わって来ると思います。

2.資格の取得方法と期間や費用について

生活スタイルは人それぞれです。自分の生活スタイルに合わせやすいスクーリング方法や一般的な時間や費用などをまとめてみましたのでご紹介します。

通信講座で資格を取る場合

介護職員初任者研修には通信講座もありますが、自宅で通信講座が可能なのは座学部分のみとなり、130時間の講座の中で40.5時間までの内容です。介護の業務は、知識ももちろん大切ですが、現場では実技が重要であるといえます。通信ではできない実技実習が入るため89.5時間以上(15~17日程度)のスクーリングが必要となり、短期集中コースでも約1ヶ月~1.5ヶ月ほどかかります。

通信+通学の費用について平均を調べたところ東京都内では60,000円前後でした。通信講座のメリットとしては、好きな時間に勉強ができ、講座によっては通学講座よりも早く資格取得することも可能です。

※一部地域では通信学習を行政が許可していない場合があります。

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通学で資格を取る場合

スクールに通いながら、授業を受ける形式です。講義会場によって平日コース(週1~4回など)・休日コース・夜間コースなど、自分のスケジュールによって選べますが、住んでいる地域やスクールによっても様々です。

初任者研修の多くが、スクーリング15回、自宅学習3~4回程度といった形でカリキュラムが作られ、最短約1ヶ月~約6ヶ月となっています。平日コースと休日コースによって期間は変わってきます。東京都内での平均費用を調べたところ、平日では60,000円前後で休日では75,000円前後でした。

※あくまでも平均値です。スクールによって金額の差がありますので、お近くのスクールを探す際は資料請求や問い合わせをして、自分にあったスクールをお探しください。

スクール選びのポイント

受講するスクールによって受講料やフォロー体制など違いがあります。自分が何を重点に置くかもスクール選びのポイントとなるのでご紹介します。

まず、多くのスクールで無料で振替受講が可能です。やむを得ない欠席がある場合でも電話などで振替ができます。働きながら、家事の合間に研修を受けられている方にはとても安心ですね。さらに期間内で修了が困難になったときに無料で延長が出来る場合もあります。

また、就職サポートを行っているスクールでは、就職相談やカウンセリングの他、就職先の紹介を行っている場合もあります。

受講先を選ぶ上で通いやすいという点もポイントになります。わざわざ自宅より遠い受講先を選んでしまうと行くことが面倒になるときもあります。続けやすくするためにも自宅から近い(30分以内がベスト)ところを選ぶことも大切です。

説明会や体験会などを開催しているスクールもあります。受講料は4万円前後から10万円前後と2倍近く差があるのも事実です。出来る事なら安く受講出来た方が良いですよね。時期によって、割引キャンペーンを実施していてるスクールがあるので通常よりも2~3万円安く受講できることもあります。こちらは申込締切等ありますので、事前に資料請求や問い合わせをして確認をしておくと安心です。

3.初任者研修の講座内容

研修過程・カリキュラム

・職務の理解:6時間
介護における多様な介護保険サービス(居宅・施設)やその他(障害者(児)サービス等)について、介護職の仕事とはどのようなものかなど、介護職に関する理解を深めるための講義です。

・介護における尊厳の保持・自立支援:9時間
利用者の尊厳を支えるためノーマライゼーションやQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の概念についてや、自立支援・残存機能の活用など個人のニーズや生きがいなどの考え方についての講義です。

・介護の基本:6時間
介護職の役割や多職種との連携方法や職業倫理、介護における安全確保のためのリスクマネジメント、自身の心身のストレスマネジメントや腰痛予防についての講義です。

・介護・福祉サービスの理解と医療との連携:9時間
介護保険制度や障害者総合支援制度など、最低限知っておく必要のある制度の目的、サービ ス利用の流れや各専門職の役割・責務についての講義です。

・介護におけるコミュニケーション技術:6時間
介護におけるコミュニケーションの意義・目的・役割やコミュニケーション技法、また、介護職としての情報の共有化や記録の重要性についての講義です。

・老化の理解:6時間
加齢・老化に伴う心身機能の変化や高齢者がかかりやすい疾病と生活上注意しなければならないポイントをおさえるための講義です。

・認知症の理解:6時間
介護において認知症の理解と認知症の進行具合に合わせたケアの方法、認知症の方を介護する家族への支援についての講義です。

・障害の理解:3時間
障害の概念と ICF(ICF の分類と医学的分類、 ICF の考え方)、障害者福祉の基本や身体障害、知的障害、精神障害、その他の心身 の機能障害についての講義です。

・こころとからだの仕組みの生活技術:75時間
生活の中で介護に関するからだやこころのしくみの基礎を理解し、その人(利用者)の自立及び自律を尊重し、在宅・地域等での生活を支える介護技術や知識を習得、介護家庭の基礎的理解などの講義です。

・振り返り:4時間
今まで研修で学んだことを科目ごとに振り返ります。理解不十分な点などを講師の方と見直し、総復習についての講義です。

介護の基礎を身につけて

介護の基本は人としても大切なことを学べます。本当に奥が深いなと現場にいて感じます。私が介護の仕事をはじめた頃は未経験者OKのところが多く、私自身も未経験の状態で介護業界に入りました。右も左もわからず、ベテラン職員が介助の方法などは教えて下さいました。

コミュニケーションや認知症の方の対応など、見様見真似で先輩のマネをしてみますが最初はあまりうまくはいきません。きっと、介護の核となる部分の理解ができていなかったからだと思います。初任者研修は現場で活かせるだけではなく、資格があることで就職先の選択肢も広くなり、活躍できる場が多くなると思います。

基礎を身につけることで、向き合い方や対応の仕方などを理解しながらケアすることで利用者様も安心でき、自分自身が一番やりやすくなると思います。

ナオ

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