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看護師の勉強をはじめる前に知っておきたい看護師の仕事について

看護師の勉強をはじめる前に知っておきたい看護師の仕事について

白衣の天使と言われ、笑顔で看護をしてくれるイメージの看護師。テレビでもドラマ化される機会も多く、看護師がどんな仕事をしているのか、何となく想像つく人も多いのではないでしょうか?しかし、どんな仕事にも、裏での苦労はつきもの。そこで、表にはださない、看護師の仕事について紹介しましょう。

ずんぽん

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ずんぽん

アウトドアライター


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目次

1.看護師になるために

看護師になるためには、何の資格が必要?

漠然と「看護師になりたい!」という夢を追いかける方もいますが、“看護職”にはいくつかの種類があるのはご存じでしょうか。病院で勤務している医者以外の人は皆、看護師と勘違いされている人も多いようです。目指す看護職像によって、何の資格が必要になるのか、また、仕事内容も大きく変わってくるので、それぞれについて紹介していきます。

看護師と一言で言っても、大きく4つに分類されます。

・看護師
まず代表的なものとして、看護師が挙げられます。看護師の仕事としては、皆さんご存じの通り、病気やケガで入院している患者さんのお世話や診療の協力、家族への説明・指導などがあります。看護職の代表格と言っても過言ではありません。看護師の資格は国家資格です。

・准看護師
次に准看護師が挙げられます。准看護師は医師や看護師の指示の下、病気やケガをしている患者さんの世話や、診療の補助をします。病院内では、看護師も准看護師も見た目では区別がつかず、患者さんやそのご家族にはどちらも同じ“看護師”として扱われる事が大半のようです。准看護師は都道府県知事資格です。

・保健師
看護師程の認知度ではないものの、保健師を知る人も多いのではないでしょうか。保健師は各自治体に設置されている保健所や企業、学校などで、健康維持や病気・怪我予防のための健康指導などを行います。自治体が主催の、骨密度の測定会や健康に関する講演会、高齢者宅への訪問なども保健師が行っています。そして保健師は看護師の国家資格と保健師の国家資格の両方が必要です。

・助産師
最後に紹介するのが助産師です。助産師は分娩の介助や妊産婦と乳児への保健指導などを行っています。看護師や准看護師、保健師は男女問わず就業する事ができますが、助産師だけは女性にしか就業できない職業です。
助産師も看護師の国家資格と助産師の国家資格の両方が必要です。

それぞれ必要とされる資格も異なってきます。資格が異なるという事は、学ぶ内容も異なります。そんため、どんな看護を行っていきたいのか、どんな患者さんを対象に看護をしたいのか、漠然とではなく、ご自身の中でしっかりと定め、目標に向かう事が重要になります。

いつ、どんな学校に通うのか決めよう

看護師の資格を取得するには大学や短期大学の看護学科、高等看護学校、看護専門学校に通うルートを辿る方が多く、また、一般的です。

少しでも早く看護師資格を取得するためには5年一貫性高等学校で学ぶのが最短になります。俗に言う「高専」です。高等学校への入学の条件は、中学を卒業している事。つまり、15歳で入学し、5年間学習をしたのち、20歳で資格を取得する事が可能となります。

一般的な高等学校を卒業した後、看護師資格を取得するためには、看護学科のある大学や短期大学、専門学校に進学するルートがあります。短期大学、専門学校、どちらも3年間の在学期間ではあるものの、教育内容に違いがあり、短期大学では看護学の他、心理学や社会学など、様々な講義を受けられる特典があります。しかし、専門学校では看護に特化した授業のみとなるため、他の科目が学べない代わりに、看護について集中して学習に取り組む事ができます。

いずれにしても3年間で看護にまつわる学習を習得しなければならないので、同じ3年をどのように活用するのか、しっかりと検討して進路を決めましょう。看護学科のある4年生の大学に進学した場合、同じ量の学びを1年多い4年で学べるから少しはラクなのでは?という想いを馳せられがちですが、それは間違いです。3年生の学校に比べ、4年生大学では、卒業までの必要単位が必然的に増えるため、看護学以外の必修ではない科目も受講しなければならないため、それなりに忙しい4年間になります。

その他、働きながら定時制や通信講座で資格を取得する方もいます。何の仕事に就きながら学習を進めるのかにもよりますが、看護の勉強は専門性が高く、また、実習などもあるため、勤務先との調整が必要になります。覚悟を持って挑まなければいけません。仕事と学業を両立させていく人の中には、病院などで看護補助者として働きながら学習する方が多いようです。

また、看護学校に行くと意外にも年齢層に幅がある事に驚かされる事がよくあります。しかし、これは珍しい事ではありません。一般的な大学や専門学校に比べると、学校卒業後、就職して資金を貯めてから看護学校へ入学する方も多くいます。

2.看護学校や大学など卒業後の進路

就職先の種類

看護師の活動の場は広く、最初に紹介したように病院や診療所を始め、老人保険施設や特別養護老人ホームなどでも人材が求められています。総合病院を始め、専門病院、個人で開業している病院など、就職先の種類は多岐に渡ります。それぞれの病院ごとに良い点も多くあります。

例えば総合病院の場合、病床数も多いため、スタッフも多いです。そのため、働きながら育児をしている、介護をしているスタッフも多いため、それらについての理解もあり、急な休みにも対応してもらいやすかったり、福利厚生などがしっかりしている事などが挙げられます。

専門病院であれば、その道のプロを目指せますし、個人開業の病院であれば、アットホームな雰囲気で患者さんとのコミュニケーションが密なのも良い点ではないでしょうか。

また、ある程度の経験を積んだ後には、国内に留まらず、発展途上国への医療協力に参加する事もでき、国内外を問わず活躍の場を広げる事ができます。看護師って本当に素晴らしい仕事です。

就職活動はどんな事をするべきか

まずはどんな病院に就職をしたいのか、どんな診療科に行きたいのかを絞る事から始めましょう。病院によっては、ある特定の診療に特化した病院であったり、総合的に多くの診療科を備えている病院もあります。そのためネームバリューや賃金等、目先の条件だけで就職先を決めてしまうと、自分が携わりたい診療科が無い可能性もあるので、しっかりとリサーチしておきましょう。

いくつか候補の病院が決まったら、就職説明会に参加すると良いですね。看護職専門就職情報サイトを検索すると、多くの就職説明会を開催しています。看護職は売り手市場なので、遠方の方のための専用バスを無料で運行してくれている会場もあったりします。

就職説明会に参加すると、その日に何ブース訪問すればプレゼント特典などもあるので、目的としていた病院以外でも、診療科や勤務地、雰囲気などが良いと思えば、話を聞いてみるもお勧め。知らなかった病院が、案外、自分が理想としていた病院像に近い事もあります。

実際の就職活動が始まる前までには、インターンシップに参加しましょう。大半の病院ではインターンシップ=就労体験を行っています。実際の病院の雰囲気、病棟での仕事内容など、直接、体験する事ができ、実習とはまた違う目で患者さんや院内を見る事ができるでしょう。就職説明会やホームページなどでは、病院の良い所しか紹介しません。ご自身の目で、身体で、しっかりと病院を判断する事が重要です。

病院によっては、インターンシップ受付期間などが限定されている場合もあります。ご自身の授業や実習などと被らない時期に、興味のある病院へ確実に実習に参加できるよう、日程調整も重要になります。

3.看護師の仕事内容

病院って、本当にいろいろな診療科があります。よく聞くであろう診療科としては、内科、外科、消化器科、循環器科などが挙げられます。しかし、消化器科であっても、消化器内科、消化器外科と分かれていたり、脳神経や腎臓に特化した診療科もあったり、さすがに命を預かるだけあって、とても細分化されています。

座学での知識はもちろん、実習やインターンシップ体験において、どんな診療科に興味が湧いたのか、また、自分に向いていると感じたのか、しっかりと見つめ直すと良いです。

イメージだけではない、看護師の仕事内容

看護師の仕事というと、患者さんの体温を測ったり、注射をしたりというイメージを持つ人が大半ではないでしょうか。テレビ番組の影響や、実際に病院にかかった時・お見舞いに訪れた時の印象でそのように感じている人が多いのかと思います。

しかし、実際のところ、看護師の仕事は想像以上にとてもハードです。皆さんのイメージ通りの仕事も、もちろん行いますが、担当している患者さんの日々の記録、ご家族の対応、今後の治療方針を患者さんやご家族と納得いくように話し合いをする。なども看護師の仕事の1つでもあります。

世の中には様々な人がおり、看護師の指示にスムーズに従ってくれる患者さんもいれば、些細な事が勘に触り抵抗してくる患者さんもいます。また、普段とは違う、入院中の制限された生活の中で、やりどころのない怒りや積もり積もったイライラを看護師にブツケル患者さんもいるんです。看護の知識や技術も重要ですが、心の強さも必要不可欠であります。

もちろん医師との連携も大切で、医師からの指示を漏れなく受け、間違いなく実行しなければなりません。病院の種類にもよりますが、大きな病院になればなる程、薬剤師やリハビリスタッフなど、様々な職種の職員と共に、患者さんを看ていく必要があるため、それぞれとのコミュニケーションもとても大切になります。

看護師は患者さんの命をお預かりする仕事です。しかし、傷や病気の治療をすれば良いのではなく、心のケアもしなければなりません。人の心のケアをする人は、それ以上に心が強く、優しくなければなりません。

看護師の仕事はイメージよりハード

紹介してきたように、白衣の天使である看護師の仕事内容は、想像以上にハードです。体力はもちろん、内面も強くなければ勤まりません。しかしながら、大変な反面、「ありがとう」という患者さんからの言葉や、無事に治療を終え帰路に着く患者さんの後ろ姿を見た時に、喜びとやりがいを感じられるのかと思います。

その時の、穏やかな気持ちが自然と溢れた微笑を“白衣の天使”と言うのではないでしょうか。

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